インターンシップ2019

インターンシップ2019


毎年恒例のインターンシップが始まっています。最初の1週間が竹虎本社での工場や梱包場などでの体験で、あとの1週間がEC事業部でのホームページ制作となっています。


今回は参加者が9人と多く、いろんな部署に分かれての体験となっています。梱包などは他の企業さんでも体験できるかもしれませんが、日本唯一の虎斑竹の油抜きなどは日本全国どこに行っても体験できないことですので、必ずやってもらうようにしています。


今回の担当はまだ入社間もない職人にお願いをしてみました、普段から大人しく、あまり喋らない職人ですが、今日は大学生を前にしっかりと伝えるべきことは伝えてくれています。自分に対してもこういう風にしっかり話をして欲しいといつも思っていたのですが、それは自分の聞く姿勢が悪いんだなと気づきました。


学生さんを教えることで、若い職人も何か学ぶ点や、気づくことがあればいいなと思って担当させましたが、今回一番の気づきをもらったのは自分かもしれないなと思うのです。

虎竹御守り福音鈴

虎竹御守り福音鈴


昨年のメキシコで開催された世界竹会議に竹トラッカーを持って行く費用を集めるクラウドファンディングではたくさんの方々にお世話になりました。無事に輸送費用も集まり、竹トラッカーと虎竹を世界中の方々に見ていただくことができました。


そのクラウドファンディングの特典の1つとして製作したのが、この虎竹御守り福音鈴です。この鈴はたった4本のヒゴから出来ています。少ないヒゴで編む方が簡単そうに思えますが、簡単に編めるものは簡単にほどけてしまいがちです。


4本しかないヒゴをしっかり押さえながら、ほどけないようになるまでヒゴを編み上げていきます。押さえている重なった部分をうっかり離してしまうと編み方が変わってしまったり、ほどけてしまいます。


そしてまず綺麗に編むためには、その作る物にあったヒゴを作ることが何よりも大事です。ヒゴの幅や厚みが少し違うだけで、出来上がりの雰囲気や硬さ、編みやすさなども大きく違ってきます。ほんの少しの厚さの違いで明らかに硬さが違ってくるので、編みながらヒゴの裏をナイフですっとさすって厚みを調整したりもするのです。


いろんな編み方の籠を見たり、どんな籠を作っても思うことなのですが、最初にその籠の編み方を考えた人は本当に凄いと感じます。覚えてしまうとなんてことない編み方も、最初に考えて形にするのにはどんな苦労があったのか、自分には想像すらできません。そんなことを改めて考える福音鈴作りです。