山道の整備

2019年10月10日

山道,虎竹の里,高知県須崎市安和


虎竹の伐採時期を控え、山道の草刈りを行っています。山といっても一般の土地のように細かく分けられていて、それぞれに土地の所有者がいます。宅地のようにはっきりとした境界はなく、谷川や目印となる木を植えてそれを境界としていることが多いです。


竹虎の土地も一方は谷、もう一方には木を真っすぐに植えて境界としています。この境界を知っているのも自分以外には、以前にこの山の虎竹を伐ってくれていた切り子さんくらいしか知りません。竹虎の山でさえ、それくらいの認知度ですので、他の山主さんの境界も山主さん以外ははっきりとわからないことが多いようです。


以前はこの山の山主さんも元気で、数人が切り子さんとして虎竹の伐採をしていましたので、焼坂地主会という会を作って毎年この山の所有者で草刈りや道の整備をしていました。山主さんの高齢化に伴い焼坂地主会も解散し、数年前から竹虎で山道の整備をさせてもっています。


舗装された道ではないため、台風や大雨などでどうしても道が崩れたり、削れたりするため、2年に一度は重機をいれた整備を行います。その重機をいれるための下準備がこの草刈りです。


自分たちが毎年虎竹を取りに通うこの道を自分たちで整備することは当たり前のことなのですが、以前までは誰が整備してくれているのかさえ考えずに当たり前に整備された道を通っていた社員や職人にこの作業をやってもらいます。


仕事は増えますが、実際に自分たちでやることでいろんなことに気づき、考えるいいきっかけになります。虎竹を知ることはこっから始まっているのです。












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四つ目垣施工

2019年9月26日

四つ目垣,四ツ目垣,竹垣


四ツ目垣の施工に行ってきました。今回は病院のバルコニーのような場所に付けていた四ツ目垣が古くなったということで、お声をかけていただきました。以前ついていた物は白竹で作っていたようですが、今回は同じ仕様のものを虎竹で作らせてもらいました。


お客様の病院に見せてもらいに伺い、要望を聞き、いま付いている垣の作り方や仕様の確認、採寸をまず正確に取ります。それから今ついている垣の取り壊し方法や、新しく作ってきた垣の取り付け方法の検討とそれに必要な道具や材料をその場で決めます。


そして持ち運びの導線の確認とトラックの停車位置の確認をして、最後に現場の写真を撮って、現場での見積りは終わりです。その後見積書を作って、お客様に納得していただいてから製作にとりかかります。


庭に施工するのであれば柱を土に埋め込んで立てる方法で施工していきますが、ここでは手すり部分に固定していく形です。本当は手すりの柱の土台の上に四ツ目垣の柱を全部乗せていきたいのですが、土台の位置が一定ではなく、こういう形での施工となりました。


立てる位置がはっきりと出せない場合や、ちょっとした四ツ目垣であれば現場で作ったほうが正確にできるので、現場で作ることが多いのですが、今回は採寸だけしっかりとしておけば竹虎工場内で作っておいて持って行った方が早くて、病院内でお騒がせをする時間も短くなりますので、施工と言ってもほぼ取り付けという形です。


とはいえ、4mの長さの四ツ目垣をそのまま階段で2階にあげることは難しく、2mにばらしたもの2枚をバルコニーで4mに繋げてからの取り付けとしました。


今回は施工方法が簡単で、はっきりしていたので、現場取り付けは職人2人に任せました。製作も仕様の確認や、バランスの確認だけで、あとは任せていました。製品作りもそうですが、現場での挨拶やお客様対応も非常に勉強になります。いつかは現場確認から見積りまで、任せられるようになればいいなと思っています。












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井戸蓋制作

2019年9月12日

井戸蓋,虎竹


150cm角の井戸蓋を製作しました。最初は白竹でのお問合せでしたが、白竹の取り扱いがないので虎竹に変更をしてもらいました。井戸のある家が少なくなっていることもあるでしょうし、このような井戸蓋を製作できるところもそんなに多くはないように思います。


HPで竹虎を見つけてくれて、このような注文をいただけることは本当にありがたいことだと感じています。いろいろなお問合せをいただくことは多いのですが、できるだけその要望には応えていける竹虎でありたいと思っています。


直径約5cm、長さ150cmの虎竹を150cmの長さに編んでみると想像した以上に大きく感じます。これくらいの大きさであれば、直径5cmくらいの大きさの竹でないと、少し薄く華奢な井戸蓋になっていたかもしれません。こういうバランスは非常に大事で、普段から竹を見ていないお客様にはわかりづらいことではないでしょうか。


もちろん好みやこだわりもあるので、お客様の意見も聞きながら、よく理解し、こちらのイメージや経験上でのお話もさせていただきながら、少しでもお客様のイメージに近づけることが必要です。


ただ竹を編んだだけの井戸蓋ですが、編み方や面取り、材料選定などには職人として当たり前の工夫や意味があります。ひとつひとつが自分を初め、職人の経験になり、次はさらにもっといい物ができるような物作りに繋げていきたいと思うのです。












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インターンシップ2019

2019年8月22日

インターンシップ2019


毎年恒例のインターンシップが始まっています。最初の1週間が竹虎本社での工場や梱包場などでの体験で、あとの1週間がEC事業部でのホームページ制作となっています。


今回は参加者が9人と多く、いろんな部署に分かれての体験となっています。梱包などは他の企業さんでも体験できるかもしれませんが、日本唯一の虎斑竹の油抜きなどは日本全国どこに行っても体験できないことですので、必ずやってもらうようにしています。


今回の担当はまだ入社間もない職人にお願いをしてみました、普段から大人しく、あまり喋らない職人ですが、今日は大学生を前にしっかりと伝えるべきことは伝えてくれています。自分に対してもこういう風にしっかり話をして欲しいといつも思っていたのですが、それは自分の聞く姿勢が悪いんだなと気づきました。


学生さんを教えることで、若い職人も何か学ぶ点や、気づくことがあればいいなと思って担当させましたが、今回一番の気づきをもらったのは自分かもしれないなと思うのです。












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虎竹御守り福音鈴

2019年8月 1日

虎竹御守り福音鈴


昨年のメキシコで開催された世界竹会議に竹トラッカーを持って行く費用を集めるクラウドファンディングではたくさんの方々にお世話になりました。無事に輸送費用も集まり、竹トラッカーと虎竹を世界中の方々に見ていただくことができました。


そのクラウドファンディングの特典の1つとして製作したのが、この虎竹御守り福音鈴です。この鈴はたった4本のヒゴから出来ています。少ないヒゴで編む方が簡単そうに思えますが、簡単に編めるものは簡単にほどけてしまいがちです。


4本しかないヒゴをしっかり押さえながら、ほどけないようになるまでヒゴを編み上げていきます。押さえている重なった部分をうっかり離してしまうと編み方が変わってしまったり、ほどけてしまいます。


そしてまず綺麗に編むためには、その作る物にあったヒゴを作ることが何よりも大事です。ヒゴの幅や厚みが少し違うだけで、出来上がりの雰囲気や硬さ、編みやすさなども大きく違ってきます。ほんの少しの厚さの違いで明らかに硬さが違ってくるので、編みながらヒゴの裏をナイフですっとさすって厚みを調整したりもするのです。


いろんな編み方の籠を見たり、どんな籠を作っても思うことなのですが、最初にその籠の編み方を考えた人は本当に凄いと感じます。覚えてしまうとなんてことない編み方も、最初に考えて形にするのにはどんな苦労があったのか、自分には想像すらできません。そんなことを改めて考える福音鈴作りです。












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梅雨の晴れ間の天日干し

2019年7月18日

土用干し,天日干し,えびら


梅雨の長い雨が続いています。この時期一番気を付けていることはカビ対策です。エアコンの効いている店舗や配送場でも出来上がったばかりのまだ乾燥しきっていない青竹踏みなどはうっかりするとカビがうっすら生えてしまうことがあるので、一日中扇風機の風を当てているくらい、管理には気をつけています。


エアコンなどない竹虎工場内は湿度も温度もそのままでカビの生えやすい環境になっています。とはいえ油抜きをした竹の表皮部分は固く、竹の油の膜があるために竹全体にカビが生えるということはありません。


生えるのは切り口や割り剥ぎした竹の身の部分です。この部分は柔らかく、吸湿性もあり、比較的カビの生えやすい部分なので、割ったままのヒゴや、柔らかくするために水につけておいたヒゴなどはしっかり広げて乾燥をさせています。


漬け込んだ梅干しを干す土用干しの時期をひかえ、えびらの製造も最盛期を迎えています。竹を編み込んだ生地はもちろんのこと、木枠に使う杉板も梅雨の晴れ間を見て、天日干しをしています。自然素材を扱うので当然のことなのですが、その素材の乾燥度合いなどでこの後の仕事の進め方も違ってきます。


近所の木材屋さんに無理を言って挽いてもらった杉板です。雨ばかりでなかなか乾いてなかった杉板もこれで少しは乾燥が進むと思います。乾燥できた杉板から優先的にカンナをかけ、えびら製造の準備にかかります。そうやって作ったえびらを土用干しに使ってもらえるようになる梅雨明けが待ち遠しい竹虎工場です。












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まつりの準備

2019年7月 4日

網代,竹編み,虎竹


毎年恒例のお祭りの準備が始まりました。新潟県内のあるお祭りの灯篭の骨組みの材料として、数年前から割竹をご注文いただいています。4mの竹を1~2cmほどに割り、節を取って発送しています。今年からは力をつけてきた若い職人に材料作りを任せています。


竹で骨組みを作り、それに紙などを貼るのですから、竹の種類や色は関係ないとのことでした。竹虎が主に扱っている竹は虎竹で、その虎竹で材料を取ると、費用的にも高くなってしまいますので、色付きの悪い虎竹では出荷できない物を使って製作しています。


地元の商工会や町内会などが主体で作られているようなのですが、最初に写真を見たときにはその灯篭の大きさや出来栄えや精巧な作りにすごく驚いたほど立派なものでした。


自分たちも小さいながらも毎年夏まつりや天満宮の秋の大祭などの準備に追われます。その上に年竹を使って骨組みをし、紙などを貼って灯篭を作るなんてとても考えられません。関係者さんたちの苦労はどれほどだろうといつも頭の下がる思いです。


でもきっと地域の伝統を守ることの大切さと、それを守っていく誇りで毎年のこの灯篭作りをされているんだろうなと思います。そしてそんな想いの素晴らしい仲間がたくさんおられて、きっと素晴らしい地域なんだろうなと思います。


それは毎年の担当者さんとのやりとりの中でも感じます。竹の材料を準備するだけですが、竹虎からずっと離れた地域の伝統を守ることに少しでもお役に立てることが嬉しいと感じる材料作りです。












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波網代の取り付け

2019年6月20日

網代,竹編み,虎竹


前回のブログで編んだ虎竹波網代に車体の曲線に合わせた縁を取り付けました。虎竹で波模様の網代を編んでもなかなか模様が出ず、サビ付けをして模様を浮き出さそうと考えました。試しに砥粉を主にしたサビ粉を編み目の凹部分に入れてみると、編み目模様は綺麗に出ますが、車体の他の部分との質感のバランスがよくありません。


サビ付けをあきらめて、縁に巻いた籐と網代編みの編組固めと強度を上げるために、カシュー漆を薄めて拭き付けると、虎竹表面に艶が出たので、見る角度によっては波模様が少し見えやすくなりました。


完全に後付けになりましたが、実は違う角度から見れば編み目が波模様に見える編み方ということにしておこうと思います(笑)取り付けは籐で巻いて固定しようと考えていましたが、動きのあるものですし、籐が切れて外れるということにならないよう、前部分はボルト止めにしました。


後ろ部分はサドルを差し込む穴に竹の輪切りを取り付け、サドルでその竹の輪を抑えて固定する方法にしました。こうしておくと前のボルトとサドルを外すだけで簡単に取り外しできます。いろんな点検や整備もあるので、こうしておいて正解です。そう思うと、他の車体部分も簡単に取り外しができるように作っておけばよかったと反省しています。












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虎竹波網代

2019年6月 6日

網代,竹編み,虎竹


竹虎創業125周年記念で製作したREIWA125号のハンドルから椅子にかけての部分に取り付けるため、虎竹で波網代を編んでいます。この製作には自分はほとんど関わっておらず、やったことといえばハンドル部分を竹に取り換えたくらいですが、竹そのままを使ったパーツが多く、勝手ですがちょっと遊んでみたくなりました。


網代編みはヒゴ幅や編み方によって表情が変わるのが面白く、竹細工を始めたころは網代編みの籠を多く製作していました。またヒゴの裏をナイフですっと撫でたくらいの厚みの違いで編みにくかったり、出来上がりが柔らかく見えたりと竹細工の面白さや難しさがよくわかります。


今回は編み模様が波状に見える波網代編みで編みましたが、裏面の竹の模様の無いほうを見ると波模様が見えますが、表面は虎竹特有の竹の模様があるため、編み目模様が綺麗に出ません。やはり虎竹は少し太めの竹の素材感のわかる使い方が一番いいのかなと思いながらも、また逆に虎竹ならではの網代編みの表情があり、これはこれでいいのだと思います。


とはいえ、せっかくの波網代の模様をもう少し出すために編組の凹凸を立体的に見せる効果のあるさび付をしようかと考えています。これは編組の凹部分に砥の粉などで作ったさび粉を付着させる方法です。このREIWA125号に合うのかどうなのか不安ではありますが、いろいろ試してみたいと思います。












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運搬機が仲間入りしました

2019年5月23日

竹虎,高知,小夏,須崎市,安和,虎竹


虎竹の山は車の通れる道から、人1人通れる細い道を上がって行ったところにあることが多く、伐採には竹の運搬車が欠かせません。この運搬車に竹の元部分を乗せ、先のほうはソリ状の板に乗せ、竹に傷がつかないように山道をそろそろと降りてきます。


高齢化により切り子さんが少なくなり、あちこちにある虎竹の山の管理や伐採も手が回らなくなってきました。今までは山の仕事と言っても主に切り子さんが伐採してくれた竹を山まで取りに行くだけの仕事が多かったですが、数年前からだんだんと山に入るようになり、今年の秋からは本格的に山に入るようになります。


これまでは道まで山を滑らして下ろして来たり、竹の束を担いで運んだりしていましたが、それでは切れる範囲に限界があります。また人の負担も多く、効率もよくありません。切り子さんに声をかけていると、以前使っていた運搬機を譲ってくれるという人が現れました。その方は以前はうちの社員でもあり、虎竹を切っていた時期もあったようですが、高齢によりやめていたようです。


何年もそのままにしていたので、当然エンジンはかかりません。秋の伐採時期までになんとか動くようにして、この運搬機に負けないような山の仕事をしなければと、怠け者の自分を今から追い込んでいるのです。
















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