孟宗竹の伐採

孟宗竹の伐採


竹虎では日本唯一ここだけにしか生育しない虎斑竹と黒竹を主に扱っていますが、袖垣などの骨組み部分には孟宗竹を使用するため、少しではありますが孟宗竹も伐採しています。


孟宗竹の山にはイノシシの罠が仕掛けられていることが多く、ここにも入口に檻の捕獲機と少し入った所にワイヤーかなにかの罠が仕掛けられていました。罠を仕掛けた人の名前と電話番号の書いた札が吊り下げられているので、電話をして罠の場所を確認して山に入ります。


孟宗竹は太く、長さも長いため1本倒すだけでも一苦労です。近くの竹や木に引っかかってしまうことが多いため、重い竹の元を持って出口の方向に歩きます。またうまく切らないと思った方向に倒れてくれず、変な方向に倒してしまうと、あとで運び出しに苦労することになります。


たくさん生えているように見えても、実際切るとなると曲がりや竹の質を見ながらの伐採になるので、その場所でそんなに多くは切れません。また竹虎で欲しい大きさは元の直径が11~9cmほどですので、元のほうの大きい部分は切り捨てて、欲しいころ合いの部分からカットします。


選別しながらの伐採ですし、孟宗竹はあまりまとまって生えていないので、数ヵ所での伐採です。各地でよく見られる孟宗竹ですので、いくらでもあるように思われがちですが、実際使うとなるとなんでもいいのでもなく、良い物を探して切るとなるとそんなに簡単ではないのです。