杉板の名前

杉板の名前


昔から天日干し用のかごとして広く愛用されてきたのがえびら(竹編み平かご)と呼ばれるかごです。しらさやじゃこなどの海産物をはじめ、大根やお芋などの農産物を干したり、梅干しの土用干し用に最適なかごとして、今も重宝されています。


15mmほどの幅に割った孟宗竹のヒゴを網代に編み、それを杉板の枠に挟み込んで、しっかりと強度ももたせています。食べ物を乗せるかごですので、杉板も出来るだけ節の無い、赤目の少ない物を選んで、カンナで表面を綺麗に加工して使っています。


いつもお世話になっている製材所にたくさんある杉板の中でも、こちらの希望の厚さ、節の無さ、色目などをクリアした杉板はそう多くありません。そんな材が出た時に選り分けてもらっておいた杉板には、こうして竹虎(株)山岸竹材店の「山岸」という文字が書かれてあり、えびらの材料としての出番を待ってくれているのです。