来期の楽しみ

2019年4月25日

竹虎,須崎市,安和,虎竹


虎竹の伐採シーズンも終わり、山に倒していた虎竹もすべて出てきました。その虎竹を土場で選別し、竹虎工場にすべて取り込み終わり、今期の虎竹の仕入れが終わりました。今年は比較的小さい竹の多い山に入ったため、大きな竹があまり出てこなかったのが来期への課題となりました。


虎竹を工場内に取り込み、それぞれの色や大きさ別の規格に切断も終わって、今は油抜きや矯正作業などの製竹が忙しくなってきました。その製竹作業の合間に今期入った山の整理に出かけました。


1月までが伐採時期と決められていますが、この山は早い時期に伐採を終わらせていましたので、久しぶりにこの山に入ったのですが、伐採時にそんなに色の付いてなかった竹に良い色がついてきているものがちらほらあり、すごく嬉しくなり、来期への楽しみが出来ました。


竹林を見て綺麗だと思うことはあまりないのですが、1本の竹を綺麗だと思うことはよくあります。ただ綺麗な竹がいい竹なのかは難しいところです。この竹も素直に伸びて綺麗な色付きはしているのですが、少し弱い気がします。ノコギリを入れるだけで、わかることもありますので、竹の伐採をしている者ならある程度わかることです。


次この山に入ったときに虎竹がまたどんな色付きをしているのか、伐採した竹が自分の思っているような竹なのか、いい竹に出会えるのかなど、そんなことを山に入る楽しみにしているのです。












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製竹作業が本格的に始まりました。

2019年4月11日

竹虎,須崎市,安和,虎竹,職人


竹材の仕入れが終わり、工場内に取り込んだ竹材の製竹作業が本格的に始まりました。竹は真っすぐに伸びているイメージがありますが、思った以上に曲がっており、それをバーナーで油抜きした熱を利用して真っすぐに矯正しています。


矯正する際には熱を入れて柔らかくなった竹の節部分の曲がりを中心に繊維を伸ばしながら矯正していきます。矯め木と呼ばれる台にはいろんな大きさや角度に開けた穴が開いており、竹の大きさや矯め具合に合わせて、その穴に竹を入れて一節ごとに押していきます。


曲がりと言っても一節ごとに違う方向に曲がっていることが多く、その1節1節を真っすぐにしていくことで、できるだけ真っすぐになるように矯正をしていくのです。


温かいうちは伸ばした繊維も戻りがあるので、大きく曲がっている部分には水を付けて冷まし、少しでも戻りがないようにします。しっかりと繊維を伸ばしておけば、冷めてもまたある程度は伸びてくれるので、竹が熱いうちにしっかりと伸ばしておき、戻りがなくなるくらいに竹が冷めた状態で仕上げの矯正をしていきます。


熱の入りようによって繊維が伸びなかったり、柔らかかったり、硬かったりと様々です。それには熱の入れようが大事です。竹の乾燥度合や竹の身の厚さ、同じ竹でもそれぞれ違う性質をしっかり見抜いから、その竹に応じてしっかりと熱を入れていく必要があります。


熱が入っていなければ曲がりませんし、入れすぎると竹が焦げてしまったり、節の中の空気が膨張して破裂する場合もあります。矯正する人もいろいろな条件の中での技術が必要ですが、油抜きをし、しっかり熱を入れる人も同じです。結局は竹を知らないと何も満足に出来ないということです。


教えてもらったり、見ているだけでは決してわかるはずがありません。そのためにも工場の職人さんには毎日の作業の中で、竹に触れ、試したり失敗したりしながらいつも考え、気づきを繰り返しながら、自分たちの虎竹のことだけは誰にも負けないようになって欲しいのです。












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虎竹パテーション

2019年3月29日

竹虎,須崎市,安和,虎竹,職人


数年前に施工させていただいたランの展示場の虎竹パテーションを延長するご依頼をいただきました。そこは温室のような作りで、陽がふんだんに入るガラス張りの展示場で、以前は立て簾を立てて、陽が入りすぎの時などは日光の調整をされているようでした。


日本唯一の虎竹を大変気に入ってくださっている社長さんで、他の展示場や併設の喫茶店、そしてご自宅にまで虎竹をたくさん使っていただいています。前回その日よけの立て簾をなんとかしたいとのご相談をいただき、いろいろとご提案をさせていただいた中で低い虎竹パテーションとブラインドの併用と決まり、施工をさせていただいておりました。


大きな展示場ですので全面の施工はせず、入口の両脇付近だけの施工でしたが、今回はその奥に同じ虎竹パテーションを延長施工しました。事前打ち合わせと採寸はしっかりとやりましたが、施工箇所にパイプがあり、それを微妙にかわしながらの施工の為、おおまかに作っておいて、あとは現場で合わせながらの施工です。


パイプに当たる部分は枠組みを作り変えるつもりでいましたが、格子をカットするだけで取り付けできたので、無事施工ができました。格子を組んだだけのシンプルなパテーションですが、格子の幅や間隔、飾り竹の太さなどで印象は違ってきます。格子を縛るのを黒い棕櫚縄から四万十カズラに変えただけでも大きく見た目は違います。


綺麗に並んだ格子の間隔や、横から見ると一直線に並んだカズラの結び目の美しさはシンプルな格子垣ならではのものです。虎竹はやっぱりシンプルな使い方が一番きれいだと感じた施工となりました。












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目打ち作業

2019年3月14日

竹虎,須崎市,安和,虎竹,職人


竹には枝がついているので、伐採後そのままでは束にしたり運搬ができないので、山で枝を払って落とします。枝は上方向に生えているため、上方向から下方向にそのまま枝ごと取り払ってしまうのを逆打ちと呼んでいます。


でもそれでは竹表皮の皮ごと剥いでしまうので、虎竹のように竹表面を綺麗に使いたい場合は、枝の生えている方向に鉈を振り、枝の付け根を残して枝を取り払います。これを竹虎では本打ちと呼んでいます。


製竹の際に、その残った枝の付け根を取る作業をしなくてはいけませんが、こうしておくと竹表皮を剥ぐことなく、綺麗なままでの製竹ができるのです。その残った枝の付け根部分を取り除く作業を目打ちと呼んでいます。


竹の節部分に鋸を当てて枝の付け根に切れ目を入れ、鋸の背部分でその枝部分を払って取り除きます。この作業で注意することは鋸で切れ目を必要以上に深く入れすぎないことと、少し斜めに鋸を入れていくことです。


曲がった竹をまっすぐにする矯め作業では、曲がった竹を節部分で伸ばしながらまっすぐにしていきます。鋸目を深く入れすぎてしまうと、その部分を伸ばした際にそこから折れてしまう恐れがあるからです。また斜めに入れるのは竹に触った場合にケガをしないようにできるだけ角が立たないようにするためです。


毎年のインターンシップ生にも体験してもらっているような、初心者でもすぐにできる簡単な単純な作業ではありますが、この作業の意味やこの後の作業をどのように進めるか、枝を取り払った跡が目立たない目の打ち方など、考えることはたくさんあります。


入社したての若い職人がこれを単純な作業として1日やるのと、いろいろ考え、試し、1本1本違う竹を感じ、自分のした仕事を見てまた考えることを繰り返しながら1日やるのでは、この先の成長に大きな違いが出てきます。


単純に見える仕事の奥深さを、せめて自分たち職人だけは知っておかなければいけません。この仕事を楽しめるかどうかは本人次第です。どうせやるならいろいろ考え、気づき、自分のやっている仕事に誇りを持ち、まだまだ未熟な自分を認め、少しづつ分かったり、出来るようになっていく竹屋の小さな楽しみを見つけて欲しいと思うのです。












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虎竹箸置き

2019年2月28日

竹虎,須崎市,安和,虎竹,箸置き


店舗にご来店いただいたお客様から、以前にどこかの職人さんに作ってもらっていて、店舗に一つだけ残っていた箸置きが作れないかというご要望をいただきました。


最近ではインターネットでのお問合せが多くなってきましたが、こうして実際にお客様と顔を見ながら話をしていろんなご要望やご意見を聞けるのは新しい発見やこちらの課題も見え、楽しくもあり、勉強になることも多いものです。


どんなものでも初めて作るときはそうなのですが、簡単そうに見えるこの箸置きも実際に作るとなると、曲げ部分の厚さをどれくらいにすればいいかをいろいろ試行錯誤をします。曲げる部分が厚いとヒゴが折れてたり、小さくまとまりませんし、薄いと小さく曲げれますが、ほどけたり形が決まりません。


曲げる部分の厚さは1.5ミリにしていますが、そのまま曲げると折れるので3枚に剥いで曲げています。シンプルですが厚すぎず薄すぎず、微妙な竹ならではの柔軟性と張りを生かした箸置きです。そして虎竹ならではの自然の模様だからこそ、1個1個違った雰囲気の箸置きに出来上がるのです。












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雨上がりの虎竹選別

2019年2月14日

竹虎,須崎市,安和,竹,職人


今年の冬は雨が降らないとよく会話に出るほど、高知県須崎市にある虎竹の里は雨が少ないと感じます。竹の伐採や運び出しなど、雨が降ると困る仕事をしている身とすれば、雨が降らないのはありがたいのですが、雨は作物を潤し、飲み水にもなる大切なものです。雨は嫌だなという気持ちを持たずに、そのままを受け入れていたいといつも思います。


2月に入ってからは降雨量は多くないですが、雨の降る日も多くなってきました。雨上がりの竹が濡れている状態での選別は竹がすごく綺麗に見え、嫌いではありません。しかし油抜きをした後の色のイメージとは微妙に違っており、注意が必要です。


また濡れていると、竹の質感が同じに見えて本来の竹の状態がわかりづらいという難点もありますし、しらくもと呼ばれる竹表面の傷みのようなものもわかりづらいため、竹が濡れているときには選別をするなとよく言われたものでした。


虎竹の山に入って伐採もしますし、切り子さんが出してくれる山もすべて見ています。それぞれの山から出た虎竹も1本1本見ています。そのあとのカットや油抜き、割ったり剥いだりなどの製造過程にもすべて携わっていますが、1本1本違う虎竹のことがまだまだわかっていないと感じます。


山での生え方や不思議な美しい色の付き方をはじめ、製造過程でのねばさや硬さなどの見極めなど、日本唯一の虎竹を扱う竹屋として、もっともっと深く虎竹を知りたいと思うのです。












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山での作業

2019年1月31日

竹虎,須崎市,安和,竹,職人


虎竹の伐採も今月いっぱいとなりました。竹は種類によって伐る時期は違いますが、だいたい秋から冬にかけての寒い時期に伐るとされています。この時期は水あげが少なく、竹が締まっており、養分も少ないということで腐りにくく、虫も入りにくいとされています。


この場所は山の頂上なのですが、長い竹が多く、下りていく道も狭いので、ここである程度の規格にカットしてから持ち帰ることにしました。この先は車は行き止まりですので、上がってくる車もほぼいないため、道をいっぱいに使っての作業です。


発電機と丸のこも持っていましたが、いろいろな大きさの竹を集めてきた順に色や竹の良し悪しを選別しながら切るとなると、手引きのほうが早いくらいだったので、結局全部手で引くことにしました。


普段は竹虎工場内に持ち帰り、切断場でカットする作業も、山の中でやるとまた新鮮な気持ちになります。一緒に行った若い職人二人と弁当を食べ、天気が良かったおかげで山の中でも照明を付けずにやれることに改めて太陽のありがたさを感じ、自然の中で、この虎竹の里の中で生かされていると感じた貴重な一日となりました。












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虎竹の切断場

2019年1月17日

竹虎,須崎市,安和,竹,職人


古い職人が退職されたので、今まで以上に若い職人に仕事を覚えてもらおうと思っています。今回はあいばんと呼ばれる竹の切断をやってもらいました。トラックに載せて、山から取ってきた竹をここで台に下ろして切断するという、竹虎工場内での一番最初の作業で、一番大事な作業でもあり、一番難しい作業でもあります。


虎竹を切断するには1本1本色や大きさで選別して買い取った竹を、また1本1本色の付き具合や大きさや、その竹自体を見ながら切断しなければならず、まだまだ若い職人には無理ですが、それに比べ黒竹はまだ切り分ける種類が少なく、色の違いも少ないので、黒竹の切断から覚えてもらっています。


色や大きさを見ながら、15尺、13尺、10尺、6.5尺の規格の製品の長さに切り分けます。その先をまた1m、1mの垣用、枝折戸の横桟、縁台用の竹などに切り分けていきます。若い職人と言っても、もう5年目ですし、竹をまっすぐにする矯め作業もこなせる職人なので、初めてにしては問題なくできていたようで安心しました。


虎竹を切る場合はこれに、15尺でも用途や行先によって竹を見て切り分け、竹垣の柱を巻く巻き竹の各種、、枝折戸を編むへぎ竹用、細工や節間用に取るタルキ、細工用各種、縁台の縁用の竹、飾り竹炭用竹、手ほうき用、自在垣用、四ツ目垣用など、その竹の色付きや大きさ、素直さや節間などを見ながら、最適な用途を見つけて切り分けていくことが必要になってきます。


山から伐り出された虎竹は竹虎工場内に運ばれた段階で、この切断場で切断する人によって、用途を決められカットされます。26通りにも細かく選別され、買い取ってきた虎竹をいかに効率よく、その竹を最適な用途にカットするかは、切断する人の判断にかかってきます。


そういう意味で、この切断する作業は竹虎工場での一番大事な作業です。またここで虎竹を切るということは、虎竹の里から出てきた竹をすべて見ることにもなりますし、ここから出ていくすべての虎竹の行方を決めるという大切な役目でもあります。


この場で虎竹を切れるようになるのが虎竹と竹虎工場の仕事を少しはわかったという最低限の目安です。伐採したり、割ったり剥いだり、加工したりと、まだまだ覚えることはたくさんあります。でもその前にまず竹屋として虎竹をちゃんと知るということができてからが、本物へのスタートだと思うのです。












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今年の営業もあと2日となりました。

2018年12月27日

竹虎,須崎市,安和


竹虎の年内の業務も残すところあと2日となりました。一年間の汚れを落とすために店舗、配送場の外装や窓ガラスを掃除してもらっています。いつも当たり前のようにある、この店舗や配送場があるおげで毎日お客様をお迎えでき、注文いただいた商品を発送することができます。


わかっているつもりですが、感謝の気持ちが疎かになっている時がよくあります。毎朝出社すると神棚に手を合わせ、「よろしくお願いします」とは言いますが、帰りに「ありがとうございました」というのはたびたび忘れて帰ってしまっています。以前はできていたことができなくなっているのは本気でそう思えていないからだと思います。


それは竹虎に来てくれている社員さんたちに対しても言えることです。いつも支えてもらい、助けてもらっているおかげでこの一年もなんとかやってこれました。毎日来てくれてありがとうという気持ちはいつも感じていますし、伝えているつもりです。


しかし時にはその気持ちを忘れて接してしまったり、狭い自分の尺度で見て判断することが多かったのではないかと反省をしています。年末に向け、竹虎工場内を掃除、整理しながら、自分の気持ちもしっかりと整理整頓し、来年に向けて少しでも向上できればいいなと思うのです。












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竹炭の選別

2018年12月13日

竹炭の選別


竹炭は燃焼温度や焼き方によって性質が変わると言われています。炭窯の燃焼温度の目安は700度で、800~1000度の温度で焼かれた炭は酸化物質と結合しやすい性質となり、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドなどの有害物質の吸着に優れています。


それ以下の比較的低温で焼かれた竹炭はアンモニアなど、アルカリ性物質と結合しやすい性質を持っており、消臭でお使いいただく場合は、それを参考にお選びいただければと思います。また低温で焼かれた炭は室内の湿度を調節する調湿機能にも優れており、お部屋や床下などの調質にも多く使われています。


主に調湿や匂い取りに使われる低温で焼かれた炭は、高温で焼かれた炭に比べ柔らかく、形が崩れやすくなっています。そのため炭職人さんから持ち込まれる竹炭も形が様々となっています。それを竹虎内の規格で竹炭バラお達者クラブの竹炭竹炭(粗粉)という3種類に、大きさ別に選別しなおしています。


お使いいただく目的や使用される場所、量やお値段も見ていただきながら決めていただいて、竹炭の効果をぜひ実感していただきたいと思うのです。












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