国産竹皮の使い方(包み方) ~竹虎スタッフの声~

国産竹皮のお弁当作り
日本のおにぎり弁当の代表ともいえる、国産竹皮。竹皮は、天然の抗菌性と通気性に優れ、時間が経っても中身が蒸れずに美味しくいただけると、古くからおにぎりや牛肉などの包装材として重宝されてきました!実際に国産竹皮でのお弁当作りに挑戦した竹虎スタッフの使い心地や、感想の声を皆様にお届けします!!

国産竹皮の使い方

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1.竹皮を水で戻す
竹皮は使用する前に、全体を20~30分ほど水に浸しておきます。はじめに竹皮全体にザッと水をくぐらせておくと柔らかくなり、折り曲げやすくなります。
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2.水分を拭き取る
竹皮が柔らかくなったらまな板の上などに取り出し、清潔な布巾で水気をしっかりとふき取ってください。

3.竹紐を作る
竹皮の外側を割いて、竹紐作ります。おにぎりを包んだあとの竹皮を結ぶのに用いる竹紐です。竹皮の繊維に沿って優しく引くと簡単に割くことができます。

4.折り目をつける
竹皮の中心におにぎりを乗せて包んでいきます。おにぎりを置く場所に沿うよう一度折り目をつけておくと、より美しく包むことができます。竹皮は丈夫なので、折り目をつけても竹皮が破れることが、ほぼありません。
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5.おにぎりを包む
折り目をつけたあと、おにぎりやおかず、漬物を入れて左右の隙間ができないよう包んでください。
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6.竹紐で結ぶ
最後に竹紐で竹皮を中央から結びます。片結びや蝶々結びなど、簡単な結び目でもしっかり留まります。

竹皮おにぎり弁当の完成!
竹皮の、おにぎり弁当の完成です!おにぎりに、ほのかな竹皮が香り本当に美味しくなるのです。
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そのまま電子レンジに
おにぎりが冷めてしまったら、竹皮に包んだまま電子レンジで温められます。おにぎり一つに対して500ワットで40秒温めるのが目安です。

繰り返し使えます
竹皮は使った後はスポンジや堅く絞った布巾など汚れを落とし手早く水洗いしてください。水分をふき取ったあと、直射日光をさけて風通しのよい場所で十二分に乾燥させると衛生的に繰り返しお使いいただけます。
はじめてでも簡単♪竹虎スタッフがやってみました!

柔らかいけどコシがある
そのまま竹皮を蛇口の水道水の元へ。なんとお水に浸けたそばから、しんなり柔らかくなります!実は天然の抗菌作用や通気性があると聞いても竹皮のお弁当作りに抵抗が少しあった私。超がつくほどの不器用な私は「こんなにパリッとしているのに竹皮は破けないんだろうか?上手くご飯が包めるかなあ…」と内心は疑問だらけでした。けれど20分ほど水に浸けると竹皮は、あっという間にフニャフニャに。柔らかいけれどコシがあって、簡単に破れそうにはありません。
竹紐作りは、根元から
これはイケる!と安心した私は竹紐作りへ。根元から切れ目を入れると、繊維に沿ってスーと割けていきます。途中で細くなってきたり、千切れたりすることもありません。ちょっと大き目の1cm幅に割いてしまいましたが、くるんと丸まって本当に紐みたい。むしろこれくらい太いほうが、結ぶ時にも切れにくくて良いかな?という感じです。

想像以上にお手軽♪
いよいよおにぎりを包みます!これが想像以上に簡単で本当にビックリ!広げた竹皮の中心に、おにぎり2個とおかずを少し。軽く折り目をつけてから左右の竹皮を織り込んで、竹紐で結ぶだけなんです。唯一気を付けたのは、織り込む時に隙間ができないようにしたことでしょうか。一度にキチッと包もうとはせず、左右を織り込んで癖付けしてから隙間を整えるくらいが味のある包み方が出来る気がします。「朝の忙しい時に、竹皮でお弁当作るのは手間じゃないがかな?」と思っていたけれど、おにぎりとおかずをまとめて、くるっと包むだけなのでむしろ楽ちんですっ。竹皮に包まれたおにぎりは、しっとりフンワリとして、とっても絶品でしたよー!
中華ちまきの包み方

用意するもの
・サラダ油またはオリーブオイル
・たこ糸
・蒸篭18センチ
竹皮をちまき風に包むのに必要な道具はサラダ油、たこ糸、蒸篭など。ご家庭にあるもので簡単に包むことができます!蒸篭のサイズは1段18センチがちまき約2個、15センチが約1個分入る大きさです。

1.サラダ油を塗る
水で戻して水気を切った竹皮に、サラダ油やオリーブオイルを軽く竹皮に塗っておきます。水気のためか、竹皮の性質なのか油が弾かれやすいのですが、気にせずサッとひと塗りしておくだけで大丈夫。サラダ油を塗っておくことで、ちまきを蒸篭で蒸したあとご飯が竹皮から綺麗に取れやすくなるそうです。

2.先端を三角型に折る
竹皮先端の尖っている部分を軽く引っ張りながらつまみ、三角型にして織り込みます。ここがちまき巻きをした時の頂点になります。少し長めに織り込んでおくと、後の作業中も押さえやすいです。

3.ご飯を詰める
折り曲げた角部分をにおこわを詰めていきます。スプーンを水で濡らしてから詰めるとお米が引っ付きません。ギュッと軽く押し込むように詰めると、崩れにくい綺麗なおにぎり型になります。

4.竹皮で包む
いよいよ全体を包んでいきます!三角部分を自分の方向に向けてから、おにぎり型になるよう左右をつまみます。きっちりと折り目をつけることはないですが、何度か折り癖をつけておくのが、ちまき風に巻くコツです。

優しく蓋をするように
蓋をかぶせるように、全体を優しく覆います。上から押し付けるようにしてしまうと、中身が潰れてしまうのでご注意ください。

5.形を整える
そのままひっくり返して、余った竹皮をつまみながら折り曲げます。三角の形を指で押さえながら整えてください。余った竹皮部分横に織り込みます。長すぎる場合はカットしても構いません。たこ糸を結べる長さが目安です。


6.たこ糸で結ぶ
たこ糸を2~3回ほど巻きつけてから頂点をきつめに縛ります。しっかり結んでおかないと、ずり上がって外れてしまいます!結び終わりは蝶々結びにしておくと、解きやすいのでオススメです。

蒸篭18センチはちまき2個分♪
包み終わったちまきを蒸篭で蒸しあげます。18センチの蒸篭はちまき2個分です。今回はちまきが大きかったのか身から少し竹皮が浮いてしまいましたが、蓋が閉まれば問題ありません!

7.蒸篭で10分間蒸す
湯気のたった蒸し器で中火5~10分ほど蒸しあげます。生米を蒸す場合は40分ほどが蒸し時間の目安です。その際、お湯が蒸発して少なくなってしまう場合があるので足りなくなることがあるので、チェックしながら水加減を調整してください。
強めに織り込んだりしても、竹皮が柔らかくてコシがあるので破けることもなく綺麗に包めます!最初のちまき1個目は、やり方をチェックしながらでしたが意外と簡単。でもご飯の量が多かったのか竹皮を包み込む時より、実はタコ糸で縛るのが一番手間取りました…。頂点だけでなく全体もタコ糸で巻いておけば良かった良かったかもしれません。でも一度やり方を覚えてしまえば、残りは時間をかけずにどんどん包めました♪

蒸しあがりのサイン
10分前後で蓋から湯気が昇り出し、辺りに杉の甘い香りが漂います。蓋を開けて竹皮全体がしんなりと湿っていれば蒸しあがりのサインです。


竹皮を外すと…簡単♪ちまきの完成!!
手軽におこわを竹皮で巻いただけなのに、あっという間に本格志向の中華ちまきが出来上がりました!竹皮を解くと、しっかりおにぎり型でお米も水分でベタつくことなく良い感じにしっとり、そしてふっくらモチモチです。

竹皮をほどく楽しみ
山菜おこわに鰹めし、他にも五目ご飯や寿司めしなどどんなご飯とも竹皮は風味を損なわず美味しくいただけます。色んなおこわを包んで「この中身は何だろう?」とワクワクしながら、竹皮をほどくのも一つのお楽しみです。

そのままピクニックやお弁当にも
蒸したてホカホカのちまきの誘惑に思わずパクリッ。竹皮のなんとも言えない甘い香りとおこわ本来の旨味がたまりません♪竹皮で包んで蒸し直すだけで、炊飯器やレンジで仕上げるよりずっとずっと美味しい気がします…!挑戦してみるまでは、ちまきの包み方は難しそうだなあと思っていましたが、やり方が分かれば不器用の私でも迷うことなく作れました!竹皮に包んだまま食べれば手も汚れませんし、竹皮そのものが通気性も良くて蒸れないのでそのままピクニックに持っていくのも良さそうです♪
国産竹皮の製造工程

熟練竹皮職人の技
竹皮は正確には筍の皮なのです。真竹の筍は、たったの3ヶ月で十数メートルもある親竹と同じ大きさに成長しますがその過程で何枚もの竹皮を脱ぎながら高く高く伸びていきます。この竹皮を集め自然素材でありながら最高の機能性をもった食品用包材になるには実は欠かす事のできない熟練の職人技があるのです。
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「あらもの」集め
6月中頃から7月上旬までの短い期間が竹皮集めの最盛期。山から出たばかりの竹皮を「あらもの」と呼びますが、一年の間に、この期間にしか「あらもの」は集める事ができません。孟宗竹は厚みがあり節間が短いため、こだわりの国産竹皮は、節間が長い真竹のあらものだけを集めていきます。

阿波物
四国徳島県には高知県の山中から流れだした一級河川の吉野川が流れます。昔から暴れ川とも知られた四国三郎と呼ばれ度々洪水の被害をだしてきた雄大な流れです。人々は防災のために川沿いに竹を植え、今では美しい竹林のベルトが長く続いてい ます。このように徳島も竹どころ、そんな土地柄だからこそ良質の真竹林があり、竹皮が生産されてきたのです。竹皮の業界で「阿波物」と言えば、節間が長く皮質が良い事で一つのブランドとなっている、そう言って胸を張る職人さんの顔は輝いています。

根元の色合い
竹皮を集める職人さんは早起きです。短い期間にしか集められない竹皮です、早朝4時頃から10時までのものを集め、集荷後はすぐに竹皮工場へ搬入します。筍から竹皮が落ちてすぐに拾わないと斑点が出てきて商品価値が無くなってしまいます。集荷した竹皮の根元が黒いものは全体的に色が悪く、一級品の商品にならないと言います。根元の色合いで品の良し悪しを判断し間引きながら一枚、一枚ならべて特注の乾燥機に入れて干していきます。昔は梅雨の晴れ間に集めた竹皮を川原などに一面干していましたが、現在は乾燥機なども併用しながら出来るだけ良い品作りのため室内、室外での乾燥を数日繰り返します。

7種類の長さに選別
竹皮を乾燥させた後は7種類の長さ別に分けて選別し、大きな束にまとめ保管します。竹皮は乾燥するとスルメを焼いたように丸くなります。そこで平らに加工する「のし作業」の工程がありますが、その前には加工する分だけ軽く水掛けして湿られておきます。

のし作業
水で湿らせて少しだけ柔らかくなった状態の竹皮を手作業で平たくのして束にしていきます。一枚、一枚丁寧に手作業で伸ばしていく地道で根気のいる工程です。

天日干し
のし作業が終わった竹皮は、天日干しにし再度しっかりと乾燥させます。


神業の幅選り
熟練の竹皮職人の腕の見せ所はまさにここ。神業のような選別工程にあるのです。平たくのした竹皮を、皮質や破れ、シミなども見極めながら何と1センチ刻みで12種類にも選り分けます。幅を教えてくれる目印があるわけでも何でもない、ただの板の上に長年のカンと経験だけでサイズを測ることなく大きさを選別していく姿は、まさに神業、職人芸と呼ぶにふさわしい手さばきです。選別工程が終わり積み上げられた竹皮をみると見事に幅が揃えられていて圧巻としか言いようがありません。

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