虎竹命名の父、牧野博士を訪ねる


※ヨサコイソーラン等、全国的に広がる「よさこい祭り」で歌われる「よさこい節」の一節。


五台山竹林寺への山道を歩く僧が一人。時は秋。 真っ赤に色づいた紅葉を愛でながら、楽しげに戯れ遊ぶメジロのさえずりに耳を澄ましながら、僧は一歩一歩確かめる様に山門を目指す。市街地からも、ごく近い場所にある五台山は下界の喧噪がウソの様に、ゆっくりとした時間の流れる別世界です。
「懐かしいにゃ~...」呟くこの人、純信。よさこい節でも有名な竹林寺の僧です。

澄みきった空気を胸一杯に吸い込みながら、市街地を望む。うっすらとかいた汗も心地よい純信。「いや~まいった車で来るがやった、ばっさり(土佐弁で失敗した、残念の意)ぜよ」


31番札所としても有名な竹林寺の山門に立つ、純信。しかし、この男...?どこかで見たような...!?やっぱり、あんたか...!何ですかこのコーナー?
「恋して...純真」
誰ですか!?「牧野博士が命名の父」とは何ですか!?訳がわからん!帰るっ!
「まあまあ、ちょっと待っとうせ!もうびっくと(少し)ガマンして見とうせちや。


五分刈りやったら、誰っちゃあ気がつかんきに、思いきって3分刈りにやり直した頭に免じてもうびっとみてちや~!最後までご覧になったらまっこと納得ぜよ~という作りになっちょります(?)とりあえず牧野植物園、それからと純信のことお話しますきに、ヨロシク!



何を隠そう、土佐虎斑竹(トサトラフタケ)の命名をされたのは、世界的植物学者で自ら草木の精と言ってはばからなかった牧野富太郎博士です。牧野博士が、虎斑竹を命名されたのは1916年(大正5年)の事。
Phyllostachys nigrs,Munro,var.tosaensis,Makino.
Makino=牧野
ハッキリと牧野博士のお名前が記載されています。 写真では切れている部分も含めて下記に記載します。
はちくの変種にして、高知県高岡郡新正村大字安和に産す。(現在の須崎市安和)凡の形状淡竹に等しきも、表面に多数の茶褐色なる虎斑状斑紋を有す。余は明治45年4月自園に移植し、目下試作中なるも未だ好成績を見るを得ず。


坪井伊助著「竹類図譜」には、坪井氏が描かれた虎竹のスケッチも載ってます。見るほどに先人の情熱、熱い思いに、心ふるえます。受け継ぐものの重さに、心決まります。全ての出会いに、心ときめきます。


高知市の市街地からも程近い、海抜145mの五台山の頂上に牧野富太郎記念館がリニューアルオープンしたのは平成11年秋。面積を6倍に拡張して園地整備を行い、人と自然の関係を大切にした安らぎと憩いの空間、活動・交流の場となっています。
山並みの景観に配慮し、高さを抑え五台山の地形と一体化した外観、屋根や梁、壁床はもちろん記念館内部の至る所に木材を使用し、木のぬくもりを感じられる建物です。周囲の景観と調和するように「近自然工法」で施行された整備区域はクスノキなどの常緑広葉樹が豊かなところ。記念館の周辺にはこれら五台山の植物を利用し、さらに土佐の植物や牧野博士ゆかりの植栽を行っています。


牧野富太郎記念館のすぐ隣に、四国霊場88ヶ所31番札所、竹林寺はあります。境内からは高知市内や浦戸湾の美しい風景が一望でき、国の重要文化財にも指定されている本堂(文珠堂)、向い合って大師堂があります。大師堂の右手、岡の上にはすばらしい五重塔がそびえ建ち遠くからでも眺められます。竹林寺といえば、何といっても純信とお馬のロマンスです!
土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た♪
物語の主人公、竹林寺の僧、純信と、寺の出入りのいかけ屋の娘・お馬。はりまや橋近くの店でかんざしを買った純信との許されぬ恋も、南国高知ではよさこい節でにぎやかに歌われてます。

牧野博士を訪ねる理由、そして何故?純信なのか、何となくご理解頂けた事と思ってます。(^^)そもそも、牧野富太郎記念館は言うに及ばず、竹林寺というお寺のお名前にも、当社と因縁浅からぬモノを感じます。自社の山から移植した虎竹たちの様子が気にかかりよく足がむく牧野植物園ですが、そんな訳で、この五台山全体が自分にとって非常に大好きな場所の一つです。



牧野植物園は、竹林寺のすぐお隣、歩いて3分の近さです。左の看板は、少し見づらいですが、竹林寺、牧野植物園共同の無料駐車場の案内です。大型バスもゆっくり停められる、余裕の広さの駐車場完備です。お車でどうぞ!


落ち葉をモチーフとした山肌にへばりつく様な背の低い建物は、県産の木材等をふんだんに使った曲線美が印象的です。


モダンな感覚と、周辺の漢化協に配慮した緑との融合、心地良い空間が広がります。


牧野植物園には、景色のよいテラスがあちこちに用意れさています。絶景のベンチに腰かけて食事をはじめる純信。 さすが、弁当箱もお箸も虎竹。純信は、最近環境問題も少し勉強してMY箸運動始めました。




自然を取り入れた景観あり、木のぬくもりある造形美ありと、園内は、ゆっくり見て回ると1日楽しく過ごせるほどの広さです。散策に疲れたら~お洒落で落ち着いた雰囲気のレストラン、喫茶店で一休み。ミュージアムショップも忘れてはならない見所!


ミュージアムショップには、牧野記念館ならではの楽しいお土産が一杯です。オリジナル商品等も充実していて、ここでなければ手に入らない牧野グッズには要チェックです。ふと、見ると…こりゃあ、たまげたちや、虎竹の花かご発見ぞね!考えてみれば、牧野博士命名の虎竹商品はあるのが当然か!虎竹細工は、あと数点販売してます。


牧野植物園へは、緑と水の回廊とも呼ぶべき通路が来客の方を出迎えます。記念館入り口受付の右手側には、安和から移植された虎斑竹が風に、サラサラと音を立てて歓迎してくれます。思わず虎竹に近寄り熱い視線(...ていうか怒ってるのか?)を送る純信。


初めての方でも分かる様にプレートがつけられていますので、来館の際には是非ご覧下さい!牧野植物園に移植されている虎竹は、比較的細いものばかりです。虎竹は淡竹(ハチク)の仲間ですから、普通の苦竹(マダケ)いわゆる一般的に言う青竹と同じくらいの太さ(直径8~9センチ)という大きなものもあります。違った環境の五台山で、毎年生える虎竹の子や孫が、どう成長していくのか楽しみです。
「虎竹の様子も見せてもろうたきに、そろそろ帰ろうかにゃ」


「ん?!あれは…一体?」
えっ?何ですか?向こうに座っている人の事ですか...?
「違う違う!これっ!これっ!!」
精巧に作られた牧野博士の人形にも、驚きますが…、そうではなくて、その横に置いてあるチリ篭に注目!まぎれも無く虎斑竹で作られてます!博士の晩年のお部屋で、 博士が虎竹をご愛用してくれよったがやろうか…?!これは世紀の発見と声のうわづる四代目。

近くで見ると、やっぱり虎斑竹!感激のあまり絶叫する四代目。博士のお部屋を忠実に再現した展示と聞いていたので、もしやチリ篭も当時のモノでは?博士が古里の竹であり、自分の命名した竹でもある虎斑竹に愛着を感じられて、虎竹製品を手元に置かれていたのか...?色んな事を考えて、又絶叫~!



山の様な参考資料を、数週間にわたり探して頂いても、この虎竹のチリ篭と牧野博士の関係を示す詳しい事実や写真は見つかりませんでした。牧野記念館の関係の方々にはお忙しい中、大変ありがとうございました。ただ、一つハッキリ分かった事は、このチリ篭は東京の古物商にて記念館リニューアル時に買い求めてきたという事。虎竹は、遠く東京から里帰りした事になります。
牧野博士が命名した、虎斑竹。その虎斑竹で作られたチリ篭が牧野記念館の展示の為、瀬戸内海を越えてはるばる里帰りする不思議、偶然のストーリー。 このチリ篭は四代目を待っていた!この時ハッキリそう感じました。虎竹の声を聞きました。牧野博士と一緒に、この出会いを待っていた!
撮影協力:牧野記念館


一体何だったんだ...? 誰に恋したんだ...?四代目の目は遠くを見つめています。虎竹と牧野博士のことを知り、ますます日本唯一の虎竹にぞっこん。まさに竹のように竹に真っ直ぐな思いを深める竹虎純信でした。


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