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鼓椅子に使う虎竹網代編みができました。

虎竹網代編みシート


虎竹特有の虎模様シート

日本唯一の虎斑竹を細く割って、驚くほど均一な幅と厚みにヒゴを整え、そして隙間が一切ないほどギッチリと緻密に編み込んだ網代(あじろ)のシートが編みあがりました。虎竹の里ならではの、独特の虎模様が普通の白竹などとは一線を画す美しさですが、この編み込みが一体なにになるのか想像ができますでしょうか?一枚のシート状になっていますので、もしかしたらあれやこれやと使えそうな竹製品が頭をよぎれられている方もいるかも知れません。実は、これが使われるのは、伝統楽器である鼓の形をした椅子、その名もズバリ鼓椅子の座面になるのです。


虎竹鼓椅子


鼓椅子

鼓(つづみ)と聞いてもピンとこなかった方も、この画像を見れば「ああ、見た事がある!」と納得されるのではないでしょうか。中央がキュッとくびれていて、肩に担ぐように持ってポンポンと抜けるような良い音をさせる楽器です。そういえば、いつも着物と鼓がトレードマークのお笑いコンビなんかもいますので、若い方でも名前は知らずとも鼓の事をご存じ方は少なくないかも知れません。そんな鼓の形そっくりの愛らしくも洗練されたフォルムが特徴の椅子、この座面部分に虎竹網代編みがピッタリとあつらえられて、座ったときの独特の優しさと、竹ならではのしっかりとした安定感を生み出しています。実は、この緻密な網代編みを製作したのは竹虎の専務です。そしてこの技法は、あのニューヨークの有名宝石店T社にその技量が認められ、作品を提供をされていた網代編みの巨匠・渡辺竹清先生からの直伝で授かった技です。


虎竹鼓椅子


網代編み

網代編みを、高知県須崎市安和のわずか1.5キロの幅しかない狭い谷間にしか育たない不思議な虎竹を編み込んでいきます。竹細工は竹ヒゴ作りが何といっても大切です。指先の感覚だけで、竹ヒゴの厚みを感じ、同じ竹ヒゴにしておかないと、いくら竹編みの達人でも良い仕事はできません。この鼓椅子にしても、座面がひとつの顔になります。お部屋に一つ置かれているだけで、空間がパッと華やぐと同時に竹の温もりと世界に誇る日本の伝統技がじんわりと心に伝わってくるような気がする竹の椅子。日本唯一の虎竹と、受け継がれる卓越した技、そして遊び心もあふれるデザインが融合した鼓椅子ができあがります。





竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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