竹虎創業130周年記念!日本唯一の虎竹よさこい地方車「虎竹号」

日本唯一の虎竹よさこい地方車
竹虎創業130周年記念に製作した、虎竹よさこい地方車「虎竹号」には、日頃よりお世話になっている地元須崎市への感謝の気持ちとさらなる活性化を目指したいという想いが込められています。そして継続利用可能な唯一の天然資源と言われ、SDGs(持続可能な開発目標)の分野でも注目されている竹の魅力を発信するため、日本唯一の虎斑竹をふんだんに使い、唯一無二のよさこい地方車が完成しました。
1. 創業130周年


これまでの100年、これからの100年
竹虎(株)山岸竹材店は創業明治27年(1894年)より竹材・竹製品製造卸業として皆様にご愛顧いただいている竹材専業メーカーであり、2024年で創業130周年を迎えました。竹虎本社が位置する高知県須崎市安和地区「虎竹の里」には、竹林に向かう細い山道がまるで毛細血管のように何本も通っています。この道は竹虎三代目、二代目、初代が通った道であり、このような道が100年に渡り続いている事、現代でも竹が伐り出される生活道として在り続けている事に誇りを感じます。虎竹の里の竹はすべて竹製品、竹細工に加工されるための竹林であり、これだけ美しい竹林は日本国中探しても他にはありません。このような価値ある地域資源としての虎竹と竹文化を、これからの100年も大切に守り続けていきます。
2. クラウドファンディング

虎斑竹×???
須崎市安和地区の「虎竹の里」にのみ生育している日本唯一の虎斑竹(とらふだけ)は独特の虎模様があり、唯一無二の天然資源です。この貴重な財産を守っていくために虎竹の魅力を発信したい、そして地元須崎市の発展に貢献したいという想いがあり、何かプロジェクトを企画出来ないかと考えました。

「よさこい×虎斑竹」
そしてひらめいたのが、虎竹でよさこい祭りの地方車を製作することでした。地方車はよさこい祭りで踊り子さんを先導したり、荷台に人が乗り込んで音楽を流したりパフォーマンスを行う役割があります。対外的に須崎市および虎斑竹をアピールする上で、全国的に知名度の高いよさこい祭りへの参加はとても効果的だと思ったのです。そうと決まれば、虎竹地方車をよさこい祭りで使用していただけるチームを探さなければいけません。しかし、迷う必要はありませんでした。須崎特産の虎斑竹で作る地方車は、やはり須崎市のチームのために製作したい!

よさこいチーム「すさき~真実(まっこと)~」
須崎市唯一のよさこいチームである「すさき~真実(まっこと)~」さんに協力を依頼したところ、快くお引き受けいただきました。2013年に発足して以来、昔から交通の要衝であり、魚の美味しい街としても有名な須崎を盛り上げようと活動されています。
地方車を虎竹で作りたい
虎竹よさこい地方車を製作するための資金を調達するためにクラウドファンディングを開催!日本唯一の虎斑竹を活かし竹の魅力を伝えるとともに、地元高知県須崎市を盛り上げたいという想いを発信しました。無事に目標金額の104%を達成し、総額1,358,000円の温かいご支援をいただきました。ご協力いただいた皆様に改めて感謝を申し上げます。

ALL「須崎」
今回のよさこい祭りでは竹虎が製作した地方車だけでなく踊り子、振り付けや衣装や音楽も含めオール須崎で構成されています。衣装は須崎市内の商店街に店舗を開いている「ホホ衣類」の林さん、そして音楽は須崎市出身のアコースティック兄弟デュオ「NEW CINEMA WEEKEND 81」さんが担当し、須崎色を前面に打ち出しました。
虎竹よさこい地方車の製作
3. トラック到着


いよいよ製作開始
トラックが到着し、いよいよ虎竹よさこい地方車の製作が始まります。これまでの準備を踏まえ、ついに実際の形にしていく瞬間がやってきました。竹虎の歴史と地域への思いを乗せたこのプロジェクトに誇りを感じ、虎竹の美しさや力強さを最大限に引き出せるよう、全力で取り組みます!
4. 500本の虎竹を並べる

枠組み作り
木の角材に塗料を塗り、トラックの鉄パイプに固定します。


虎竹を固定
4メートル切り1寸の虎竹を丸竹のまま並べ角材に打ち付けていきます。大型トラックの大きな面に、一本ずつ手作業で歪みのないように固定していく、地道な作業が続きます。

特製虎竹シール
トラックの車体前方部分には、虎斑竹の模様をデザインした特製シールを貼り付けました。



磨かれ生まれ変わった500本
自然の竹には全て曲がりがあり、元々真っ直ぐな竹はありません。よさこい地方車製作に使用した虎斑竹500本も、一本ずつ手作業で矯正されています。700度のガスバーナーで竹を炙り噴き出した油分を拭き取る事により、耐久性の向上・竹表皮の汚れ落としやツヤだしの効果が出ます。油抜きを施した虎竹は、山に生えているときに比べて虎模様が綺麗に現れています。油抜きをした熱を利用して、矯め木を使って矯め直し作業をして曲がりを真っ直ぐにしていきます。竹虎の工場ではこの製竹作業を4~5人のチームで行っています。日本唯一の虎竹を全国へ届けるために欠かすことのできない大切な仕事です。

第一段階終了
トラックの両サイドと運転席上部に虎竹を並べ終わりました。清水垣のように高さがあり真っ直ぐな美しい虎竹が並ぶ様子は、とても壮観で見応えがあります。地方車の荷台に上がるための出入口が必要なため、助手席側の一か所には蝶番を取り付けた扉を作りました。
5. 真竹六ツ目編み

明るい未来へ
今回の「すさき~真実(まっこと)~」さんのテーマは、「暁」。コロナが明けて新たな出発をしようという想いも込められているとのことでした。コロナ後の初めての本格的なよさこい祭り開催という事もあり、六ツ目編みを虎竹地方車の何処かに使う事は決めていました。太平洋に面して海の幸に恵まれた高知県にあって、旨い魚が自慢の須崎なら、暁といえば水平線からやってくる、明るい未来への気持ちを込めたものにしなければなりません。細かい竹編みには古くから厄除けという意味合いがあり、新しい夜明けに、災難や災害を避けて、悪いものを寄せ付けず、よさこい祭り、高知県、そして須崎市の発展の祈念するには欠かせない竹編みです。

ヒゴ作り
菊割りという道具を使って真竹を一本ずつ等分し、それをさらに等分してヒゴを作ります。厚みを薄く均等に剥いでいく作業は難しく、この竹ヒゴ作りでこの後の工程と仕上がりが左右されます。



六ツ目編み
竹ヒゴで六ツ目編みを編み込んでいきます。綺麗な六角形を保ちながら大きな編み地を作るのは、大変な作業です。


六ツ目編みの貼り付け
編み上がった六ツ目編みを虎竹の上から貼り付けて固定します。竹はしなりがあるため大きな編み地は柔らかく、貼り付け作業は苦労しました。

職人総出で
普段は個々に作業をしている事の方が多いですが、虎竹よさこい地方車作りは職人達みんなで力を合わせて作業します。
6. 仕上げ

完成まであと少し
六ツ目編みのはみ出している部分をカットしていきますが、地方車後方部分は、車体の規制範囲内であえて少し残すことにしました。

竹のプレート
「すさき~真実(まっこと)~」さんの協賛各社の名前を竹の集成材で作ったプレートに刻印し、地方車後方の両側に貼り付けます。


「すさき」
最後の仕上げは「すさき」の文字!虎竹よさこい地方車の正面に「すさき~真実(まっこと)~」さんを象徴するデザインを取り入れました。器用な職人はこのような飾りもあっという間に作ってくれます。
7. 完成

ついに出来た!
いろんな案があった中で、その都度竹と相談しながら、職人みんなで協力して作り上げてきた虎竹よさこい地方車「虎竹号」がついに完成しました。竹虎130周年を象徴する記念すべき作品に、先人たちが築き上げてきた歴史と私たちが守り発展させていく竹文化の偉大さを感じます。

本番を待つのみ
後は、「すさき~真実(まっこと)~」さんに、お渡しするだけです。よさこい祭りの晴れ舞台で虎竹号はどのような姿を見せてくれるでしょうか。

みんなの想い
虎竹よさこい地方車を製作した職人達と、製作を見守った竹虎スタッフ達、それぞれの想いを話してもらいました。
第71回よさこい祭り
8. 出発式

気合十分!
いよいよよさこい祭り本祭一日目、まずは須崎市内で行われた「すさき~真実(まっこと)~」さんの出発式に参加しました!高名な写真家であるミナモトタダユキさんにお越しいただき、撮影していきます。

本番に向けて
地元の方々が見守る中、踊り子や歌い手、煽り役など、本番前最後の演舞でさらに一体感が高まります。
9. 追手筋本部競演場


いよいよスタート!
土佐の日曜市でも有名な追手筋では南北それぞれに2車線分の演舞スペースが設けられ、2レーン同時に競演が繰り広げられていきます。テレビ中継や各賞の審査、花メダル授与も行われる、よさこい祭りのメイン会場です。参加者それぞれが緊張感の高まりを感じつつ、演舞開始に向けて盛り上がりを見せています。


悠々と進んでいく
観客に見守られながら、追手筋の会場を優雅に進んでいく、虎竹よさこい地方車「虎竹号」。悠々と前を向いて、鮮やかに舞う踊り子たちを先導します。




とうりゃんせ、おどりゃんせ
虎竹号の上では竹虎四代目、NEW CINEMA WEEKEND81さん、歌い手、煽り役が小気味よいパフォーマンスで盛り上げ、それに続き、踊り子たちがテンポの良い曲に合わせて爽やかに踊り抜けていきます。

記念写真
虎斑竹で作った甲冑「虎竹アーマー」を身に着けた竹虎四代目は行く先々で注目の的。写真撮影も沢山していただきました。
10. 帯屋町アーケード演舞場

約550m
アーケード演舞場で最長となる約550mを誇る帯屋町筋では、両サイドに観覧車がギッシリ詰まり熱気溢れる空間で、東西のほぼ端から端までの長い距離を休みなくパフォーマンスし続け、参加者たちはさらにヒートアップしています。





いろんな表情の虎竹号
少しずつ日が暮れてきて、「すさき」の文字もライトで照らされ、また違う表情を見せてくれる虎竹よさこい地方車です。
11. 中央公園演舞場


本祭一日目の締めくくり
たくさんの観覧者に見つめられる中、颯爽と登場した虎竹号が本祭一日目最後の演舞を見守ります。


本祭一日目終了
よさこい祭り本祭の一日目が終了しました。無事に本番の舞台での役目を終えた虎竹よさこい地方車「虎竹号」、二日目もきっとよさこい祭りを楽しんで活躍してくれるでしょう。
役目を終え、勝ち取った栄誉
12. 虎竹よさこい地方車の解体


よさこい祭りを終えて
よさこい祭りの地方車として使用されるトラックの多くはレンタカーです。虎竹号も例外ではなく、役目を終えて、綺麗さっぱりと解体されました。解体する時も、製作時と同じく職人みんなで作業します。見る見るうちに元の姿に戻りました。始りがあれば、必ず終わりがあります。そして、また次の新しい始まりとなるのです。

職人みんなで
虎竹よさこい地方車の製作を担当した職人たちの顔つきから、役目をやり遂げた誇らしい気持ちが伝わってきます。竹虎130周年記念として取り組んだ今回のプロジェクトは、職人たちにとっても有益な経験となっていることを願うばかりです。
13. 地方車奨励賞受賞

輝かしい名誉
虎竹よさこい地方車「虎竹号」は第71回よさこい祭り「地区競演場連合会 地方車奨励賞」を受賞しました!竹虎にとって非常に喜ばしいことであり、何より地方車の製作に取り組んだ職人たちの励みになりました。

心からの感謝
「すさき~真実(まっこと)~」さんをはじめ、今回のよさこい祭りで関わってくださった全ての方に、そして虎竹よさこい地方車を製作した職人たちに、心から感謝します。竹の美しさと強さ、伝統技術、そして日本唯一の虎斑竹について、多くの方に知っていただく機会を与えていただきました。本当にありがとうございました。




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