埋め込み玉袖垣

2018年8月 9日

竹虎,工場,竹垣


いろいろなやり方や考え方があると思うのですが、竹虎では袖垣の足をそのまま土に埋めて立てるということはしていません。竹で出来た足をそのまま土に埋めてしまうと、その部分が腐りやすく、上はまだまだ綺麗なのに倒れてしまうということもよくあるからです。


通常は腐りにくい焼柱を土に埋めて立て、それに袖垣を銅線などで固定してもらうようにお願いをしています。袖垣の足元は土が絡むと湿気を持つことが多いので、できれば石などを敷いて少し浮かせて置くと、少しでも綺麗に長持ちができるように思います。


どうしても埋め込まないといけない場合は、柱を焼柱にしたり、芯になる孟宗竹の骨組み部分を焼柱やピニールパイプに変えて、それがわからないようにその上を虎竹の割竹で巻いて作ることもあります。


今回はさらに焼柱に腐食防止用の液を注入してもらいました。これでさらに長持ちがすると思います。このお客様のこの別注玉袖垣も3代目となります。次の4代目を作らせてもらえるまで、少しでも長持ちし、お客様の玄関先を飾ってもらいたいと思うのです。












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竹虎工場は暑いです。

2018年7月26日

竹虎,工場,現場


猛暑が続いており、熱中症対策が毎日のように報道されています。いつものことではありますが、竹虎工場内も暑い中での作業が続きます。竹を長いまま立てられるようにと天井は高い部分もありますが、屋根は鉄板で出来ており熱を持ちますし、工場内は竹を積み上げていますので、風の通りも良いほうではないので、熱がこもりがちです。


じっとしていても汗が流れる環境ですが、職人たちは扇風機の風だけを頼りに、毎日頑張っています。幸いなことに今の時期は竹の製造も一段落し、座り仕事が多いですが、油抜きというガスバーナーを使っての作業があるときなどは、暑さでくたくたになることも多いのです。


とはいえ、この炎天下に外で作業される方もたくさんおられます。職人たちはどう思っているかわかりませんし、ひどい工場長だと思われるかもしれませんが、自分としては暑いとはいえ扇風機の風に当たりながら仕事できるのは、それだけで幸せな環境だなと思うのです。


職人にはそういいながら、自分はよく冷房の効いた事務所に座っていることがあります(笑)。冷房の効いた場所から工場のムッとした熱気の中に行きたくないと思うこともありますが、暑い中で汗をかいて事務所に入ると寒くてたまらず、いつも事務所内ではパーカーを着て座っています。


暑いと言っても何もなりません。寒くて手がかじかんで動かなくなる冬の寒さに比べればずっと作業のしやすい季節です。この暑さを受け入れ、こまめな水分補給など体調管理に気を使いながら、この暑さを乗り切っていこうと思うのです。












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えびら

2018年7月12日

えびら,竹ざる,平ざる


えびら作りが最盛期を迎えています。土用干しに使うことの多いえびらは毎年この時期になるとたくさんのご注文をいただくので、事前に準備をしてはいますが、どうしても足りなくなってくるのです。


この時期、梅雨の長い雨で一番気を遣うことはカビです。竹は吸湿性が高く、乾燥していても湿気を吸い、それでカビが生えることがよくあります。塗装をかければそういう心配も減りますが、やはり竹の素材ならではのそのままで使っていただきたいと思うのです。


そのためにもお客様に届いてからも、風通しのよいところに置いてもらったり、使わないときにもたまに見ていただいて、虫の害やカビがあれば早めに対処していただくとか、自然素材ならではの保管方法を知っていただきたいと思います。


そうやって大事に使っていただくと、長い間お使いいただけますし、愛着もわいてきて、使うことの楽しさも増えるのではないでしょうか。今年もたくさんのお客様のところにお届けしているえびらが、来年も再来年もずっとそのままで使っていただけるように、もっともっと竹という素材を知ってもらえたらと思うのです。












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切断台

2018年6月28日

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山で伐採され、選別をした後に竹虎工場に持ち込まれる虎竹はまずここで切断されて、工場内の各置き場所に保管されていきます。長い竹をその竹の大きさや伸び、色の良し悪しや、竹の良し悪しによって用途を決め、その長さに切断するのです。


のこぎりの向こうにある、木材や鉄のでっぱりに竹を突っかけるとそのでっぱりまでの長さにカットができます。短いものは50cmから、一番長いもので15尺(約454cm)まで、様々な規格の長さがあります。


切断するには竹を見て、その竹をわかることは当然ですが、そのいろいろな規格や用途を知り、それに合った竹をその規格の長さに切断するという判断力も必要です。入荷した竹をその竹に応じて最適な用途に切り分ける作業は、その竹を生かすという意味でも大切な作業です。


自分が子どものころには2代目社長である祖父が、いつもその切断台に座って仕事をしていました。今考えると、祖父もそれをよく分かっていて、虎竹と向き合う一番大事な責任ある仕事を、自ら進んでやっていたんだなと思います。


現在の竹虎では自分ともう一人の職人しか、この切断場で竹を切ることはできません。いつか一緒について仕事している若い職人がこの一番大事な、虎竹や竹虎の仕事を知らないとできないこの仕事をできるようになればいいなと、期待しているのです。












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別注黒竹玄関すのこ

2018年6月14日

黒竹玄関すのこ,別注,オーダーメイド


竹虎の人気商品の中に黒竹玄関すのこがあります。これは玄関に置くすのこなのですが、黒竹をそのまま使い、竹そのものの美しさと自然素材ならではの存在感などが、見る人を癒してくれるのではないかと思っています。


その黒竹玄関すのこなのですが、どうせ置くなら自分の玄関や用途などによって、ぴったりの大きさや高さで、別注として作りたい方が増えています。長さを長くしたり、短くしたり、高さを高くしたりと、それはお使いいただくお客様によって様々です。


今回は長さを長くしたものと高さを微妙に高くした黒竹玄関すのこのご注文をいただきました。長さを長くしても、奥行きが同じなら、既製品用に用意してある四万十ひのきの足がそのまま使えるので、上に貼り付ける黒竹の長さを調整し、場合によっては3本の足を4本や5本にしながら製作します。


高さや奥行きを変える場合は、その足から作り変える必要があり、そのたびに製材屋さんでひのきを引いてもらい、アジャスターの取り付け穴の加工や、塗装をかけるので、どうしても時間を頂き、費用も余計にかかってしまうことがあります。


それでもこうして自分なりの大きさや高さにこだわるということは、ちゃんとしたイメージがあり、期待度も大きいと思います。その期待に添えるよう、またそれ以上の商品をお届けしなくてはと思うのです。












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籐巻き修理

2018年5月31日

丸竹ざる,竹皿,修理,手入れ


丸竹ざる(二重巻き)の修理をさせてもらいました。縁に巻いてある籐は二重巻きにしており、かなり丈夫に作っていますが、長年お使いいただいているうちに、どうしても籐が弱ったり、擦り切れたりして切れてしまいます。


二重巻きにしてあるため、外側の粗く巻いている籐が切れても、内側の密に巻いてある籐は簡単に切れないため、頻繁に苛酷に使われる強度を要求される籠に多用される返し巻き縁という巻き方です。外側の籐が切れた後も、お客様自身で麻ひもで籐を縛って修理しながら使っておられたようです。


内側の籐は隙間が開かないように巻くため、このざるは7回まわって巻きつぶしていました。何回まわるかは縁材の大きさや巻く籐の幅などで変わってきます。初めて作る場合はいろいろと考えながら巻いてみるしかないのですが、そういう意味では巻いてあったように巻く修理はまだ簡単なのかもしれません。


とはいえ最初の1週は、あとの6週まわってくる籐の位置をはかりながら、編んでいる竹ひごの間を縫うように巻き締めなくてはならず、竹ひごのどの位置に通して、どの位置に出すかを考えながらの作業となります。また、7週もするので、籐もどこかで継ぎながら巻きあげていく必要があります。


最近多くなったかごの修理をするたびに、いつもそのかごを手際よく、綺麗に作りあげてくる職人さんたちの熟練の技と大変さを感じずにはいられません。












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虎竹花籠作り体験

2018年5月18日

虎竹花籠作り体験


最近の中学校の修学旅行は以前の観光地を巡る旅行というよりも、体験型の修学旅行を取り入れているところが多いようです。虎竹の里のある高知県須崎市では、観光協会が中心となり、須崎での自然・文化・人々との交流を楽しむ体験型旅行を提案し、県外の中学校の修学旅行生を受け入れて、いろいろな体験をしてもらっています。


カツオの藁焼きたたき作り体験やドラゴンカヌー体験、り体験などのほかに、ここ須崎市安和にしかない日本唯一の虎斑竹での花籠作り体験もそのプログラムに入っています。


たくさんある体験の中から希望をだしてくれた中学生に、ここにしかない竹での花籠作りという経験と、最初は作れそうにないと感じる花籠を実際に自分で作ってもらい、修学旅行の記念として持って帰ってもらうという体験プログラムです。


時間をきっちり決められている修学旅行の日程の中で、花籠作り体験に充てられる時間は2時間ほどです。2時間という短い時間の中で12~15人ほどの生徒全員に花籠を完成させてもらうというのは、結構難しいことで、いつもギリギリまでかかってしまいます。


生徒さんの中でも、器用で理解の早い生徒さんもいれば、不器用でなかなか編み方を理解できない生徒さんもいます。そういう場合はどうしても遅い生徒さんに合わさなければいけないために、そういう生徒さんが多い時には、どうしてもマンツーマンで教えたりするために時間がかかってしまうのです。


でもそこは同じ学校の同級生ということもあり、分かった人が分かっていない人に教え、協力しながら楽しく作ってもらうようにしています。


簡単でもっと早くできる籠もありますし、そちらのほうが教えるのも楽なのですが、簡単にできる籠を作るよりも、できそうにないと思うような籠を苦労して作って完成させてもらうほうが、喜びも大きいし、意味のあることだと思っています。


今回の花籠作り体験は若い職人にメインで教えてもらう予定です。生徒さんに教えながらも、こちらもたくさん教えられることがあるだろうと、楽しみにしている花籠作り体験です。












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竹ざるが出来上がって来ました。

2018年5月 2日

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60cmサイズの竹ざるが出来上がってきました。まだまだ竹が生しく、暖かくなるこれからの季節はカビの心配もあり、出来上がってきた青竹の籠はこうして陽に干してある程度乾燥をさせてから、保管をしています。


竹は吸湿性が高く、どんなに乾燥していても湿度の多い日が続いたり、湿気のあるところに密封しておくと、竹が湿度を吸ってカビが生えることもあります。ですからこのような籠は風通しの良い、できるだけ湿気のないところでの保管をお願いしています。


本当は毎日使っていただくと、カビや稀に出る虫の害も早期発見でき、カビならすぐに拭き取って干してもらったり、虫ならその箇所に熱湯をかけてもらって虫の害を最小限に食い止めることができます。いつも使っていただくことが、その籠を結果的に長く愛用できることに繋がるのではないかと思っています。


この籠は網代編みという編み方で作られています。この編み方はござ編みなどの骨ヒゴに編みつけて行く編み方とは違い、まんべんなく、同じ本数の立てヒゴと横ヒゴで編んでいくので、ヒゴを大変多く使うため、ヒゴ取りや編みに多くの時間を使います。


またヒゴの厚みが厚ければヒゴを詰めて編むことが出来ず、薄ければ編みやすいですが柔らかく弱い籠になるため、ヒゴの厚みの調整をヒゴ取りの段階でしっかりとしておく必要があります。


でもこの籠で一番難しいのは、なんといっても平面に編んだ網代の生地を立体に起こしていく所です。丸く切った網代編みを、その丸より少し小さく作った丸い縁に押し込みながら、立体的に立ち上げていきます。


その時に大事なのはやはりヒゴの厚みです。薄くて柔らかければ張りがなく縁から外れ、厚くて硬すぎると丸い縁に沿って起き上がってくれません。薄すぎず、厚すぎずの絶妙な厚みが、縁をつけながらの起こしやすさに繋がって来ます。


そう言う意味でもやはり竹細工はヒゴ取りが一番大事で、その微妙な調整をしながら作り上げてくる職人さんは本当にすごいなと、入ってくる籠の出来具合を見るたびに、そう思うのです。












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都忘れ

2018年4月19日

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都忘れは本州、四国、九州に自生するミヤマヨメナの和名だそうで、花言葉は「しばしの別れ」や「また会う日まで」だそうです。先日退社されたスタッフさんが事務所前の空いたスペースに、自分で土も買ってきてくれて、この都忘れという花を植えに来てくれました。


この方は庭いじりが好きで、休日にはいつも自宅の庭の草を引いたり、花を育てたりしているということをよく聞いていましたし、好きな花が都忘れということも聞いていました。竹虎にいる時も、駐車場の掃除や、植え込みの整理などを、いつも率先してやってくれていたような人です。


竹虎本社事務所前には「竹の子の、また竹の子の、竹の子の子の子の末も茂るめでたさ」と刻まれた石碑があるのですが、その裏にはほとんど何も植えられてない殺風景なスペースがありました。しかし事務所入り口ということもあり、気になっていたのですが、その方も気になっていたらしく、その場所に都忘れを植えてくれました。


乾燥を嫌う花と言うことで、毎日お水をやってくださいと頼まれた事務所のスタッフが毎朝水をかけて世話をしてくれたおかげで、都忘れが数日後には花を咲かせ始めました。


花とかには全く興味もない自分でしたが、毎朝出勤するたびに、その花を見ては彼女を思い出し、いつこの花を見に寄ってくれるのかと、花言葉の「また会う日まで」を思い出すのです。












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籠の修理

2018年4月 5日

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最近、籠を直せませんか?というお問い合せが多いような気がします。何十年も大事に使ってこられて、竹の色もいい色になり、場合によってはお母さんの時代から使って来たという物もありました。


以前は近所に竹細工を扱うお店や、竹細工を生業とされている方が多くいて、近くで修理をお願いされていたのかもしれませんし、今はインターネットがあり、調べれば修理のできそうなところを簡単に調べることができるからかもしれません。


全体が傷んで崩れるような籠は修理できませんが、一部が解けたり、穴が開いたりというような籠は修理ができる場合もあります。大事に使ってこられた籠が壊れ、困った末に竹虎を見つけてくれて、連絡をいただけたのですから、できるだけ修理はしたいと思っています。


写真を送って来ていただくことも多いですが、やはり実物を見せていただかないと、修理ができそうなのか、また直せるとしたら修理費がどれくらいかかりそうかなど、はっきりお答えできないことがほとんどです。


今回の籠を持ちこんで来てくれたお客さまは、2時間も車を走らせて、わざわざ持って来てくれました。かなり前の物らしく、いい色になっていましたが、縁を巻いている針金は錆びて切れており、四隅の補強竹は割れ、底の力竹は取れ、手の部分も金具が取れ、交差部分の何かで巻いていたものも取れていました。


しかし籠自体はまだまだしっかりしており、致命的な破損は見当たらなかったので、針金をステンレスに換えての巻き直しや、手部分の籐巻き補強や四隅の補強竹と底の力竹を作って差し込めば、まだまだ充分に使えると思い、修理をさせてもらいました。


修理というのは、その一部分のために一本の竹を割ったり、その籠のために普段使わない材料を準備したりと、思ったより大変材料を使い、手間のかかる作業となります。


しかしいい籠は大切に使えば何年でも使うことのできるものです。こうして修理をして、また使えるようにすることは、何かこの籠に再び命を入れられたような気持ちとなり、なんとも嬉しい修理となりました。












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