竹虎四代目講演「みんなで集えば文殊の知恵」


これはっ!?山形県は庄内から最高に熱いメッセージが届いたのです。
「山形は横から雪が飛んでくる吹雪です。でも二月六日を待つみんなの心はアツイ!!です。山岸さんお待ちしてます!」
心のこもった筆文字に、力の入ったポスターとチラシここまで強烈に燃えている庄内の勉強会とは一体...!?今だ一度も足を踏み入れた事もない未知の土地ながらFB活用に沢山の方が頑張られている事がヒシヒシと伝わってきます。横なぐりの吹雪の中、会場はヒートアップして冷房すらかけると言う一体どんな方達が?どんな事をされようとしているのか?大きな期待が日増しに膨らんでくるのを覚えていたのです。


何と今回の勉強会のために半年前からスタッフの皆さんは集い、準備をされてきたとの事に本当に感動したのです集まる会場は、それぞれFBで繋がった地元のお店様実行委員の皆様の明るい表情が素晴らしいのです。




高知の場合は夏の台風シーズンに飛行機が飛ばずに予定が立てづらい事もありすますが、山形の場合は今がちょうど雪と風で運行が安定しない時期だったのです。地元の方によると、この季節に飛行機が飛ばなかったり、引き返したりすることは日常茶飯事、珍しい事ではないとの事。羽田から庄内空港に向かう当日も朝から吹雪いて欠航が相次ぎ、自分が搭乗した前の便も欠航だったようです。そんな飛ぶのか?飛ばないのか?ハラハラ、ドキドキの道程にこまめにスマートフォンには運行状況や、欠航の場合のJRの便の事など連絡を常にいただいて田舎者の自分には本当に心強かったのです。「庄内流おもてなし」は、既にここから始まっていました。







吹雪がひどい場合には羽田に引き返す場合があるとの条件付き運行で庄内上空に来ると眼下の町の灯りもハッキリ見えて意外と天候は安定しているようでした。しかし、それでも上空で30分ほど旋回した後、着陸、本当に来られて良かった...ホッとしながら通路を歩いて待合ロビーが見えるところまで来ると...何とっ!?
「熱烈歓迎!山岸義浩さんよくござったのぉ」
の大きな文字!こんなに大歓迎をして頂いたことは初めてです。FBというバーチャルが、そのままリアルに飛び出している!?FB庄内モデルの活発な動きを、いきなり見せていただいた気がします。先制パンチに完全ノックアウトなのでした。

空港から出ると一面の銀世界。駐車場に降り積もる雪は想像していても実際に目にすると又感じるものは違います。
「ああ、雪国に来た」いや「来てしもうた」か?
あまり感じた事のない肌を刺すような冷気の中で思ったのです。高知なら絶対に車は走らないような雪の道路を、あっちから、こっちから車が走って行きます。そう言う自分も、そんな雪道を車に乗せていただいたのです。

車に同乗された方の中で、どうにも気になる言葉使いの方がおられました。その方は昔ながらの山形の方言を使われる方で聞いていると不思議と心が安らぎます。最初の一言からそうでした。ああ、あの方のしゃべらないかなあ...?言葉を心待ちにするくらい心地よい響き。
土地の言葉って、やっぱり最高だなあ。自分は、いつも土佐弁でしか話す事ができないので、たまに言葉が通じず申し訳なく思う事もあるのですが、自分が一番自分らしく話しをするのにはやはり土佐弁だと思っています。東京に行くから、急に標準語にするような器用な事はできないのです。今回は到着早々に方言の素晴らしさも再認識することができ、本当に嬉しく思った事でした。


「庄内流おもてなし」と、わざわざ言うのには理由があります。FBでのやり取り、お送り頂いた手書きの手紙やポスターなど、そして空港での歓待、しかしそれだけではありませんでした。2日間お世話になる開湯1300年という湯田川温泉に到着すると、竹灯籠を持った2人組が踊りながら待機されていました。地元の踊りかと思っていたら、実は「竹」という人文字を作って待っていてくれたとの事でした。
車から降りて、ふと横に停められた車のフロントガラスを見ると、雪に「いらっしゃい山岸さん」の文字!


そうなんです、ここ湯田川温泉は孟宗竹の里でもありました。どうりで竹がらみの事がおおいなあと思っていたのです。後から聞くと孟宗竹を使った料理も有名ですし。竹を使った色々なイベントなども開催されている温泉街だったのです。

切り絵と灯の宿、ますや旅館さんは本当に温かく素晴らしい旅館さんでした。何と言っても廊下などに置かれている竹照明、竹の写真...極めつけは部屋に入ってテーブルに置かれているお菓子に感激!なんと筍をデザインされたクッキーなんです。孟宗サブレと名付けられている、そのお菓子を熱いお茶で美味しく頂きました。



湯田川温泉は、孟宗竹への取り組みを盛んにされている所です。周りには沢山の孟宗竹の林があるとの事で、その竹林を見学させていただきました。自分は、本当に運がいいと思います。今年は雪が少なく数日まえなら、こんな雪景色は見られなかったと言われますが訪れた竹林には、ずっと向こうまで雪が降り積もっています。

雪の白さと竹の青さ、あまり見る事のない光景に思わず魅入られます。竹葉にも稈にも雪が吹き付け、降り積もり。頭を垂れて耐えながら、じっと春を待つ姿は感動的ですらあります。
風が吹きます。雪がはらわれ弾力のある竹が頭を上げると積もった雪が舞う。日頃見られない雪国ならではの竹の営みに時間を忘れるのです。

高知ならば根元から伐る竹が、かなり高さのある途中で伐られているので不思議に思って訪ねると伐られた高さまで雪が降り積もっていたとの事。竹林にいるので、つい忘れそうになっていました。雪国には雪国ならではの竹伐りがあるのだと改めて自分が遠く孟宗竹の北限の地にいる事を思います。





この湯田川温泉では筍の事を孟宗竹と呼んでいます。最初から妙に違和感があると思っていたのですが謎が解けた気分です(^^)自分達が孟宗竹と言う時には成長した竹そのものの事を言うのですが、こちらの地域では「筍=孟宗竹」なのです。孟宗竹(筍)のシーズンになると「今日の孟宗どうで?」が皆の挨拶になる、そんな竹文化の温泉街で若手経営者の方が竹について熱心に語り合う、竹ミーティングに参加させていただきました。
竹林を整備して孟宗竹料理の食味向上に努めたり、カッポ酒、竹炭、竹灯籠など竹に関する様々な取り組みに感心しました。伐り出した竹を半割にして、流し素麺ならぬ流し麦切り(饂飩と素麺の中間のような麺)はイベントでも大好評だと言う事でした。

竹産業は竹細工や竹製品など職人の世界では高齢化が進んでいますが、食品として見た竹産業でも輸入品などの影響で竹林を整備して生産される方は著しく減少してまいます。それが放置竹林などの問題に繋がっているのです。この孟宗竹の北限の土地では3月~5月まで孟宗汁と言う味噌汁に酒粕を入れ筍や椎茸で煮込む聞くだけでヨダレが出そうな美味しそうな料理を毎日のように食べ続け、その孟宗竹料理を目当てにした観光の方も集う、食材としての竹文化が花開いていることを、とても嬉しく思うのです。



ここに一冊の本があります。「奇蹟のテーブル」本に紹介されているイタリアンシェフ奥田政行さん。実は高知にご講演に来られた事があり話しを聞いて以来ずっとお会いしたいと思い庄内のアル・ケッチァーノには前々からお伺いしたかったのです。食材の美味しい所が日本で3箇所ある、それが「庄内・高知・熊本」だと言われ、山の緑や川など自然に親しむ姿が、日本唯一の虎竹を育む安和の山々の景色と何かリンクして感じられていたのです。

ここでも「庄内流おもてなし」は、いかんなく発揮されます。段取りしていただく実行委員会の皆様のお陰で、奥田シェフにお会いさせていただく事ができたのです。


全国を駆け回り非常に忙しいはずの奥田さんが、イチゴとトマトのパスタを特別に作ってくれました!これは美味い!長年の夢が、かなったような思いでした。時間を気にせず歓談してくださる姿も、まさに「庄内流おもてなし」。人を温かく歓迎していただく、おもてなし文化に圧倒され感謝の言葉しかないのです。

帰り際に著書「アル・ケッチャーノ式経営術」を頂戴しました。思いがけない贈り物に、お腹も心も満腹なのです。



さて、いよいよ講演開始の時間が迫ってきています。会場の控え室で今日のスケジュールを確認させていただきます、しかし本当に細やかに立てられた計画表。準備された実行委員会の皆様が何度も何度も打ち合わせて練り直した事が伺える用紙を拝見すると、「これは、やらねば!」自然と気合いが入るのです。
一度会場の方にも入らせていただきましたが、入ってビックリ!外は横なぐりの雪なのに、この熱気。広い会場がすでに何か熱を持って迎え入れてくれます、そして大きく掲げられた「老舗竹虎四代目参上!!」横断幕。


見ていると暑くなってきました、様子を見ていた係の方が声をかけてくれます。「通路に出ると雪が吹き込んできて涼しいですよ」寒がりの自分が、まさか涼みたいと思うなんて...言われるとおり雪で涼ませてもらい控え室で作務衣を脱いで中に着込んでいたセーターを一枚脱いだのでした。
しかし、この庄内の勉強会「Facebookビジネス活用実践塾みんなで集えば文殊の知恵」は本当にしっかりと組織だって動かれているのに感じ入ります。案内係や、設営、司会進行、受付、タイムキーパーまで、さすが庄内なのです。

竹虎新春動画が流された後熱気のこもる会場に入場させていただきました。入り口に行くと実行委員の皆様が両側にズラリと並んでお出迎えしてくれています。
「ええっ!?凄いなあ」
恐れ入りながら歩きだして仰天!何と一人一人の皆様が竹虎の商品を持たれているではないですか!?ある方は竹皮スリッパを履き、ある方は竹のワインクーラーを持ち、これには本当に感激して言葉になりませんでした。前々から虎斑竹専門店 竹虎でお買い物をして下さり、今日の日を迎えられたのだと思うと胸がつまります。「庄内流おもてなし」は、ますます奧が深いのだと感動しながらの、アッという間の講演時間でした。


いよいよ庄内勉強会のスタートです。毎月勉強回を重ねられているメンバーは70数名、通常は特別な講師の方を呼ばずに交代で報告しあい学びあう勉強スタイルとの事でした。今日もまずメンバーの方のFBを活用した事例報告から始まったのです。株式会社めぐるん代表加藤丈晴さん、山王まちづくり株式会社橋本匡史さん、合資会社そふと代表我孫子勝広さんのお話を伺いました。




たったの1.5キロの間口でしか成育しない不思議な虎斑竹(とらふだけ)の話しをさせて頂きます。峠を越したら竹がなくなるのは、どうしてなのか?イギリスのBBC放送も取材にきな神秘の竹のお話です。

自分は本当に田舎者です。頭悪く、何か特別優れたところがあるワケではありません。人材も資金も何もない地方からの情報発信に必要なものは一体何なのか?いつもお話申し上げることは、たったこの一点だけなのです。それは「コツコツやること」それだけ、小さな竹屋が今までやってきたこと、そして、これからもずっとやり続けようと固く誓うことをお話させていただきます。誰でも出来る事だと笑いますでしょうか?誰でも出来る、誰にでもチャンスがある、だからインターネットは素晴らしいのだと思います。やった人がやっただけ評価される最高の世界、ただし、自分は「誰でもできる事を、誰でも出来ないくらいやる」そんな愚直なまでの継続性、真っ直ぐな想いが必要だと思うのです。


「NO BAMBOO NO LIFE(竹のない人生なんてない。)」観ていただいたのは2012年の新春動画。自分にとっては竹だけれども、きっと皆様一人一人に自分はこれしかない、これで誰かのお役にたてる、そんな事があるのではないかと思うのです。

自分は誰の役に立っているのか?何のために生きているのか?ずっと迷っていた事があります。しかし本当の竹に出会い、すべてが変わりました。
まさに坂本龍馬さんの言われた言葉「世に生を得るは事を成すにあり。」
誰でも何か自分にしか出来ない事をするために生まれてきたのだと思うのです。何もないと思っていた自分でも、なんとか見つける事ができました、必ず皆様一人一人にもきっと何か生まれてきた理由があるはずだと信じているのです。




質疑応答など全ての予定が終了して、まさに終わろうとしていた時、「ちょっと待ったぁ!!!」会場から大きな声があがります。
ちゃんちゃんこにサングラスをした不思議な出で立ちの方が立ち上がり、何か贈りものをしたいと言うような事を話されます。一体何なのか分からないまま前に招かれて行ってみると、手渡されたのが竹スキーなのです。竹虎はお陰おかげ様で今年で120年という長い社歴がありますが、自分も竹スキーを手にしたのは始めての事、雪国ならではの竹文化のプレゼントには又々感激してしまうのです。

そして、ふとスキーに目を落とすと「ややっ!?これは!」何と竹虎のロゴマークを入れてくれているのです。このロゴマークは大好きな祖父が作り60年竹虎で使い続けている自分達にとっては愛着のある魂の印。それを入れてくれるとは!?本当に庄内の皆様の細やかな心配りには頭が下がりっぱなしなのでした。




ロゴマークと言えば、庄内に吹き荒れる吹雪に負けないくらいの感動の嵐だった出来事があるのです。
懇親会は宿泊先の、ますや旅館さんで行われるのですが、その前に近くにある焼き鳥の名店「ひで」に少しだけ立ち寄らせてもらいました。この辺りでは焼き鳥と言えば焼き豚が普通と事で、珍しいお店様だったのです。




焼き鳥の前にまず、カウンターに座ると出していただいたのが竹虎ロゴマーク入り特製オムレツ!これには言葉を無くします、凄い!本当にこんなに歓待いただいた事は生まれて初めて、庄内の吹雪より激しい感動の嵐です。



懇親会々場のますや旅館さん大広間は、また格別な空間だったのです。長方形の畳敷きの会場の両端にはズラリとお膳が並べられ、昔の結婚式の宴席みたいな雰囲気ですが、雪国ならではの、なんともしっとり感と、温もりのある宴会場に入っただけで圧倒されて感動です。

そして、さらに、そこに又大きな筆文字で「熱烈歓迎!山岸義浩さん よくござったのぉ」「竹虎LOVE」。これを単に「庄内流おもてなし」と一言で言うてはいけないような気持ちになってきました。
















感動と感謝の宴席が明けた朝やはり朝食は楽しみで一番に起きて来てみると、なんと、なんと、この時期には作ることのない孟宗汁を特別に用意してくれているではないですか!?

酒粕のコクと旨み 酒粕のコクと旨み ますや旅館さんで掘って冷凍保存している筍を使い料理してくれた孟宗汁は五臓六腑に染み渡るような美味しさ、酒粕のコクと旨みで最高でした朝から感動のスタートです。

さあ出発...と言うところで主齋藤さんが手渡してくれたのがトチ餅。柔らかくて美味しいのです、お出迎えから帰る時にまで、本当に又来たくなる素晴らしい温泉だったのです。ありがとうございました!



あまり知る事のない山でしたが出羽三山は羽黒山、月山、湯殿山の総称の事。それぞれの山頂には神社があり、これらを出羽三山神社と呼びます。今日も山伏さんが案内してくれるように古来から修験道の山として知られていて昔は山伏さんの宿坊が300もあったと聞きました。

入山のお守りに結界をいただき首から下げるのです。これだけで、すでに聖地にお伺いする気分です。



山伏さんの案内で出羽三山神社にお参りできるとは心強い限りです。入り口の山門から見える山の雪の積もった木々の様子は神秘的で荘厳でした。

地元の方も初めてと言う正式参拝をしていただき帰りには神社の特別なお米を頂く事ができました。





雪国では小学校の通学にも使われていたという竹スキーです。最初は怖々でしたがコツをつかむと結構楽しく遊べそうな感じでした。この年になるまで知らないでいた竹の遊びを体験させてもらえて感激でした。

来た時と同じようにホラ貝の音色で出羽三山を後にします。又来る日まで!



「竹」と名前が付くので何か気になっていた酒造メーカーさんですが出羽三山数千年の恵みといわれる月山深層水を地下300メートルから汲み上げ仕込み水にされているのです。

酒造メーカーさんの多い土地柄と聞いていますが、この竹の露さんには賞状がズラリ。






















































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