竹をひき割る

竹をひき割る


一般的には縦に一直線に綺麗に割れると思われているために、さっぱりした、真っすぐな性格の人の事を竹を割ったような性格と例えていうことがあります。確かに竹は縦に真っ直ぐに割れやすい性質を持っていますが、縦の繊維に沿って割れていくために、多少は曲がって割れていくものなのです。


真っ直ぐなヒゴを取るためには、幅広く割っておいて、希望の幅に両縁を削って揃えていくか、切り割っていくしかないので、なかなか真っ直ぐなヒゴを取るということは難しいことでもあります。


このシーズンになると、流しそうめん用の竹をどうやって割ったらいいですか?と聞かれることがたまにありますが、大きくて厚みのある孟宗竹は割ることさえも大変ですので、切り割ってくださいと答えています。真っ直ぐに切り割っていくために、目印の墨をつけて、ノコギリで切って割っていくのです。


こうしていくと綺麗に真っすぐに割ることができるのです。簡単そうですが、竹は杉やヒノキなどの木材よりも固い性質なので、真っ直ぐにひき割っていかないと、竹にノコギリが引っかかってノコギリが跳ね上がってくることもあります。そうなると大変危険なので、この作業をする時は特に慎重に、気をつけてやる必要があるのです。