梅雨時の虎竹の山

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竹には伐採時期があって、竹の種類によって時期が多少の違いはありますが、秋から冬にかけてが伐採のシーズンです。この時期に山に行くことは、お客様が来られて、虎竹の山が見たいとおっしゃられてお連れするか、山から出た水が山道を削ってしまわないように、所々雨水の逃げ道を作りに行くくらいのものです。


ですから、あまり見る機会も多くはないのですが、この時期に山に入ると、このような虎竹の青々とした姿を見ることが出来るのです。


油抜きをして綺麗になった虎竹しか見たことのない人の中には、あんな綺麗なままの竹が山に立っていると勘違いされている方も中にいるようですが、虎竹が最初から色のついた竹として生えてきていると思っている方も多くいるようです。


同じ色のつく竹の黒竹もそうですが、最初はこのような青々とした竹で生えてきて、少しずつ色が落ち着き始め、色のつく竹は少しずつ虎模様が出始めてくるのです。


この竹も隣に立っている色付きの虎竹と根が繋がっているように思います。今は青々として柔らかい竹ですが、3~4年をかけて、ゆっくりと実が入って固くなり、そして色つきの虎竹に成長していくのです。