「竹虎四代目への道」出版記念懇親会


2015年6月26日(金)に地元の森林組合さん、婦人会、高知大学の先生などの発起人の皆様が中心となり、「竹虎四代目への道」の出版記念懇親会を開いて頂きました。
思えば竹虎は、ずっと虎竹の里の方々に支えられ、助けていただき今日があるのです。小さい頃から、自宅に帰ると、その日に取った野菜が玄関に置かれていることもあれば、釣ってきた魚貝類、里に出来る季節の果物など色々届けていただいてきたのは、そんな皆様の気持ちの表れだったのかも知れません。日本唯一の虎竹、そして地域あっての竹虎。周りの皆様に背中を押してもらい現在の会社があること、竹の商いをさせて頂けていることに改めて感謝するのです。


懇親会の会場は、須崎市安和の国道56号線沿いにある「レストハウス琵琶湖」。竹虎四代目が子供の頃から営業されている、地元馴染みのお店です。今でも華々しいオープン当時の様子は、ハッキリと覚えています。両親に連れられて行ってきた友人が皆に自慢して見せてくれた開店祝いのキーホルダー…。一望できる雄大な須崎湾の向こうに広がる太平洋が美しいレストハウスです。

「竹虎四代目への道」出版記念懇親会は、門田雅人氏(高知大学非常勤講師)をはじめ虎竹の里の人々や竹虎の社員、総勢45人が出席しました。これだけ多くの方にお祝いしていただけるなど夢にも考えておらず、本当に嬉しく胸が熱くなったのです。


会場に入ってビックリ!地元の皆様がわざわざ手作りしてくださった「出版記念懇親会」の飾り文字が!感動で思わず見とれる中、開会の言葉が述べられました。一生の宝物になるような、素晴らしい懇親会の始まりました。

大きな拍手と一緒に、両親に花束のサプライズ贈呈! 竹虎のこと、虎斑竹のこと…安和の皆様の優しく暖かい想いを、花束と一緒にしっかりと受け止めたのです。


地域の皆様の想いに応えなくてはと、竹虎四代目もいつになく言葉に力が入ります。そのせいか10分ほどのスピーチ予定が、思わず時間を超過します、それでも「竹虎四代目らしいにゃあ~」と笑ってくれる皆様です。



現在、竹虎はインターネットを活用し全国に竹文化の発信をさせていただいています。しかし、ネット活用を始めた当初は、なかなか結果を出すこともできず誰にも相手にされていませんでした。斜陽産業の山仕事、竹産業の斜陽化は容赦なく竹虎を襲います。イギリスBBC放送が取材にくるような日本唯一の虎斑竹、この虎竹をなんとか守りたい、自分達が諦めたら、この竹は世の中から無くなってしまう。最後の最後で藁をもすがる思いで始めたのがインターネットだったのです。


インターネットでの販売を始めた1997~2000年の間の売上は、わずか300円しかありませんでした。期待はずれだと会社を去っていく社員達の寂しい背中、周りの嘲笑と、大きな借金で、全く先の見えない真っ暗闇でした。そんな中、必死でもがきながら自分ばかりが辛いと思う日々が続いていました。ところが…今思えば虎竹の里で笑われ、馬鹿にされ、本当に悔しい思いをし続けていたのは自分だったか…?
売上げが月商300万円を超えた朝、父は一杯のコーヒーを黙っていれて自分の机に置いてくれました。優しく、ゆっくりと香り立つ湯気を見たとき、本当に辛い思いをし続けていたのは自分ではない事を知りました。
自分は頭悪く、何もできない男です、しかし、たった一つの事ならできるはず。命がけでやってやる!この虎竹の里のためにやってやる!倉庫で一人大声をあげて泣きながら心に誓いました。

竹虎の創業は明治27年(1894年)、当時は大阪天王寺に工場がありました。太平洋戦争で大阪の工場がなくなり、本社を移したのは日本唯一虎竹の里。その時、安和の人々は優しく手を差し伸べ助けてくれました。
忘れもしない30年前の大火災の日、本社、本店が全焼するという大災難にさいなまれた時も、皆様が朝早くから夜遅くまで支えてくれました。竹虎は本当に、地域の皆様のおかげで今があるのです。皆様の想いに少しでも恩返しをしたい、この里の竹を全国発信したい、虎竹の文化と伝統を守り続けていく。ただ、それだけなのです。


今までは虎竹を海外に発信することはあまり考えていませんでした。若い世代の多くが竹文化を知らないため、海外よりも、まず日本と思っていたのです。しかし、海外で評価されて初めて逆輸入した文化が日本の若い世代に受け入れらた例はは数多くあります。虎竹にも同じ可能性があるのではないか?そう思い始めた時、海外への足がかりになるような出来事が起こります。
韓国、台湾、ニューヨーク、ストックホルム、パリ、ロンドン、ベルキー…21世紀は竹の時代とずっと言うてきましたが、世界に向けて竹は無限の広がりを感じさせてくれます。


来年にはニューヨークで、虎竹製品の展開をすべく準備をすすめています。 地方の小さな会社でも独自の商品力を持ち、ブランド力と志をもって世界に出られる時代です。竹虎の新しい試みが、須崎市、高知県、あるいは日本各地にある同じような環境の地域や地方に。そして、竹業界に少しでも光を感じていただく事に繋がればと思っています。



出版懇親会にはなんと、須崎市長からもお祝いの言葉をいただきました!まっこと、ありがとうございます!



全員がグラスを持ち上げて、待ちに待った乾杯です。初めは緊張していた竹虎社員たちも土佐のいごっそう、ハチキンらしく「乾杯!」の一言から、一気に盛り上がります。


特に酒豪が多いとされる高知の宴会では献杯、返杯があちこちでみられ、酒瓶も皿鉢料理もすぐ空っぽになってしまいます。給仕さんが忙しそうに走り、周りからは豪快な笑い声が響くように。懇親会は、あっという間に高知県らしい賑やかなものとなりました。



出版記念懇親会には、地元、高知新聞さんまで取材にかけつけてくれました。高知新聞さんは、今回とはまた別に著書出版の記事を手掛けてくれたばかり。連日のように足を運んでくださり、大変感謝しています。
高知新聞2015年6月29日 >>>


懇親会の席が盛り上がった大一番に、竹虎三代目山岸義継がマイクをとります。


普段は無口な竹虎三代目も、いつになく饒舌に。日頃、言葉少ななだからこそ、三代目が語る言葉やその姿は非常に印象深く、竹虎四代目の胸に焼きついたのです。

ここで出版懇親会に参加してくださった皆様ひとりひとりから、お祝いの言葉をいただきました。地域の事、虎竹の事、竹虎の事…。一言づつ頂くスピーチは、心によく響き、虎竹への愛の賛歌のように聞こえます。


もちろん竹虎社員も揃ってスピーチをしました。予想だにしていなかったマイクパフォーマンスに驚きつつも、全員が自然と顔に笑顔を浮かべ想いを述べました。




出版懇親会を締めるのは、竹虎工場長です。日本唯一の虎竹の管理や製造の責任者でもある竹虎工場長にとって、竹虎四代目とはまた違う視点で地域に対する皆様への想いがありました。「自分が地域を動かしていけるように」「地域の皆様に必ず恩返しをしていく。」決意が結びの言葉にあふれます。




地元がひとつになるような、こんな宴席は長い竹虎の社歴の中でも無かったことです。ただ、ただそれに感激した素晴らしい一時やったでした。
竹虎は、初代宇三郎が大阪天王寺からこの地にやって来てから100年。二代目義治、三代目義継、そして四代目の自分までずっと、この虎竹の里のお陰でやってこられています。改めて強く強く感じるのは、その事のへの感謝の気持ちです。
竹には、とても素晴らしい所がいつもありますが、そのひとつに地下茎があげられます。それぞれの竹は涼しい顔をして風にそよいでいますが、実は、地面の下では、お互いがしっかりと手を握りあうかのように根で繋がり、支え合っているのです。丈夫な竹根が縦横無尽に伸びて繋がる竹。だから、どんな強風が来ても負けません。竹は一本づつ立っているのでは無く、竹林として一致団結しているからこそ強いのです。虎竹の里は本当に狭く小さな地域ではありますが、まさに、竹のように助け合い、支え合ってきたのです。
自分たちは、虎竹を守ってこられた先人の皆様に負けないようもっと、もっと虎竹のために出来る事をやはり竹に見習い、まっすぐにやらなくてはなりません。「竹虎四代目への道」出版記念懇親会は、大きな決意を新たにした一日でした。



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