都忘れ

2018年4月19日

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都忘れは本州、四国、九州に自生するミヤマヨメナの和名だそうで、花言葉は「しばしの別れ」や「また会う日まで」だそうです。先日退社されたスタッフさんが事務所前の空いたスペースに、自分で土も買ってきてくれて、この都忘れという花を植えに来てくれました。


この方は庭いじりが好きで、休日にはいつも自宅の庭の草を引いたり、花を育てたりしているということをよく聞いていましたし、好きな花が都忘れということも聞いていました。竹虎にいる時も、駐車場の掃除や、植え込みの整理などを、いつも率先してやってくれていたような人です。


竹虎本社事務所前には「竹の子の、また竹の子の、竹の子の子の子の末も茂るめでたさ」と刻まれた石碑があるのですが、その裏にはほとんど何も植えられてない殺風景なスペースがありました。しかし事務所入り口ということもあり、気になっていたのですが、その方も気になっていたらしく、その場所に都忘れを植えてくれました。


乾燥を嫌う花と言うことで、毎日お水をやってくださいと頼まれた事務所のスタッフが毎朝水をかけて世話をしてくれたおかげで、都忘れが数日後には花を咲かせ始めました。


花とかには全く興味もない自分でしたが、毎朝出勤するたびに、その花を見ては彼女を思い出し、いつこの花を見に寄ってくれるのかと、花言葉の「また会う日まで」を思い出すのです。












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籠の修理

2018年4月 5日

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最近、籠を直せませんか?というお問い合せが多いような気がします。何十年も大事に使ってこられて、竹の色もいい色になり、場合によってはお母さんの時代から使って来たという物もありました。


以前は近所に竹細工を扱うお店や、竹細工を生業とされている方が多くいて、近くで修理をお願いされていたのかもしれませんし、今はインターネットがあり、調べれば修理のできそうなところを簡単に調べることができるからかもしれません。


全体が傷んで崩れるような籠は修理できませんが、一部が解けたり、穴が開いたりというような籠は修理ができる場合もあります。大事に使ってこられた籠が壊れ、困った末に竹虎を見つけてくれて、連絡をいただけたのですから、できるだけ修理はしたいと思っています。


写真を送って来ていただくことも多いですが、やはり実物を見せていただかないと、修理ができそうなのか、また直せるとしたら修理費がどれくらいかかりそうかなど、はっきりお答えできないことがほとんどです。


今回の籠を持ちこんで来てくれたお客さまは、2時間も車を走らせて、わざわざ持って来てくれました。かなり前の物らしく、いい色になっていましたが、縁を巻いている針金は錆びて切れており、四隅の補強竹は割れ、底の力竹は取れ、手の部分も金具が取れ、交差部分の何かで巻いていたものも取れていました。


しかし籠自体はまだまだしっかりしており、致命的な破損は見当たらなかったので、針金をステンレスに換えての巻き直しや、手部分の籐巻き補強や四隅の補強竹と底の力竹を作って差し込めば、まだまだ充分に使えると思い、修理をさせてもらいました。


修理というのは、その一部分のために一本の竹を割ったり、その籠のために普段使わない材料を準備したりと、思ったより大変材料を使い、手間のかかる作業となります。


しかしいい籠は大切に使えば何年でも使うことのできるものです。こうして修理をして、また使えるようにすることは、何かこの籠に再び命を入れられたような気持ちとなり、なんとも嬉しい修理となりました。












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懐かしい来訪者

2018年3月22日

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以前、竹虎の配送スタッフだった4人が、この3月で退社される配送スタッフさんに会いに来てくれました。できればまだまだ竹虎で勤めて欲しかった方ばかりなのですが、結婚をされて環境が変わったり、家の事情などで退社された方ばかりです。


4人とも竹虎に入社してからは、最年長のこのスタッフに厳しく、そして優しく指導を受け、いつも和気あいあいと仕事してくれていました。その最年長のスタッフが今月定年退社すると聞きつけて、プレゼントを持って会いに来てくれたのです。


退職されるスタッフにわざわざ会いに来てくれた気持ちも大変嬉しかったのですが、竹虎を退職してからも4人が仲良く連絡を取り合っていることを知り、また4人揃って仲よく竹虎に来てくれて、嬉しい報告を聞けたり、幸せそうな顔を見れたことも嬉しかったです。


竹虎に入社してくれた社員さん全員の大切な人生にとって竹虎が少しでも役に立て、少しでも楽しい出会いや思い出があり、人としての成長があり、竹虎に入ってよかったと思ってもらえるような会社になりたいといつも思います。


竹虎という会社で繋がった4人が仲良く、そして退職してからも、竹虎のスタッフに心に心を配ってくれ、会いに来てくれることは本当に自分にとっても嬉しい出来事でした。


そしてこうやって会いに来てくれるのは定年退職されるスタッフさんの人柄です。竹虎での彼女の存在はそれほど大きく、ありがたく、感謝しかありません。これからも社員仲よく、厳しく、そして共に成長できる竹虎でありたいと思うのです。












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牧野植物園の光悦寺垣

2018年3月 8日

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前回のブログで紹介した長い巻き竹を使って、牧野植物園さんに光悦寺垣の施工に行ってきました。牧野植物園といえば、高知が生んだ「日本の植物分類学の父」、そして日本唯一の虎斑竹を命名された牧野富太郎博士の業績を顕彰するために昭和33年に高知市に開園した植物園です。


牧野植物園さんには虎斑竹を移植させてもらったり、温室の中の竹の小屋を作製させてもらったりと、いろいろお世話になっていますが、今回は古くなった大きな光悦寺垣の改修の依頼があり、以前は白竹で作っていた光悦寺垣を今回は虎斑竹で新しく作ることになりました。


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この光悦寺垣は緩い曲線を描いており、その上長いものは10mを超す長さがあり、一般的には孟宗竹で組む骨組みも、こちらは塩ビパイプを使用して、元口と末口の大きさの違いが無いようにしてあります。


またその上に巻く竹も1本物では届かず、両方から巻いてきて、途中でつなげるようにしています。技術的にはそう難しいものではなかったのですが、塩ビパイプを使ったので、格子を組む際に切り込みを入れながら組んでいかねばならなかったり、その塩ビパイプが見えないように裏側に竹を細かく差し込んでいく作業に手間取ってしまいました。


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2組の光悦寺垣の間には金閣寺垣も施工しました。牧野植物園の栽培技師の方には「虎斑竹にすると締りますね」とお褒めの言葉をいただきました。こういう竹そのままを使った垣には、なおさら虎斑竹の存在感が際立ち、助けられてるなと改めて感じた施工となりました。












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長い巻き竹

2018年2月23日

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巻き竹とは孟宗竹で組んだ袖垣の枠部分に巻いて、孟宗竹を隠し、虎竹や白竹の枠に見えるようにするために巻く、割竹のことを言います。


今回、6mと11mの幅の光悦寺垣の枠を巻くために、7m近い長さの巻き竹を割ることになりました。6mの物は1本で、11mの物は途中で継ぎながら枠に巻きつけていきます。


まず直径7センチほどの竹を菊割りという道具で8等分に割り、そしてその1枚1枚を今度は竹割り包丁で4等分にしていきます。手で小さく4等分に割っていくほうが難しいように思えますが、こんなに長い竹を菊割りで均等に割っていくのは、同じくらい難しいことです。


竹割り包丁で割っていくのは、割りながら少しずつ修正をかけて、真っ直ぐに割っていくことができますが、菊割りという道具で割るのは割り幅が違ってきても、なかなか修正が効かないからです。ですから出来るだけ均等に竹に割れ目を入れ、できるだけ真っ直ぐに、均等に力をかけながら割っていくしかありません。


実際巻きつけた巻き竹を見てもなかなか気づかないかもしれませんが、綺麗な巻き竹を割るには、それなりの経験とテクニックが必要となってくるのです。












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新竹の製竹作業

2018年2月 8日

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竹は秋から冬にかけてが伐採シーズンです。今シーズンも虎竹が少しずつ山から伐り出され、竹虎工場に運び込んで来ています。長いままトラックに積み込んで、まずは虎竹の色を見て、大きさや用途に合わせてカットし、またそれを細かく用途に合わせて選別します。


ある程度大きくて長いものは4mにカットします。割り剥ぎし、編んだり、巻きつけたりする竹細工用の竹は出来るだけ素直な、細工に適した竹を選り分けておきます。


あまり大きく曲がっていたりする竹は油抜きと一緒に矯正作業をして、出来るだけ真っ直ぐにし、加工材として使用します。ホームぺージで販売している竹材は大きいものも小さいものもほとんどこの加工をして、使いやすいように真っ直ぐに矯正しています。


油抜きや真っ直ぐにして竹材という製品にして販売できるように加工することを竹虎では製竹と呼んでいます。竹を割り剥ぎして籠を編んだり、組んだりして製品を作ることと同じで、綺麗に油抜きし、真っ直ぐにしていくことも、虎竹という1つの製品を作ることです。


ただバーナーの熱で竹を炙り、綺麗に油を拭き取り、真っ直ぐに矯正するだけではありません。1本1本、粘りや厚みや大きさ、曲がり具合や乾燥度合が違います。虎竹のいろんな模様や微妙な色具合でも、その竹の性質は見てとれます。


どんな山から竹が出ているかを知り、その山から竹を取って来て、いつもその竹を油抜きし、切ったり、割ったり、剥いだり、加工している竹虎の職人にしかわからない虎竹があります。でもそれは数千本、数万本さばいたから分かるものではなく、すべて違う一本一本に真剣に向き合い、常に考え、感じ、気づこうとする者だけがわかることだと思います。


今までの経験と知識とテクニックだけで作業し、曲がった竹を真っ直ぐにして、それで満足してもらっては困ります。一日やれば炙り過ぎて竹を破裂させたり、押しすぎて折ってしまう竹が数百本のうちに数十本は必ず出ます。仮に真っ直ぐに出来たとしても、本当に竹を分かって真っ直ぐにできているのか。


目の前の虎竹は間違いなく今まで見てきた虎竹とは違います。経験をもとにしながらも、ほんのちょっとした竹の動きや重さや反発、熱の入り具合や癖や色、立ち上る湯気からも感じることはたくさんあります。


これから新しいことにチャレンジしていくためにも、まずいつもの目の前の仕事でもっともっと深く考え、学び、進歩し、日本唯一の虎竹を本当に知る、本物の竹屋にならなければと、いつもいつも思うのです。












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鏡開きのお餅

2018年1月25日

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お正月を迎えるにあたって、どちら様も鏡餅を飾られることだと思います。竹虎本社も仕事納めの日に、大掃除をし、机の上やトイレ、工場内の機械類の上やトラックなどに一年間の働きに感謝し、鏡餅をお供えし、歳神様をお迎えしたことでした。


その各所にお供えしていたお餅を鏡開きの日に集め、一番の年長のスタッフがおしるこを作ってくれた中に焼いて入れて食べました。誰が頼んだわけでもないのですが、毎年黙って作ってくれている、ありがたいおしるこです。


今年は3時の休憩に工場の職人も呼んで、みんなで食べることができました。声はかけていたのですが、甘いものが苦手な人もおり、正直食べに来てくれるか不安ではありました。でも作ってくれた人への感謝の気持ちと鏡開きのお餅を食べるという気持ちで、4人が揃って食べに来てくれたことは、すごく嬉しかったです。


こうやってスタッフ同士が仲良く、和気あいあいと協力してやれる所が竹虎の一つの大きな力になっており、いつもどれだけ助けられているかわかりません。正直、自分も甘いものは苦手なのですが、今日のおしるこは本当においしく、ありがたく頂きました。


今年も一年みんなに支えられながら、そして一緒に頑張っていけたらと思います。しかし、この作ってくれた年長のスタッフは今年で定年を迎えます。このスタッフのおしるこも最後だと思うと、熱々で甘くてたまらないおしるこも、少しさみしいおしることなりました。












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虎竹の山に雪が積もりました。

2018年1月11日

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虎竹の山に雪がうっすら積もりました。南国高知でもこうして1年のうちに何度か雪が降ったり、積もったりしますが、こういう景色を見ると冬の寒さが来たことを実感します。


しかし山の職人さんは虎竹は寒さが来ないと色が来ないとみんなが口を揃えて言っており、虎竹の里ではこのような寒さを待っているのです。以前は霜が降りたり雪が降ると、その虎竹の色つきを確かめたくて山に入っていったものでした。


頻繁に入っていないとわからないことではあるのですが、一度だけ雪の後に山に入ると、少し前に来たときよりもぐっと色の付いたと思えることがありました。その山を実際に見てからは虎竹の色と寒さには本当に関係があると実感しています。


この寒さの中、今日の竹虎工場内はガスバーナーを使っての油抜きです。夏の暑い時には地獄のようなこの作業も、今日は暖かく感じられ、1枚上着を脱いでの作業となるのです。












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虎竹の伐採シーズンとなりました。

2017年12月21日

虎竹,伐採,高知,虎竹の里


虎竹の伐採シーズンとなりました。竹は種類によって多少のズレはあるものの、一般的に秋から冬にかけてが伐採時期となっています。虎竹を伐ってくれる切り子さんと呼ばれる方たちも、山の下草刈りから始め、今は伐採のために山に入ってくれています。


真竹やハチクなどは束買いといって、大きさによって束の入り本数が決まっていて、この大きさは1束いくらという値段を決めて、束のまま取引していました。黒竹も入り本数買いと2尺束といって、束の円周が2尺(約60cm)の束にして、1束の値段を決めて山主さんなどから買ったりしています。


虎竹はそのような一般的な竹の取引とは全く違った取引方法です。切り子さんが伐り出した竹を土場という広場に降ろし、大きささや色のあるなしによって20通りの規格に選別します。その選別した竹をさらに自分が25通りに分けて選別し、値段を決めて取引しています。


このように山から伐り出された段階で、規格に合わせて1本1本全ての竹を吟味して選別するのは、この虎竹の里だけの光景ではないでしょうか。それは山に生えている虎竹すべてにまんべんなく綺麗な色がついているわけではなく、虎竹として出荷できる竹は一部しかないためです。


毎年この時期になると、この土場には竹がこうやって広がり、虎竹の里では当たり前の光景になっています。しかしこれも決して当たり前ではなく、切り子さんが山の道を通れるように整備し、下草を刈り、そして虎竹を伐採し、枝を打ち、束にして運びだして来てくれるおかげです。


こうやって出てきた竹を見るたびに、切り子さんの山や山道を想い、その伐採や運びだしの苦労を思います。切り子さんをはじめ、先人、地域の方々、そして共に働いてくれている竹虎の素晴らしい仲間たちのおかげで竹虎は今年も日本唯一の虎竹を扱い、竹屋をやってこれました。


来年も虎竹や全ての人への感謝をいつも忘れず、その人たちに少しでも報え、応えていける自分にならなければと思うのです。












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段違いすのこ

2017年12月 7日

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すのこの別誂えの注文をいただきました。玄関のシューズボックスへの導線に不便を感じており、黒竹すのこを置いてシューズボックスへ行きやすいようにと、玄関の幅いっぱいに別誂えで作れないかというお問い合せからのご注文となりました。


既成の奥行き40cm、幅90cmものを1つ置いて、もう1つ幅いっぱいになるように、玄関のサイズに合わせて作るというものです。お話を聞いていると玄関の廊下につながる靴を脱ぐ部分がほんの少し奥に出っ張った形状をしており、真っ直ぐではないことが分かりました。


同じ奥行きのものを並べると、その部分に隙間ができてしまうので、その出っ張った部分に合わせた黒竹すのこのご提案をさせていただきました。


また1枚物で、その部分だけ奥行きを広く作ることも可能ですし、同じ竹で1本で通すほうが綺麗には見えるのですが、それですと幅が大きくなりすぎて、掃除などの時に大変だということで2枚物で作ることをお勧めし、了承してもらってからの、製作となりました。


奥行きが変わると、それに合わせた桧の足からの製作となり、材料となる桧の手配や加工、塗装などで、時間もかかってしまい、多少の割り高にはなってしまいます。


それでも玄関の凹凸や幅にぴったりとあったサイズで製作し、お届けしたお客さまからは、大変気に入っていただき、作って良かったとの言葉を頂き、こちらも大変嬉しい別注すのこの製作となったのです。












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