メジャー

仕事に出る時にどうしても欠かせないものがメジャーです。以前は施工見積りや施工時などの必要な時にだけ持っていっていましたが、今ではどうしても無いといけない物として、腰のベルトに吊っています。枝折戸や袖垣などの製品の幅を測るのはもちろんのこと、ざるの直径や高さ、ヒゴの幅や厚さ、竹皮草履の幅や長さなど、ありとあらゆるもののサイズを確認したり、測ったりすることが一日の中で何度もあるからです。


例えば丸ざるでは(大)30cm、(中)27cm、(小)24cmと同じ商品ですが、サイズが少しずつ違っています。竹皮草履では女性用、男性用、特大とあり、子ども用は2cm刻みでの商品構成があります。それらのサイズを間違いの無いように確認するために頻繁にメジャーを使用しています。


また一番の理由は、私たち竹虎の扱っている商品が自然素材を使った手作りの商品だからです。特に竹皮草履などは多くの職人さんに作ってもらっているので、人によって大きさに多少の違いがあったり、編みの最後に引っ張って長さを調整するので微妙に長さが違ってくる場合があるのです。


お客様によっても足の大きめの方や小さめの方がいらっしゃるので、そんなお声をいただければ、多少大きめや小さめに出来上がった竹皮草履ををお選びして、お送りするということもあります。


もちろん商品には、その規格があり、できるだけその規格通りに作らなければいけません。しかし型にはめて作る場合は大きさも揃って作れるのですが、型のないかごなどは、同じものを同じ職人が作っても、どうしても多少の違いが出来てしまうものなのです。


物作りの最中に大きさや長さを確認するために使ったり、出来上がった商品のサイズを確認したりと、このメジャーは私の道具の中では一番活躍してくれる道具となっています。