作務衣が雑誌「ホームセンターゴーアウト」に掲載されました。

2020年3月13日

竹虎四代目(山岸義浩)、作務衣


アウトドア用品を中心に楽しい衣類や雑貨が満載された雑誌「ホームセンターゴーアウト」に藍染作務衣を掲載いただきました。確か前にも作務衣を取り上げていただいた事がありますが、自分が愛用する30着ほどある作務衣の中で実に25着は笹倉玄照堂さんのモノです。


それほどのファンになったのは、思い起こせば30数年前に江戸時代の藍染生地を復刻させたいという玄照堂初代の方の思いに触れた事が始まりでした。当時から作務衣が好きで色々なメーカーさんのものを目につく度に購入して着用していましたけれど本当に様々な生地があり産地もあり価格も高いものから安価なものまで、どれを選んで良いか分からないほどでした。


雑誌ホームセンターGO OUT


当時の玄照堂さんの藍染作務衣を一度着て気に入りました。長く着ているうちに弱ってしまう腹部や裾のゴムを紐で結ぶようにしているのが良かったですし、何より洗濯した後の色落ちがデッドストックのリーバイスのようで格好良かったのです(笑)。その頃のタグの文字は白色でした、いつの頃からか赤文字になってしまい自分が初めて買った藍染生地も廃番となってしまいます。何度か復刻のお願いをしていますものの、今となってはあのような生地が出来ないようなのです。


竹虎四代目(山岸義浩)、作務衣


竹虎ロゴマークを背紋に入れてもらい、お尻にポケットをつけたオリジナルを作ってもらうよになりました。丈夫な玄照堂さんの作務衣ですが毎日来ていると膝がぬけたり、襟首が傷んできます。襟首は目立ってしまいますので何着かまとめて補強いただいた事があります。真新しい生地が入りると、また新しい作務衣に生まれ変わったようで良い感じです。


休日のリラックス用に着られるお父さんでしたら一着あれば十分です、一生着られると思いますので、ゆっくりと作務衣ライフを楽しんでいただきたいものです。
















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国産四ツ目竹ざる60センチ新登場

2020年3月12日

国産四ツ目竹ざるの影


南国土佐の温かい日差しに60センチサイズの四ツ目竹ざるの影が濃くクッキリと見えている。先日から製作することになった四ツ目ざる40センチに一回り大きなサイズが仲間入りしたのだ。


網代編み


先日の30年ブログでもお話しさせてもらったように多くの竹ざるは画像のような網代編みかゴザ目編みで目が詰まっている。


四ツ目編み


しかし用途によってはこのように目の粗い竹ざるが好まれる事があり昔は結構このような四ツ目ざるやエビラもあった。実際、古い民具を保管している施設に行くとこのようなタイプのざるは多く見ることができるのだ。


日本製梅干しざる


今回の四ツ目ザル60センチ登場で、網代ざる、四ツ目ざるそれぞれに2種類のサイズができて使う方のお好みで選べるようになった。


日本製四ツ目竹ざる60センチ


縁部分は強度の高い孟宗竹、内側の四ツ目編み部分はしなやかな真竹を使っている。思った以上に今年は竹材を使ったので既にもう残り少なくなった、後どれくらい編んでもらえるだろうか。














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感動と驚愕の国産竹材「楽屋」秘話

2020年3月11日

宇佐の漁師さん、竹虎四代目


この辺りで一番のオススメと聞いてやってきた銚子港「浜めし」は、さすがに人気店だけあって暖簾をくぐると昼前というのに満席状態。足を踏み入れてると正面奥の座敷に陣取る目付きの鋭いお客様と目が合った...こっ怖い!!あの人は、きっと店のヌシに違いないと思って一番離れた遠くの席に座った。


しばらくすると、どうもこのヌシのいる座敷席の様子かオカシイ。とにかく皆が何度もジョッキを注文しているのは良いとしても、これだけ沢山のお客さまでガヤガヤしている店内でもハッキリと聞こえてくる大きな声は...間違いなく土佐弁だ!?気になってヌシの方を見るとコチラに向かって手を振っているではないかっ!?


ええっ!オレに...!?
悪い事でもしたのかっ!?
恐る恐る近寄ると


「おまん、須崎の竹屋じゃろ」


浜めし


何と、このグループは須崎市の隣、土佐市の宇佐港からやってきた漁師さんたちで、ヌシと思っていたのは船頭さんだった。これは嬉しかった。初めて来た知らない町で懐かしい方言に高知の皆様。


漁師の方々は自分のように飛行機や新幹線でやって来るのではない、板子一枚下は地獄と言われる漁船に乗り、命がけで遠くまでやって来て束の間の休息を取っていたのだ。そう思えばここだけでの話ではないように思える。枕崎や焼津などカツオの水揚げでも有名な港をはじめ日本中のアチラコチラで、この店と同じように土佐の漁師が束の間の骨休めをする場所があるに違いない。頑張っているなあ、自分もやらなれればと気合が入る。格好が良い、さすが海の男たちだ。


竹の楽屋


それにしても何故、高知から遠く離れた千葉県は銚子にいるのかと言うと近くに楽屋と呼ばれる竹で設えたセンリョウ成育場が沢山あるからなのだ。


孟宗竹


日本最大級の孟宗竹は現在あまり活用方法がなく、各地の里山で荒れ放題になっている竹林が問題視される事がある。しかし、その竹を農業資材として大量に必要とされるなら面白いのではないかと思ったのだ。


竹工場


それにしても楽屋の工場は、数十年前の竹虎を思い起こさせてくれる素晴らしく懐かしい場所でもあった。何時間でもいたい、いや出来るなら一日中でもいたいと思った。日本は案外狭いようで広い、しかしここでも自分達も含めて竹産業が同じく抱える課題があった。動画でもお話しさせてもらっている。
















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先輩の根曲竹が言う「お前まだまだ青いなあ」

2020年3月10日

根曲竹玉入れ籠、竹虎四代目(山岸義浩)


根曲竹玉入籠なんて、普通の真竹で編まれた玉入れ籠でも珍しい時代にほとんど知られていないのではないかと思う。製造数も少ないし多くの方の目にふれる機会はほとんどない言わば幻の籠の一つである。今年も青々とした籠が編まれてきたが自分の愛用している籠と比べると色合いがこれだけ違う、「お前まだまだ青いなあ」先輩の籠が話しかけているように見える。


根曲竹


この根曲竹は自分もよく紹介しているのでご存知の方も多いかも知れないが兎に角堅牢な竹である。粘りとしなりのあるスズ竹よりも少し太目な感じで同じ笹類ではあるが、より野趣にあふれる野武士のような印象を受ける。しかし、これは山から運ばれて来て初めて拝見した根曲竹が紐やロープではなく、伐採した同じ竹をロープ代わりにして縛られていた事にもよる。


雪と竹


子供の頃には虎竹も同じように竹の束は竹を使って縛られていた。職人が竹林に入るのには鉈一本だけででかけたものなのである。その格好良さにしびれてしまったのであるが、根曲竹の荒々しい雰囲気はその生い立ちにも関係している。雪の降り積もる東北など寒い地方で成育するため、冬は降雪に耐えるために根部分が曲がっている。真竹や孟宗竹に冬が降り積もって大きくうなだれているのも凄いが、根が曲がってそれが竹自身の名前になっているからそれどころではないという事だ。


根曲竹りんご籠


根曲竹も昔の籠は農作業や生活道具に使われるものが多かったので見栄えより強さが求められた。山から伐り出された根曲竹と、この手付籠の竹表皮の違いがお分かりいただけるだろうか?表皮部分が磨かれてツヤツヤと輝いている。こうして表皮を綺麗に磨くようになったのは一般の方に買い物籠や洗濯籠として流通するようになってからの事である。


根曲竹玉入れ籠


さて、根曲竹の玉入籠であるが実は自分も強烈に気に入っている。そこで自分の机の横に逆さまに置いてサイドテーブルとして愛用しているのだ。ノートパソコンや書類の入った結構な重さのバッグも置く事もあるが全く平気、さすが根曲竹なのである。













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気が付くと国産の四ツ目竹ざるが見当たらない

2020年3月 9日

国産四ツ目竹ざる40センチ


竹ザルはゴザ目編みか網代編みの場合が多い。どのような編み方かイメージできない方もいるかも知れないが、要するに竹ヒゴを隙間なくガッチリと詰めて編まれているのである。そんな普通の竹ざると比べると通気性は一目瞭然で圧倒的に良い、四ツ目竹ざるの40センチサイズができた。


国産竹ざる


青く見える竹ヒゴが真竹の表皮を薄く剥いだ「磨き」の竹ヒゴであり、白っぽいヒゴがその後に取った材料である。空洞があるために木材などと比べると厚みのない竹材ではあるが、何枚にも薄く削るようにして使っているのだ。竹材を油抜する事なくそのままに使う「青物」と呼ばれる細工では、このように青×白のコントラストが美しい籠や笊が多々ある。そんな素朴な編み込みを眺めながら少し前の事を思い出していた。


昔の四ツ目ざる


以前は、このような四ツ目編みの竹ざるも普通にあって珍しいものではなかった。ところが、いつ頃からか?ふと気づくと国産の四ツ目ざるなど何処にも見当たらなくなっている。


国産四ツ目竹ざる編み方


自然素材の難しいところは伐採に旬があるという事だ。たとえば今頃になって孟宗竹が足りないとなっても品質が落ちてしまうので伐る事ができない。真竹で四ツ目の編み込みはできても縁部分に使う丈夫な孟宗竹がなければ一つの竹ざるとして完成しないのだ。


日本製梅干しざる、さつま


土用干しに人気の網代編み竹ざるの編み込みと縁部分をご覧いただくと分かるように、この二つの部材で竹ざるはできている。身近に使われてきた竹ざる一枚でも実はどのように出来ているのか?長年愛用されている皆様でも、もしかしたら考えた事もあまりないかも知れない。





そう思って最近、1時間近い長い動画を作ってみた。もしお時間あれば少しでもご覧ください。













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虎竹のへの愛情を肌で感じて育ってきた。

2020年3月 7日

虎竹、竹虎四代目(山岸義浩)


虎竹の山々には竹林に通じる細い山道が沢山あって、そこに自分が行くと結構な人気者だ。「使ってくれ、使ってくれ」と今日も山から竹が下りてくるのである。虎竹の場合、江戸時代から土佐藩に年貢として納められる付加価値の高い竹だった。


現在の山の価値は、あまり高いとは言えないがその昔のは森林が富の源泉であり地域が大いに潤った。だから杉や檜に持ち主の名前が書かれていたり、「木一本、首一つ」と言われ木を一本勝手にきれば極刑が待っているほど厳しく管理されていたりもしたのだ。高知県は岐阜県をおさえて森林面積84%の日本一の山王国だから山間部の町には華やかな頃の名残が今もあり、運び出されて行く材木などの中継点となった港もにぎわっていた。


虎竹


普通の山々でもそのような時代だったからかも知れないが、虎竹の里の竹林には他人が近づく事などあまり無かった事だと聞く。もちろん明治以降、大正、昭和と時を経て自動車も走るようになってからは虎竹の古里である焼坂の峠に向かう山道は誰でも通行は可能だった。しかし、海岸に沿って通る新しい国道が開通すると、その道は行き止まりとなり用のない人が車で来る事はなくなった。


竹虎四代目(山岸義浩)


「あの車は一体誰だ、何のために来ているのだ?」


そこで、自分の小さい頃には竹林に通じる道路脇に自宅のあった職人は、山に向かう見知らぬ車はすべてチェックしていた。幼心ながら地域の虎竹への並々ならぬ愛情やこだわりを肌で感じて育ってきたのだ。














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竹籠が飾られたエシカルなドーナツ屋さん

2020年3月 6日

koeドーナツ


ランチの後はスイーツと決めているので甘い香りに誘われて店内に入ってみると驚いた。ずっと店の奥の奥まで梅干しざるをザックリ粗編したような竹籠が隙間もなく飾られていて壮観である。


koeドーナツ


さすが京都だと思いながら店名を見直す「koe donuts」。こちらのお店では「オーガニック」「天然由来」「地産地消」にこだわられていると言う。


koeドーナツ


「持続可能な未来へ」という言葉もサイトにあったので継続利用可能な唯一の天然資源と言われる竹に着目されたのかも知れない。


koeドーナツ


それにしても天井を覆い隠すほどの沢山の竹編みを見ていると昔の荒物屋さんを思い出して懐かしくなってくる。


koeドーナツ


やさしい空間に浸って優しい気持ちになって店を出た。しばらく歩いてドーナツを食べていないことに気づいた。













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竹弁当箱と網代柄風呂敷

2020年3月 5日

竹弁当箱


竹の弁当箱と言っても竹虎にある主なものを考えてみても虎竹、白竹、スズ竹、竹集成材、竹皮があり、大きさや形、編み方など入れるとかなりの選択肢がある。それに複数のランチタイムに最適の手付籠であるピクニックバスケット、二段、三段になったタイプなどもありグレードまであるので少し迷ってしまうかも知れない。


スズ竹弁当箱


しかし、一人用のお弁当箱なら昔から自分が「竹弁当の中の竹弁当」と一押ししているのはスズ竹製の弁当箱である。スズ竹は竹と言っても笹の仲間でとにかく粘りとしなりがあって強い。手にした感じは柔らかく、もしかしたらそのソフト感に頼りなさを感じる方もおられるかもだが、一度でも使ってみればそんな事は杞憂だと瞬時に実感する。


竹弁当箱に風呂敷


竹虎では、このような竹弁当を包む風呂敷を二種類のサイズで用意している。


網代柄風呂敷


網代柄風呂敷


弁当箱に多用される網代編みの模様を風呂敷にプリントしているのだが、このデザインは竹への深い愛情と圧巻の技術力から自分が天才版画家だと尊敬している倉富敏之先生から頂いたものだ。


重箱


腕によりをかけたお料理を、竹集成材で作られた重箱に詰めて行くお花見を楽しみにされている方もいるに違いない。


重箱


大きいサイズの風呂敷でバッチリである。

















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チャコールクレンズにも、竹炭を使ったパンケーキが焼けました

2020年3月 4日

竹炭パウダー、竹炭微粉末


美味しそうなパンケーキが焼けました、竹虎の社員が焼いたらしく小麦色になった丸い顔に虎の笑顔が描かれています。黄色に黒色の縞模様が入る虎が良く表現されているかと思いますが、さて、ここで問題です(笑)この黒色は一体何で書かれているでしょうか?


孟宗竹


そうです、竹虎の事をご存知の方ならすぐにお分かりいただけますように竹炭パウダーが使われています!原料の孟宗竹は日本最大級の大きさを誇りますけれど竹製品や竹細工に加工される事が少なくなり、中国から安価な筍が輸入されてくるようになると食品としての価値も下がってしまい手入されず荒れてしまっています。


竹炭パウダー、竹炭パンケーキ


江戸時代に大陸から入って来て今日に至るまで日本人の生活を支えて来た孟宗竹からすると「放置竹林」とか「竹害」など本当に心外な事が言われるようになりました。成長力の早い竹の素晴らしい特徴が需要がなくなる事によって裏目に出てしまう格好だったのです。


竹炭パウダー、デトックス、チャコールクレンズ


しかし、この孟宗竹を使って上質の竹炭を焼き上げ、そして微粉末にすることにより食品添加物として様々な食べ物への利用が始まっています。感度の高い皆様でしたらデトックスとかチャコールクレンズという言葉を耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?このパンケーキは竹虎の若い女性社員が作りました、描くための竹炭はパンケーキの生地に少し多めの竹炭パウダーを入れて水分を調節して絞りだしやすいようにしているそうです。


竹炭パウダー、デトックス、チャコールクレンズ


焼き上げるとこんな感じになります(笑)竹炭入りの真っ黒いパンケーキと一緒にいかがでしょうか。
















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東山慈照寺、銀閣の竹垣

2020年3月 3日

東山慈照寺


銀閣寺垣


東山慈照寺とは言わずと知れた世界文化遺産にも登録されている銀閣寺。渋い色合いになった銀閣寺垣が総門から中門への参道に続いています。


銀閣寺真竹


銀閣寺の青竹


さすが京都らしく銀閣寺には伸びの良い美しい真竹が沢山目につきます。中門に設えられた竹の青さと立派さに心躍りつつ境内への期待は高まるのです。


東山慈照寺


東山慈照寺には有名な銀閣、向月台、銀沙灘、東求堂などがありますが、それらを全て見渡し遠く京都の街並まで望める展望所があります。その景色の素晴らしさはもちろんですが、実はそこに登っていく階段通路に設えられた竹の手すりの造形美に感動したことがあります。


銀閣寺展望所への竹手すり


銀閣寺展望所への竹手すり


手すりは曲がりくねった石段に沿うように立てられていて、その造りが凄かったのです。初めて拝見して驚いたのは、ついこの前のような気もするもののスケジュール手帳を見直してみたら既に7年も前のことでした。


銀閣寺展望所への竹手すり


そんな前の事なのに実に自然に丁寧に竹を活かして作られた手すりは、まるで先日見たばかりかのように目に焼き付いています。竹の切り込みや接合部分は裏側にして出来るだけ表側のお客様からは見られないように工夫されています、銅線の巻き方ひとつ隙がありません。


銀閣寺展望所への竹手すり


そもそも、この見事な切り口を見ればどれだけ竹に精通した職人が製作に携わっているのか伝わってきました。久しぶりに銀閣寺にお伺いしたのは、この竹の手すりを再び拝見したいと思って楽しみにやって来たのでした。


銀閣寺展望所


ところが、今回の銀閣寺では残念ながら竹の造作は見られませんでした。


銀閣寺展望所手すり


ちょうどやり替えの時期だったのかも知れません。素っ気ない鉄製の手すりがあるだけだったのです。


銀閣寺の青竹手すり


この石段に続くまでの庭園通路の所々には見事な青竹が使われていて隅々まで手入れの行き届いたお庭に映えています。


銀閣寺の青竹手すり


東山慈照寺の竹手すり


その青竹が石段に上がる鉄柱で止まってしまっています。これから石段の手すりに竹を設えていって頂き、以前のあの素晴らしい竹手すりを、あの匠の技を見てみたいと心待ちにしています。


銀閣寺の穂垣


手入れの行き届いた庭園を抜け東山慈照寺の出口付近には竹枝の節を丁寧に揃えた見事な穂垣があります、竹が多用される京都の竹へのこだわりを改めて感じるような仕事ぶりです。


銀閣寺井戸蓋


銀閣寺


銀閣寺の建仁寺垣


そんな圧巻の竹に囲まれた中、もう一つだけ竹を扱う者として残念に思ってしまう光景があります。それは展望所に向かう道中にあり、総門からの銀閣寺垣と同じように時間の経過と共に味わいの出てきた奥に向かって伸びる建仁寺垣です。


塩ビ建仁寺垣


通路横からまっすぐのびる部分には天然竹が使われていますものの右に曲がった遠くの継ぎ目から先は塩化ビニール製の建仁寺垣になっていました。プラスチックには風当たりが強くなっていますけれど全てがダメだとは思っていません、人工竹は耐久性が高く施工も簡単であり天然素材に比べると真新しい雰囲気を長く保つことができる利点があります。商業施設や個人の住宅などではコスト面から採用される事も多いのは仕方ないことです。


天然竹材


しかし、どうしてもこの場所には不自然に見えて仕方ありません。人と同じように竹が年齢を重ね風合いを深め、古くなり朽ちていく様を愛でるのも日本の心です。これは何も銀閣寺だけの事ではありません、世界から日本文化に触れるべくお客様が来られる所であればこそ長く培われた職人の技で作り出す本物の竹がふさわしいのではないでしょうか。


犬矢来


京都の街を歩くと目を奪われるような竹の造作物に出会えます。それは、この雅な都で古くから竹が磨かれ令和の時代まで繋がってきた証であり大切な日本の竹のありようです。


たとえば、この犬矢来。製作をされた職人を何となく思い浮かべる方はおられるでしょうが、その素材を加工する職人、吟味して伐採する職人まで遡るとどうでしょうか?京都の竹の奥深さは、竹への思いが竹林からお客様の手元まですべてが繋がっている事です。これからの時代も、きっとそうあるように願っています。
















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