神祭が近づいてきました

2018年10月18日

竹虎、安和、神祭


虎竹の里にある安和天満宮の秋の大祭が近づいてきました。高校生の頃から、竹練り踊りをやってきて、こっちにいない数年を除いてずっと関わってきた神祭です。虎竹の里のような小さい地域では、それが当たり前で、そうじゃないと天満宮の存続さえ危ぶまれていってしまいます。秋の大祭が一番大きく行われるため目立ちますが、歳旦祭から始まり、1年を通じて様々な祭りがこの天満宮では行われています。それには地域持ち回りで神役がおり、代わり替わりでお手伝いをしながらこの天満宮をお守りしています。


この天満宮はこの地域を守ってくれています。天満宮の行事のほかにも、この地域のいろんな場所の神様を宮司が祀ってくれています。竹虎工場横にも安和の川がまとまって海に流れ込むいけごうという淵があり、その大事な淵の神様を祀る池川祭も毎年水害の起こりやすい夏前に行われています。


この地域の東西南北には悪いものが入らないようにと結界のお札が立てられています。いけごうを池川と書ける人もほとんどいないと思いますが、この結界を知らない人もほとんどです。しかし虎竹の山の上り口にもその札はあり、それを見るたびに誰にも知られず、この地域を守ってくれている宮司に感謝の念がわきます。


確かに人は少なくなり、しんどくなってきた部分はありますが、この神祭に若い人を巻き込み、自分たちの住んでいる地域を守り、ずっと続けてきた伝統文化を繋げていくことは日本人として大切な役目でもあると思います。


花取り踊りは6月頃から練習を始めています。竹を持って練り歩き、竹をぶつけ合いながら神様の通り道を作っていく竹練り踊りは9月頃から練習を始めました。


次の日曜にはその竹練り踊り用の竹の伐るために山に入ります。今年の伐採場所はここに決定です。8人が練り歩きながら数か所で竹をぶつけ合うたびに竹が割れるため、交換用も含めて、毎年100~120本ほどの竹を青壮年会のメンバーで伐採します。


虎竹の山の色の来ていない山を選んで、その中で色の来ていない竹を伐採します。いい竹もあるので山主さんと切り子さんの許可を得て、責任を持って伐らせてもらいます。たくさんの人のおかげで今年も秋の大祭が行われます。虎竹と共に少しでもそのお役に立てるのは、虎竹の里の住人としても竹屋としても嬉しいことなのです。












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台風一過の虎竹工場

2018年10月 4日

竹虎、工場、台風


非常に大きな勢力を持つ台風24号が過ぎ去った週明けの竹虎工場です。すぐ前には太平洋が広がり、海からの風をそのまま受けることから、これまで何度か屋根が飛ばされたり、工場に併設する配送現場の雨漏りでほとんどの梱包用段ボールが水浸しになったりと、何度か被害を受けています。


自分が見回りをするようになってから一番ショックだったのは、高い波と大雨による増水で、工場隣の海に流れ込む川の水が引かず、工場が浸かりそうになり、その上、大きな波がそのまま川に入ってきて、工場に波が打ち寄せている現場でした。


それを見たのは消防団の招集があり、要請現場に向かう途中であり、土嚢を積みながら、波が打ち付けている工場内がどうなっているのかと気になって仕方なかったのを覚えています。幸い雨戸のおかげでガラスが割れることもなく、海に面した工場内部分が水浸しになったくらいで済みましたが、あんな光景を見たのは後にも先にもこの一度だけでした。


台風の上陸回数は年平均2.7個だそうですが、今回の24号で5個となり、例年より多くなっていますし、勢力もびっくりするくらい大きなものが増えた印象です。秋はいろんなイベントや行事ごとがたくさんあり、先日の週末のイベントも中止となりました。


今週末もまた大きな台風が接近するようです。地域の運動会が行われる予定ですが、やれるかどうかは微妙なところです。自然のことは仕方のないことですが、大きな台風でこの虎竹の里はもちろんのこと、日本各地で被害がでないことを願うしかありません。












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竹ドームと竹鈴ワークショップ

2018年9月20日

竹ドーム


虎竹の里の浜で竹を使ったイベントが開催されました。竹で水鉄砲を作ったり、虎竹の鈴を作ったり、孟宗竹でご飯を炊いたりするワークショップを開催したり、竹を半分に割って節を取り、それを繋げてビー玉を転ばす遊びをしたりと、竹が満載のイベントとなりました。


他にもベーグルや焼きそば、箸巻きやかき氷など、いろいろなお店も出店しており、楽しいイベントとなりました。心配されていた天気も回復し、たくさんのお客さんが来場され、それぞれのワークショップでの体験や、おいしいものを食べたり、浜に座ったり、波打ち際で遊んだりと、めいめいが楽しまれていたようです。


竹を使うイベントということもあり、当初からいろいろとお話を伺っていました。竹虎というより、地元のイベントということもあり、個人的にお手伝いをさせていただいた形となりましたが、今回は竹のドーム作りと竹鈴作りのワークショップを担当させていただきました。


竹のドームは直径約6m、4m、2.5mと3つの大きさの違うものを製作しました。一番小さいものは試作として工場で組んでいましたが、大と中は砂浜でお手伝いに来てくれていた高知大学の学生さんに手伝ってもらいながら組み上げました。


ドームの屋根部分を平面で組んでおいて、それをみんなで持ち上げて立ち上げるとドーム状に立ち上がります。それを作っておいた輪の中に収め、横の部分に補強の竹を入れて出来上がりです。たくさんの学生さんにお手伝いしてもらったおかげで、楽に組みあげることができました。


竹鈴のワークショップは20人限定としていましたが、大人と子どもが10人ずつくらいに考えていました。しかし来てくれた人は全員が小学校の低学年くらいの子どもさんばかりで、竹鈴を編むのにすごく苦労してしまいました。楽しく竹細工を体験するということができなかった子どもさんもいたようで、申し訳なく思いました。


苦労した甲斐もあり、なんとか完成させ、最後には楽しかったと言ってくれる子もいて、救われた気持ちになりました。こちらのワークショップも高知大の学生さんにお手伝いをいただき、本当に助かりました。一人ではとてもみんなに時間内に完成をさせることはできなかったと思います。


1年前に土佐山アカデミーさん主催の「地域おこし未来会議」が虎竹の里で開催され、その時に出たイベントの案が形は変わりましたが、なんとか実現となりました。地元のイベントではありましたが、自分は何もお手伝いはできず、竹ドーム製作とワークショップだけのお手伝いとなりました。


県の地域支援員さんをはじめ、多くの外部の方の協力でなんとかできたイベントのように思います。地域イベントでありながら、地域の方の参加の少なさは残念でした。地域にお世話になっている竹虎も、もっといろんな協力を求められているのを感じます。ワークショップの失敗をはじめ、地域との関りについていろいろと考えさせられたイベントとなりました。












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ハマルシェ

2018年9月 6日

割竹


今月の17日に虎竹の里の浜でハマルシェというイベントが開催されます。竹トンボ作りや竹めし、竹水鉄砲作りなどの竹をふんだんに使ったイベントだそうです。自分は参加しませんが、竹を使うということで、竹の伐り方や使い方などのアドバイスを何度かさせていただきました。


しかし、竹を使うイベントなのでどうしても竹の大きなドームを作りたいと相談され、やるなら自分でやったほうが確かで早いと思い、自分で準備することになりました。


長さ4mの割竹で試作をしてみると、直径2.5m、高さが1.3mのドームが出来上がりました。どんな物でもそうですが、見て考えるだけなら簡単そうに見えます。このドームも簡単に考えていましたが、実際にやってみると思ったより難しく気になるところや、納得いかないところがたくさんあり、てこずってしまいました。


本番はこのドームの1.5倍と2.5倍のドームを作る予定です。6mの割竹はそのままで、10mの割竹は5mのものを接続して使います。材料だけを取っておいて、あとはぶっつけ本番です。この大きさでどうなるのか、少し心配ではありますが失敗するつもりは毛頭ありません。


失敗の許されない仕事であれば実際にこの大きさで1度組んでみますが、そこは地元のイベントです。実際に自分でやることが1つの経験となります。失敗したらしたでいろいろ学ぶこともあり、それはそれで笑い話にもなって面白いなと、主催者には申し訳ないですが、密かにそんなことも考えて引き受けたドーム作りなのです。












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虎竹の里の夏祭り

2018年8月23日

Tシャツ、お祭り


今年も虎竹の里で夏祭りが行われました。自分たちが子どもの頃は盆踊り的なお祭りが開催されており、そこに遊びに行った思い出がありましたが、いつの間にかなくなっていました。あとはこの地域のお祭りと言えば安和天満宮の秋の大祭ですが、花取り踊りや竹練り踊りなど、子どもの頃から踊っており、子どもたちの多くは遊びに行くというより参加型のお祭りになっています。


竹虎のある高知県須崎市には2尺玉が上がる大きな花火大会や、竜踊りのあるお大師様など、大きな楽しいお祭りがたくさんあるのですが、なんとか地元で子どもたちが連れだって歩いて行けるお祭りをしてあげたいという想いから、地元青壮年会が立ち上げたお祭りです。


小学校の生徒数30人ほどの小さの地域です。保育園児を入れてもそんなに子どもは多くありません。でもお盆の時期に開催するので、帰省されていたり、遊びに帰って来ている家族が来てくれ、子どもたちも多く参加してくれて、小さいながらもそれなりに賑やかなお祭りになっています。


また子どもたちの楽しみだけでなく、帰省してきたり、遊びに来てくれた大人たちもこの場に来てくれたことで、懐かしい再会がたくさんあり、そんな光景を見られるのも、このお祭りの楽しみの一つでもあるのです。


こんな小さな地域でも青壮年会のメンバーが25人ほどが集まり、いろんな出店や催し物、花火などを手分けしてやっています。毎年人数不足が懸念され、ギリギリのメンバーでの運営ですが、この地域と人が大好きなメンバーで、よそに住んでいるにもかかわらず、イベントの時には来てくれるメンバーもいます。


毎年、準備から片付けまでクタクタになるお祭りですが、この素敵なメンバーたちと一緒にやれるのは本当に嬉しく、この地域に生まれ、住んできてよかったと思えます。そのメンバーの着る青壮年のTシャツの肩には竹虎のマークが入っています。嬉しくもありますが、この地域にまだまだ何も返せていないことに申し訳ない気持ちになるのです。












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埋め込み玉袖垣

2018年8月 9日

竹虎,工場,竹垣


いろいろなやり方や考え方があると思うのですが、竹虎では袖垣の足をそのまま土に埋めて立てるということはしていません。竹で出来た足をそのまま土に埋めてしまうと、その部分が腐りやすく、上はまだまだ綺麗なのに倒れてしまうということもよくあるからです。


通常は腐りにくい焼柱を土に埋めて立て、それに袖垣を銅線などで固定してもらうようにお願いをしています。袖垣の足元は土が絡むと湿気を持つことが多いので、できれば石などを敷いて少し浮かせて置くと、少しでも綺麗に長持ちができるように思います。


どうしても埋め込まないといけない場合は、柱を焼柱にしたり、芯になる孟宗竹の骨組み部分を焼柱やピニールパイプに変えて、それがわからないようにその上を虎竹の割竹で巻いて作ることもあります。


今回はさらに焼柱に腐食防止用の液を注入してもらいました。これでさらに長持ちがすると思います。このお客様のこの別注玉袖垣も3代目となります。次の4代目を作らせてもらえるまで、少しでも長持ちし、お客様の玄関先を飾ってもらいたいと思うのです。












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竹虎工場は暑いです。

2018年7月26日

竹虎,工場,現場


猛暑が続いており、熱中症対策が毎日のように報道されています。いつものことではありますが、竹虎工場内も暑い中での作業が続きます。竹を長いまま立てられるようにと天井は高い部分もありますが、屋根は鉄板で出来ており熱を持ちますし、工場内は竹を積み上げていますので、風の通りも良いほうではないので、熱がこもりがちです。


じっとしていても汗が流れる環境ですが、職人たちは扇風機の風だけを頼りに、毎日頑張っています。幸いなことに今の時期は竹の製造も一段落し、座り仕事が多いですが、油抜きというガスバーナーを使っての作業があるときなどは、暑さでくたくたになることも多いのです。


とはいえ、この炎天下に外で作業される方もたくさんおられます。職人たちはどう思っているかわかりませんし、ひどい工場長だと思われるかもしれませんが、自分としては暑いとはいえ扇風機の風に当たりながら仕事できるのは、それだけで幸せな環境だなと思うのです。


職人にはそういいながら、自分はよく冷房の効いた事務所に座っていることがあります(笑)。冷房の効いた場所から工場のムッとした熱気の中に行きたくないと思うこともありますが、暑い中で汗をかいて事務所に入ると寒くてたまらず、いつも事務所内ではパーカーを着て座っています。


暑いと言っても何もなりません。寒くて手がかじかんで動かなくなる冬の寒さに比べればずっと作業のしやすい季節です。この暑さを受け入れ、こまめな水分補給など体調管理に気を使いながら、この暑さを乗り切っていこうと思うのです。












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えびら

2018年7月12日

えびら,竹ざる,平ざる


えびら作りが最盛期を迎えています。土用干しに使うことの多いえびらは毎年この時期になるとたくさんのご注文をいただくので、事前に準備をしてはいますが、どうしても足りなくなってくるのです。


この時期、梅雨の長い雨で一番気を遣うことはカビです。竹は吸湿性が高く、乾燥していても湿気を吸い、それでカビが生えることがよくあります。塗装をかければそういう心配も減りますが、やはり竹の素材ならではのそのままで使っていただきたいと思うのです。


そのためにもお客様に届いてからも、風通しのよいところに置いてもらったり、使わないときにもたまに見ていただいて、虫の害やカビがあれば早めに対処していただくとか、自然素材ならではの保管方法を知っていただきたいと思います。


そうやって大事に使っていただくと、長い間お使いいただけますし、愛着もわいてきて、使うことの楽しさも増えるのではないでしょうか。今年もたくさんのお客様のところにお届けしているえびらが、来年も再来年もずっとそのままで使っていただけるように、もっともっと竹という素材を知ってもらえたらと思うのです。












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切断台

2018年6月28日

竹職人,切断台,道具


山で伐採され、選別をした後に竹虎工場に持ち込まれる虎竹はまずここで切断されて、工場内の各置き場所に保管されていきます。長い竹をその竹の大きさや伸び、色の良し悪しや、竹の良し悪しによって用途を決め、その長さに切断するのです。


のこぎりの向こうにある、木材や鉄のでっぱりに竹を突っかけるとそのでっぱりまでの長さにカットができます。短いものは50cmから、一番長いもので15尺(約454cm)まで、様々な規格の長さがあります。


切断するには竹を見て、その竹をわかることは当然ですが、そのいろいろな規格や用途を知り、それに合った竹をその規格の長さに切断するという判断力も必要です。入荷した竹をその竹に応じて最適な用途に切り分ける作業は、その竹を生かすという意味でも大切な作業です。


自分が子どものころには2代目社長である祖父が、いつもその切断台に座って仕事をしていました。今考えると、祖父もそれをよく分かっていて、虎竹と向き合う一番大事な責任ある仕事を、自ら進んでやっていたんだなと思います。


現在の竹虎では自分ともう一人の職人しか、この切断場で竹を切ることはできません。いつか一緒について仕事している若い職人がこの一番大事な、虎竹や竹虎の仕事を知らないとできないこの仕事をできるようになればいいなと、期待しているのです。












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別注黒竹玄関すのこ

2018年6月14日

黒竹玄関すのこ,別注,オーダーメイド


竹虎の人気商品の中に黒竹玄関すのこがあります。これは玄関に置くすのこなのですが、黒竹をそのまま使い、竹そのものの美しさと自然素材ならではの存在感などが、見る人を癒してくれるのではないかと思っています。


その黒竹玄関すのこなのですが、どうせ置くなら自分の玄関や用途などによって、ぴったりの大きさや高さで、別注として作りたい方が増えています。長さを長くしたり、短くしたり、高さを高くしたりと、それはお使いいただくお客様によって様々です。


今回は長さを長くしたものと高さを微妙に高くした黒竹玄関すのこのご注文をいただきました。長さを長くしても、奥行きが同じなら、既製品用に用意してある四万十ひのきの足がそのまま使えるので、上に貼り付ける黒竹の長さを調整し、場合によっては3本の足を4本や5本にしながら製作します。


高さや奥行きを変える場合は、その足から作り変える必要があり、そのたびに製材屋さんでひのきを引いてもらい、アジャスターの取り付け穴の加工や、塗装をかけるので、どうしても時間を頂き、費用も余計にかかってしまうことがあります。


それでもこうして自分なりの大きさや高さにこだわるということは、ちゃんとしたイメージがあり、期待度も大きいと思います。その期待に添えるよう、またそれ以上の商品をお届けしなくてはと思うのです。












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