新竹の油抜き

虎斑竹


虎竹の伐採シーズン真っ最中です。伐り出された虎竹の入荷も少しづつではありますが始まっています。温暖化による色の付き具合の悪さも心配していましたが、整備された虎竹の山からは綺麗な虎竹が出てきており、とりあえずホッとしているところです。


伐り出された虎竹はトラックに積み込んで竹虎工場に運び込まれます。それを色付きや大きさや曲がり具合などを見ながら規格の長さにカットし、選別します。竹細工用の虎竹はできるだけ真っすぐで素直に伸びている竹を選びます。また割って剥いで編むために、当然竹の品質の良い物を選んでいます。


虎斑竹


それを窯で油抜きをします。虎竹は表面にロウ状の白っぽい汚れが付いているため、それをガスバーナーの窯で焙り、竹の中からも油を噴出させ、油をウエスで拭き取ります。綺麗にするのはもちろんですが、そうして竹の油を抜くことで変色や虫の害から竹を守ることにもつながります。


この綺麗になった虎竹は竹細工職人さんのところに行きます。この竹がまた素敵な竹細工となって帰ってくるのが楽しみになった新竹の油抜きとなりました。