
大根おろしなんて、どれも同じ
「大根おろしなんて、どれでおろしても同じでは?」
もしそう思われている方がいらしたら、ぜひ一度試していただきたいのがこの竹製鬼おろしです。鬼の歯のように鋭く並んだ竹の刃でザクザクとおろしていくと、金属やプラスチックの一般的なおろし器ですり潰したペースト状とはまるで違う、ふんわりと空気を含んだシャキシャキ・ザクザクの新食感に仕上がります。

みぞれ鍋、雪見鍋に
竹は熱伝導率が低いため、おろす際に摩擦熱を持ちません。さらに素材を粗く削り出すので、余分な水分がほとんど出ないのが大きな特徴です。みぞれ鍋や雪見鍋にたっぷり入れても出汁が水っぽく薄まらず、素材本来の旨味をしっかり保ったまま美味しくいただけます。細胞を無理にすり潰さないことでツンとする嫌な辛みが出にくく、大根本来の豊かな甘み、そして熱に弱いビタミンCや食物繊維を逃さずまるごと味わえるのも嬉しいところなのです。

鋭い鬼歯!大根断面
おろした後の大根の断面を見ていただくと、力強い竹歯の痕がくっきりと残っているのが分かります。いかに繊維を壊さず、粗く削り出しているかが一目瞭然です。アツアツの豚しゃぶや鶏団子鍋に、このシャキシャキの鬼おろしと馬路村のゆずポンをたっぷり絡めて食すると、まさに冬の至福のひとときと言えます。

鬼おろしのお手入れの仕方
さて、これからの寒い季節に大活躍のこの竹製鬼おろしですが、よくお客様から自然素材の道具はお手入れが難しそうという声をいただきます。実は、ほんの少しのコツさえ掴めば、驚くほど簡単でずっと長く愛用いただけます。一番のコツは、使い終わったら時間を置かず、すぐに流水で洗い流すこと。大根の繊維が乾いて固まる前であれば、水流だけでほとんどの汚れが流れていきます。刃の隙間に残った繊維は、たわしや使い古した歯ブラシを刃の目に沿って動かすとスルッと気持ちよく落とせます。
ここで大切なのは、できるだけ洗剤を使わないこと。鬼おろしはウレタン加工はされていますが、一般的に竹製品は匂いや洗剤成分を吸い込みやすい性質があるため、水かぬるま湯だけで洗うのが鉄則です。洗い終わったら清潔な布巾でしっかりと水気を拭き取り、直射日光を避けて風通しの良い日陰でじっくり乾かしてください。急激な乾燥や直射日光は竹のひび割れや反りの原因になります。食器洗い乾燥機あるいは天日干しは厳禁です。風通しの良い日陰で時間をかけて十二分に乾かすことこそが、カビを防ぐ最大の秘訣となります。ほんの少しの手間をかけることで、使うほどに手になじみ、風合いを増していく一生モノの暮らしの道具。ぜひ今年の冬は、竹の鬼おろしで格別の鍋料理を楽しんでみてください。
