まつりの準備

2019年7月 4日

網代,竹編み,虎竹


毎年恒例のお祭りの準備が始まりました。新潟県内のあるお祭りの灯篭の骨組みの材料として、数年前から割竹をご注文いただいています。4mの竹を1~2cmほどに割り、節を取って発送しています。今年からは力をつけてきた若い職人に材料作りを任せています。


竹で骨組みを作り、それに紙などを貼るのですから、竹の種類や色は関係ないとのことでした。竹虎が主に扱っている竹は虎竹で、その虎竹で材料を取ると、費用的にも高くなってしまいますので、色付きの悪い虎竹では出荷できない物を使って製作しています。


地元の商工会や町内会などが主体で作られているようなのですが、最初に写真を見たときにはその灯篭の大きさや出来栄えや精巧な作りにすごく驚いたほど立派なものでした。


自分たちも小さいながらも毎年夏まつりや天満宮の秋の大祭などの準備に追われます。その上に年竹を使って骨組みをし、紙などを貼って灯篭を作るなんてとても考えられません。関係者さんたちの苦労はどれほどだろうといつも頭の下がる思いです。


でもきっと地域の伝統を守ることの大切さと、それを守っていく誇りで毎年のこの灯篭作りをされているんだろうなと思います。そしてそんな想いの素晴らしい仲間がたくさんおられて、きっと素晴らしい地域なんだろうなと思います。


それは毎年の担当者さんとのやりとりの中でも感じます。竹の材料を準備するだけですが、竹虎からずっと離れた地域の伝統を守ることに少しでもお役に立てることが嬉しいと感じる材料作りです。












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長い巻き竹

2018年2月23日

日本唯一の虎斑竹,虎竹,巻き竹,職人,竹,加工


巻き竹とは孟宗竹で組んだ袖垣の枠部分に巻いて、孟宗竹を隠し、虎竹や白竹の枠に見えるようにするために巻く、割竹のことを言います。


今回、6mと11mの幅の光悦寺垣の枠を巻くために、7m近い長さの巻き竹を割ることになりました。6mの物は1本で、11mの物は途中で継ぎながら枠に巻きつけていきます。


まず直径7センチほどの竹を菊割りという道具で8等分に割り、そしてその1枚1枚を今度は竹割り包丁で4等分にしていきます。手で小さく4等分に割っていくほうが難しいように思えますが、こんなに長い竹を菊割りで均等に割っていくのは、同じくらい難しいことです。


竹割り包丁で割っていくのは、割りながら少しずつ修正をかけて、真っ直ぐに割っていくことができますが、菊割りという道具で割るのは割り幅が違ってきても、なかなか修正が効かないからです。ですから出来るだけ均等に竹に割れ目を入れ、できるだけ真っ直ぐに、均等に力をかけながら割っていくしかありません。


実際巻きつけた巻き竹を見てもなかなか気づかないかもしれませんが、綺麗な巻き竹を割るには、それなりの経験とテクニックが必要となってくるのです。












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竹の凹み

2017年6月 8日

竹 黒竹 枝


竹虎工場横の川べりには黒竹が生えている一角があるのですが、今年も新しい竹が生えてきました。竹はたけのこから成長するのに1日で1m以上も伸びることもあるくらい成長が早いことで知られていますが、この黒竹もあっという間に伸びてきました。


細いたけのこから、皮をかぶったまま成長していますが、先の方になるとその中に枝を格納しており、幹を伸ばすと同時にその中の枝も伸ばしながら、皮が落ちるとそのまま枝を広げられるようになっています。


竹は2~3ヶ月で上への成長は止まり、それから少しづつ、固くなっていくために、この状態の竹はまだまだ柔らかいままです。その状態で枝がたけのこの皮の中に格納されているので、竹の先の方の枝の出ている部分の上側には凹みがついてしまうようなのです。


長いヒゴなどを取る場合はその部分には枝があり、凹みがあるので、それを避けて使うことになり、その部分は使えず、無駄となってしまう場合が多くあります。しかしお茶の道具の茶杓ではその凹んだ部分を桶(ひ)と呼び、その凹みを価値のあるものとして捉えているようです。


茶道は解釈の違いや、流儀などにより呼び方ややり方の違うことが多くあるようですが、その部分は凹んでいるために、お茶をすくいやすいということがまずあるようです。


その部分を竹の先の方から使うか、元のほうから使うかで、本樋とか逆樋などと呼び、樋の形の違いなどからくる、茶杓の違いなどを楽しまれているのではないでしょうか。


ヒゴなどを取るのには邪魔な節の部分や凹みも、竹によって多少の違いもあり、茶杓のように、その凹みを面白い物として見て、使うことができる竹という素材は本当に面白い物だと思うのです。












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黒竹の山

2016年12月 8日

手入れ後の黒竹竹林


虎竹の里では山の職人さんの高齢化や後継者不足もあり、年々山に入って竹を切る人が少なくなっていることが課題の一つとなっています。黒竹も例外ではなく、年々山に入る人が減り、また伐採しないことで竹が増えすぎて、立ち枯れや雑草などで山に入れない状態のところも多くなっています。


以前は山の職人さんも何十人もいて、虎竹や黒竹は黙っていてもどんどん入荷していた時期もありました。そのため竹虎としての山の仕事は、伐り出された竹を山まで取りにいくまででした。


自分が山の担当になった頃に、竹の伐採の仕方、竹山の場所や山によっての色付きの違い、山の職人さんによっての切り方の違いなどを勉強するために頻繁に山に入って行きました。これまで山まで入っていなかったので、山の職人さんに大変驚かれたのを覚えています。


でもそのおかげでいろんな山が見え、いろんな虎竹が見え、いろんな山の職人さんを知ることができたので、それは本当に良かったと思っています。


しかし黒竹に関しては今までのように伐採された竹を山に取りにいくまでというやり方でずっとやってきたので、その山から出てきた黒竹しか知りませんでした。この冬は入らなくなった黒竹の山に入らせてもらえることになりました。


手入れ前の黒竹竹林


ほんの2年ほど入っていないだけなのに、竹がたくさん生えて、立ち枯れしているものがたくさんあります。下草や木も生え放題になっていて入って行くだけでも苦労するところもあります。その立ち枯れの竹と下草や小さな木を刈って整理して、伐れそうな黒竹だけを倒していきます。


大変でしたが、これで新しい黒竹が生え、陽も入って、いい黒竹が育ちそうな気がします。来年からこの黒竹の山を育てていくのが楽しみになってきたのです。












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孟宗竹が入荷しました。

2015年10月15日

孟宗竹が入荷しました。


孟宗竹は日本国内最大の竹で大きなものですと高さが25m、直径が20cmほどにもなる大きな竹です。その大きさや竹の厚みを利用して竹ワインクーラーやストレートネックに効く竹首枕、またお箸やスプーンなどのカトラリー類の材料として、この孟宗竹は多く使われています。


竹虎では主に袖垣の芯の枠組みとして、この孟宗竹を利用しています。竹は伐採時期が決まっています。たけのこの出る時期によって違っているのですが、竹の一番休んでいる状態で、水や養分をできるだけもっていない時期に伐採をします。孟宗竹ですと8月の終わりから11月くらいが伐採時期とされています。


竹の大きさは様々ですが、袖垣の芯材として使用するのにはある程度の大きさを揃える必要があります。孟宗竹は長いので、その長さのままで持って取ってくるのは大変です。元の部分の大きいところは山で切り飛ばし、元の直径10cm前後の大きさに揃えてから、トラックに積み込み、工場に持って帰ってくるのです。


山で立っているときは真っ直ぐに見える孟宗竹も、切り倒して横にしてみると、結構曲がっているのがわかります。竹は3か月で親の大きさに成長し、それから少しずつ身が入って固くなっていくのですが、まだ柔らかい時期に強い風にあおられたり、他の竹や木に邪魔をされてしまったりしてどうしても曲がってしまうことが多いようです。


出来るだけ真っ直ぐな竹を切り、1本の中でも出来るだけ真っ直ぐな部分を探して使っていくことも竹細工ではとても重要なことなのです。












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竹を割る

2015年7月23日

竹を割る


竹を割ると一口に言っても、長さや竹の大きさ、用途などによって様々な割り方があります。菊割りという数枚の刃のついた金具で割る方法や、割りたい幅にけがきコンパスで印をつけて鉈で割る方法など、どんな割竹やヒゴを作りたいかによって割り方を変えています。


内装材として竹を丸いまま壁に貼りたいという場合によくお客様から「竹を半割にできますか?」というお問い合せをいただくことがあります。竹を半割にすることは可能ですが、竹は縦の繊維に沿って割れるため、どうしても割面が波打ってしまいます。


また竹を割ったような性格といった言葉がある通り、竹を縦に割ると一直線に割れるというイメージがありますが、長い竹を真ん中に真っ直ぐ割ることはそんなに簡単なものではありません。


鉈で割ろうとすると、力が入りにくく、また調整もききません。竹虎ではこのように竹を丈夫で動かないところにしっかりと立てて、それに先を割った竹を差し込んで、押しながら割るようにしています。


真っ直ぐ押していくのが基本ですが、どうしてもちょっとした力加減で偏って割れていってしまうので、力を入れる方向を調整しながら、できるだけ真っ直ぐに割るのです。これは職人の技というよりは、知恵と呼ぶほうがしっくりくる割り方です。












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原竹の束

2014年1月30日

原竹の束


竹虎では虎竹や黒竹を専門に扱っています。山から切り出した竹はそのままでは出荷することはなく、必ず油抜きという作業をしてから出荷しています。これはガスバーナーの窯の中に竹を通して、竹をあぶり、竹の中の油をにじみ出させ、表面の汚れと一緒に拭き取る作業で、竹虎では火抜きと呼ばれていますが乾式油抜きや火晒しとも呼ばれる製竹工程です。


竹は真っ直ぐに生えているイメージがありますが、山に生えている竹は思った以上に曲がっているものです。内装材用に出荷される虎竹は、この火抜きの工程で熱せられ、熱によって柔らかくなっているので、それと同時に矯め作業をして、竹を真っ直ぐにして出荷しています。


竹虎ではそういう加工をした虎竹のことを製品と呼んでいますが、油抜きをせずにお客様にお渡しする商品もあるのです。以前は土壁の基礎となる小舞と呼ばれる竹を格子状に編むための材料や、竹ほうきの柄の部分の竹などを、虎竹の色の付きの悪いもので油抜きをせずに加工して出荷していました。今では土壁で家を作るところも少なくなったり、ほうきなども輸入品が横行しているために、ほとんど見られなくなりました。


竹虎で今では唯一と言っていい、油抜きなどの加工をせず、お客様にお渡しする商品がこの原竹と呼ばれる商品です。字の通り、そのままの竹です。これには直径約3cm前後で24本入りの3寸束と、直径約4cm弱で14本入りの4寸束があります。


これは主に造園屋さんや庭師さんなどが木を植えた時の支柱に使うことが多いようです。庭や道路に植えた木はどんどん大きくなるために、そのうち支柱は要らなくなります。その時くらいには、竹はちょうど腐ってくれるため、金属などの腐らない支柱よりは手間も省け、単価も安いために、未だに多くの造園関係の方々にお使いいただいています。


加工して磨きあげられた虎竹も綺麗ですが、やはり山にある竹が生命力もあり、一番綺麗だと感じています。お正月用の青竹の枝折戸や門松など、竹本来の青々とした色もまた竹の魅力でもあります。


原竹のそのままの竹が少なくなるということは、本来の竹というものの使い方が人々の暮らしから少なくなっていることでもあるように思います。竹という物への捉え方や感じ方、価値観など、少しずつではありますが、変わってきているように思います。時代の流れによって当然のことでもありますし、いいことでもあるのですが、少し寂しい気もするのです。












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孟宗竹が入荷しました。

2013年12月20日

孟宗竹


竹虎で取り扱う竹材は虎斑竹、黒竹が主なものですが、虎竹玉袖垣などの袖垣の骨組みとなる土台用に、孟宗竹も扱っています。孟宗竹といえば日本で一番大きな竹で高さが25mに達するものもあるくらいの大きくて身の厚みのある竹です。


孟宗竹のタケノコは大型で肉厚で柔らかく、えぐ味が少ないため食用にされることが多いようです。幹は真竹などには粘りや繊細さでは劣りますが、大きいために幅広のヒゴが取りやすく、四つ目かごやえびら(竹編み平かご)などの少し荒めの籠やお箸やスプーンなど、カトラリーの材料としても使われています。


一昔前、お正月前のこの時期は、孟宗竹を使っての門松作りに大忙しの時期もありましたので、寒空の中での孟宗竹の入荷は、その頃のことを思い出させてくれて、大変懐かしく感じたことでした。


孟宗竹と言えば、今年の夏に「ザ!鉄腕!DASH!!」という番組で大きな孟宗竹を探してきて、巨大水鉄砲を製作した竹です。今年はいつもにまして孟宗竹と格闘した年でもあったように感じ、孟宗竹をより身近に感じたことでした。


時期的にタケノコの生えるのが一番早い孟宗竹は、もうそろそろタケノコを生やす準備を始めるため、孟宗竹の伐採時期は終わります。時期のいい竹をこうして屋根のある場所に大事に保管をしておいて、大事に使っていくのです。












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竹のおとし

2013年6月13日

丸竹


「おとし」とは花かごなどの中に入れて花を挿し、水を入れる筒のことです。今ではプラスチックの物も多く出回るようになっていますが、やはり自然素材の花かごには竹のおとしが一番合っているように思うのです。そのままの丸竹を入れることもありますが、一般的には表面の皮部分を削って、染色、塗装している物が多いと思います。


丸竹の欠点は割れることがあるということです。せっかくの花を挿した花かごも、おとしが割れて水が漏れるようでは台無しです。割れる原因の大きな理由は乾燥です。竹の断面を見て頂くと表皮に近い部分には水の通る維管束がたくさん集まり、中に行くにしたがってその数は少なくなります。その維管束部分が乾燥によって外側と内側で異なった収縮をして割れに繋がっていくのです。


したがって丸竹製品では維管束の多く集まる表皮側を削り取って肉厚を薄くして縮みの差を少なくすることにより、割れにくくしているのです。竹ワインクーラーや竹のビアグラス、そばちょこなどは、その技法の代表的なものと言えるのではないでしょうか。


花かごに入れるおとしとして考えると、その入れる花かごによっては薄くすること以外に、綺麗に磨くということも必要になってくる場合も出てきます。おとしも花かごの一部です。作品として作った花かごのおとしは、その花かごに見合ったおとしでなくてはならないからです。作品作りの最後の仕上げとして、このおとし作りを疎かにしてはいけないと、竹籠作りの先生に教えてもらったのを思い出します。












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