
虎竹と歩むヨーロッパの旅
ロンドンのジャパンハウスで開催いただいている虎竹の展示、そして実際に竹に触れていただくハンドリングセッション。数十年前に海外メディアとしては初めて虎竹の里にお越しいただいたイギリスBBC放送、その国の皆様に日本の竹の奥深さを直接お伝えすることができて、胸が熱くなるような時間を過ごさせていただきました。けれど、今回ボクのヨーロッパ竹ツアーはこれで終わりではありません。慌ただしく右も左も何を食べたかも覚えていないまま、明日の朝はロンドンから次なる目的地ハンガリーの首都・ブタペストに向かいます。

ブタペスト「ドナウの真珠」
あまり存じ上げていなかったのですが、ブタペストはドナウの真珠、東欧のパリと称えられる美しい街だそうです。世界でも屈指の美しい街並み中央をゆったりと流れる大河ドナウ川を挟んで、歴史あるブダ地区と、活気あふれるペスト地区が広がっています。ニュースで聞くところによると、記録的な猛暑と少雨の影響で川は深刻な水位低下に見舞われているそうですが、どうなんでしょうか?届けていただいた画像を拝見すると、ドナウ川の水面に街灯りや歴史的建築物の影が美しく揺れ、夜には世界一美しいという国会議事堂が黄金色にライトアップされています。ボクには、あまり似つかわしくないヨーロッパ独特の気品がひしひしと伝わってきます(笑)。

1,000名の職人が集うブダ民芸祭
今回ブダペストを訪れる目的は、ハンドリングセッションだけではなく、この地で毎年開催されている大人気イベントブダ民芸祭に参加させていただくためです。このお祭りは、地元ハンガリーはもちろんのこと、世界各地から1,000名近い伝統工芸の職人たちが一堂に集結する、まさに手仕事の聖地のような一大催事なのだそうです。木工、陶芸、刺繍、そしてカゴ編みなど、あらゆるジャンルの匠たちがそれぞれの技を競い、伝統を次世代へと繋ぐ熱いエネルギーに満ちあふれていると聞いています。一体どんな熱気に包まれた会場なのか?現地でどんな職人たちや作品に出会えるのか?正直なところ行ってみないと分からない事ばかりですが、楽しみにしています。

国境を超える竹の温もり
ロンドンのジャパンハウスで開催した時と同じように、現地の皆様に日本の竹を直接手にとって理解を深めていただく特別ハンドリングセッション。写真や映像だけでは決して伝わらないのが、竹という素材の持つ本当の魅力です。手に取った瞬間のしなやかな弾力、掌にすっとなじむやさしい手触り、職人の技が宿る細部の仕上がり、そして竹独特の心地よい質感や香り。実際に五感を使って感じていただくことで、言葉や文化の壁をひょいと飛び越え、日本の竹が持つ魅力や自然素材の素晴らしさを少しでも理解していただけることを信じています。
