虎竹の受け入れ準備

2013年10月24日

選別作業


一般的にというのは山で束にされ、その1束がいくらということで取引されることが多いようです。その束は例えば直径が約4cm前後の周り寸が4寸(約12cm)の竹であれば14本の束と決まっています。5寸であれば8本、6寸なら6本です。その束でいくらという値段を設定し、その金額で売買が成立します。


もちろん竹の良し悪しで違いは出てきますが、破竹や真竹であれば、そういう規格での売買ですので、山に行ってトラックに積み込む時点で束の数を数えるだけです。


黒竹も大きさによって入り本数が決まっていますので、その規格の大きさごとに分けて、規格の本数にして山から出してくる切子さんもいます。しかし大きさのバラバラな竹を山で選別するのは大変なので、いろんな大きさの竹を束ねて、束ねた周りの大きさが2尺になるように束の大きさを揃えて出す出し方もあります。これを2尺束と呼んでいます。


それに比べて虎竹は大きさはもちろん、色の付き具合や竹の伸びよう、竹の良し悪しなどによって規格が25通りもあるのです。山に生えている虎竹も色つきのものは2~3割ほどしかなく、またその色つき具合も色の薄い物や模様のまばらなもの、片白と呼ばれる片面にしか色のついていないものなど様々です。


山からトラックに積んで下してくる竹の本数は大きさによって違ってきますが、約1000本~2000本くらいです。それを土場と呼んでいる虎竹の選別場に下して、1本1本吟味しながら25通りに選別して分けていくのです。こんな面倒なことをしているのも、日本で唯一の虎竹が出てくるこの虎竹の里だけではないでしょうか。しかしこの作業も虎竹ならではの、虎竹だからこそのこだわりの作業です。


その選別作業で立派に虎竹と認められた竹だけを、この虎竹の里から虎竹として自信を持ってお客様の元にお届けし続けていくことが竹虎の使命でもあり、誇りでもあると思うのです。


朝晩は秋の気配も濃くなり、山に入りだした切り子さんも数名おられます。工場内では新竹と呼ばれる新しく入ってくる竹を立てる場所を空けたり、去年の竹の整理が始まっています。外の現場でもこうして、新竹が出てきたときにまず虎竹を選別する土場の草刈りをして、今か今かと新竹の入荷を待っているのです。












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焼坂の整備

2013年10月18日

焼坂


毎年、虎竹の伐採に入る頃のこの時期に虎竹の山の焼坂の整備が行われます。十数人いる焼坂の山主さんのスケジュールを聞いておいて、地区民運動会やお孫さんの運動会を外しながら日を決めています。今年は運動会が予定通り行われたので、予定通りの日に行うことができました。


今の山の価値は以前に比べるとずっと低くなったとよく耳にします。しかし山の価値は生えている木は当然ですが、道の整備にに大きく影響されるとも言われます。車の入れる道があるとなしでは価値が大きく違ってくるようです。


ずっと昔からこの焼坂の山主さんたちはこの山を大事に思い、自分たちで道を整備してきていたようです。ずっと世話人をされてきた方が亡くなって、しばらくして私が世話人をさせていただくようになったのは、ほんの十数年前です。それから毎年、焼坂の頂上まで約5キロの道を山主さんたちと草刈りをし、2年に1度は重機を入れて、雨が流れて悪くなった道の整備をしています。


そのおかげでほとんど入る人がいない山道を、2tトラックが入っていけるように維持ができているのです。こうして焼坂の山に入って行けて、虎竹を出せるということは当たり前ではなく、この虎竹の里の先人がずっとこの道を守ってきてくれたおかげです。


これからは竹虎がこの道を守っていくことが、この虎竹の里の先人への恩返しでもあり、役目であると、年々高齢になられていく山主さんたちとの整備を通じて、感じた一日でした。












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虎竹竹馬

2013年9月19日

虎竹竹馬


朝晩もめっきり涼しくなって、秋の気配も濃くなってきました。地元の中学校では一足早く体育祭が終わったようですが、小学校や保育園などはこれからのところも多いのではないでしょうか。


この時期、近所の保育園さんからご注文いただけるのはこの虎竹竹馬。それも希望の高さに別注で作ることが本当に多いんです。この竹馬は高さが85cmもあって、大人でもちょっと乗るのに躊躇するくらいの高さです。


自分が小さいころにはまだまだ遊ぶ道具が少なく、小学校でもよくこの竹製の竹馬に乗ったことを覚えています。もちろん竹は虎斑竹でしたし、竹馬はこの竹で作るものだと思い込んでいたくらいですが、それが珍しかったのか地元のテレビ局が取材に来てくれて、みんなでテレビに映ったのもいい思い出です。


そのころから竹馬を乗る技術や竹馬に乗って走る早さなどを友だち同士で競い合ったものですが、やっぱり何といってもどれだけ高い竹馬に乗れるかということを競い合っていたものでした。下からは乗れませんので、何か台の上に乗って、その上から高い竹馬に乗って歩くのが、竹馬に乗るのがうまい人とみんなに認められる条件のようなものでした。


たくさんの遊びや価値観が多くなっている現代の子供たちにも、そういう遊びの中での競い合いがあるんだと思います。この高い虎竹の竹馬に乗れる保育園児はそんなに多くはないようですが、その子がどんな顔をしてこの竹馬に乗ってくれるのか、その嬉しそうな、楽しそうな、ちょっぴり自慢顔で乗る姿を想像するだけでも嬉しくなってしまいます。


そんな笑顔のお役に立てることが喜びですが、そのそばには日本唯一の虎斑竹があることが嬉しいことだと思っています。そんな中で少しでも子ども達に、この虎竹を知ってもらえたら、興味を持ってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。












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虎竹の里の消防団

2013年8月26日

つい先日、火事がありました。お昼の12時のサイレンが鳴り、お昼ごはんを食べようと座ったところでまたサイレンが鳴り始めました。消防団員の私はサイレンが鳴るともう出動です。そのまま竹虎本社から目と鼻の先の消防車格納庫に行き、カギを開けて消防車を出し、他の団員が来るのを電話をしながら待っていましたが、3人しか集まりませんでした。


火事の現場は須崎を流れる清流新荘川の川沿いで、畑の野焼きの火が枯れ草に燃え移り、100mほどの範囲で燃えていました。私たちのチームは小型ポンプを川に降ろして、川から水をくみ上げて、別の消防車に水を補給する活動をしていましたが、幸い近くに人家もなく、けが人もなく、1時間半ほどで鎮火しました。


虎竹の里の消防団員は現在11名です。しかし多くの団員が昼間は市外に働きに出ているために、昼間にこの虎竹の里にいる団員は数名しかいません。今回も11名のうち4名しか出動することができませんでした。過疎化に伴う人口減少に加え、仕事がないという理由もあり、若い人がどんどん地域外に出ていってしまっています。


私が入団した頃は半分以上の団員がこの地域内で仕事をしていたので、昼間の有事の際にも多くの団員が集まって、事に当たっていましたが、今はまず近くに団員がいないのです。幸いこの地域は地域を守るという意識の強い若者が多く、そんな意識の団員ばかりですが、今回のように近くに居なければどうしようもありません。


消防団活動だけではなく、出来る人ができるやり方で地域への貢献を考えていかなければいけないと思っています。竹虎は竹虎のやり方で地域貢献をやっていき、自分は自分のやり方で、できることをやっていかなければと思ったことでした。もうそろそろ年齢的にも消防団を辞めさせてもらわないとって思っていましたが、まだもう少し自分がやらなければいけないことがあるように感じた火事でした。












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2013 インターンシップ

2013年8月22日

インターンシップ


今年の夏もインターンシップが始まりました。インターンシップとは学生が一定期間企業などの中で研修生として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行える制度です。今年は6人の意欲ある学生さんが竹虎にやって来てくれました。前半は本社での配送や店舗での作業や、竹虎工場での暑い中での作業が待っています。


今日は虎竹花かご作りの体験をしてもらいました。花かご作り方DVDを見ながらの製作です。この花かご作りは日本唯一の虎斑竹で花かごを作るという、日常ではやる機会のないことをやってもらうことも大事なのですが、6人が協力しながら、同じものを作るという過程が重要だと思っています。


DVDを操作する人、すぐ理解出来る人、全く理解できない人、器用な人、不器用な人。いろんな人がいる中でお互いが助け合い、自分を出し、同じ物を作りあげていくという作業は、思った以上に難しいことです。その中でいろんなことに気づいたり、考えたりすることはたくさんあると思うので、それをどうするかが今後の課題になっていくと思うのです。


何かを教えたり、分かってもらおうとするインターンシップではなく、それぞれの学生さんが、それぞれの感じ方をしてもらって、気づいてもらって、成長できるインターンシップになればいいなと思っています。












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虎竹水鉄砲作り体験

2013年7月29日

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須崎市の移住定住促進をしている暮らすさきさんのイベントで、日本唯一の虎竹水鉄砲作りの体験をしてもらいました。竹の水鉄砲と言っても、大きさの違ういろいろな竹の筒の中を少しでも真空に近づけるのは、結構難しかったりするのです。今回は特に小学校の低学年の子供たちとお母さんが多くて、少し心配をしていました。


ちょうど須崎市の教職員の職場体験で小学校の先生方が暮らすさきさんに職場体験に来ていたので、その多くの先生方のフォローもあって、思いのほかスムーズに出来たのはありがたかったです。正直、水鉄砲の完成度はそんなに期待していなかったのですが、子供たちの作った水鉄砲はどれも素晴らしく、ちゃんと水が飛んでいたのにはびっくりしました。


その後、近くの新庄川で虎竹水鉄砲を使ってゲームをしたのですが、多少の差はあれ、立派に水鉄砲の役目を果たして、ゲームを楽しいんでもらえました。地元にある日本唯一虎斑竹を知って貰えるいい機会ですし、竹に親しんでもらえるといいなと思って参加させていただいたイベントでしたが、やりようによっては子どもたちも竹という素材に興味を持ってくれるんじゃないかなあ~と感じたイベントでした。


魚と山の空間生態研究所の山下さんのお話や、川でのエビや魚などを取る体験なども非常に興味深く、子どもたちもすごく楽しそうで、川の生物に興味を持った子どももいるんじゃないかなと思ったことでした。簡単なような水鉄砲作りでしたが、いろんな難しさにも気づかされ、人にも助けられ、本当いろんなことを感じさせられた一日となりました。












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潮のにおい

2013年7月16日

竹虎


朝、家を出た時の潮のにおいで波が荒れているのが分かる日があります。先日の台風が沖を通った朝も、潮のにおいとなんともいえない空気のべとべと感が漂っていました。


竹虎の裏にはすぐ堤防があって、その向こうはもう海です。波が荒い時には潮が舞い上がり、このように山が白く見えるほどになることもよくあることなのです。外にいると潮でなんだか体がべとつく感じがあり、湿度も増えるために、大変過ごしにくい一日となります。


雨が降ってくれれば、その雨で潮も流されるのですが、晴れた日には車のフロントガラスには潮がべったりとついて、ワイパーを頻繁に使わないと前が見づらくなるほど潮が飛んで来ています。農作物への影響も多少あるのではないかと心配になることもあるほどです。


しかし、この日本唯一虎斑竹に綺麗な模様が出るのには、地中の菌とも言われていますが、この潮風もなんらかの影響があるのではないかと言われる方もいます。そう考えると、この嫌な潮風も悪くはないかなと思ってしまいます。












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焼坂の山道

2013年7月11日

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日本唯一の虎竹の里に焼坂という山があります。その山はこの里の山の中心ともいえるような位置にあります。海岸線に道路が出来た昭和初期までは、隣町の中土佐町へ通じる道が通っており、中村方面と高知方面を行き来するのにはこの山を越えて行っていたようです。


今では、中土佐町側は車では通行できませんが、四国88か所のお遍路さんの通り道として、立派にその役目を果たしています。虎竹の里側は虎竹を出すために山主さんたちと一緒に整備をしているおかげで、2トントラックが通行できるくらいの道が残っています。


とはいえ、舗装もされていない道は雨が降るたびに、雨水が道を流れて、道を削っていってしまうので、梅雨時や台風シーズンなどには、山に行き、その水の流れを切る作業を年に数回はしています。


その焼坂に最近、砂防ダムが出来きました。工事をするにあたって工事関係の車や大きなトラックが通るために道を整備してくれました。土を入れ、きれいにならされた道は見違えるほどに綺麗になっています。ただの荒れた山道に見えるかもしれませんが、私にとっては今のこの道はパンクの心配もいらず、路面の凹凸を気にすることもない、快適な山道になっています。












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荒神山(こうじんやま)

2013年7月 4日

荒神山


虎竹の里の山といえば、日本唯一の虎竹が自生している焼坂山ですが、竹虎本社工場のすぐ隣にあるこの荒神山(こうじんやま)も、私にとっては非常に身近に感じている山です。竹虎本社工場から海を望むと右側に位置し、またその山に沿って本社の竹置き場や倉庫があります。この荒神山をいつも眺め、またこの山の近くで仕事をすることが多く、竹虎にいる自分の中にはこの山はいつも近くにあり、竹虎の景色の一部となっているからです。


「こうじんやま」を荒神山と書くことを知ったのは大人になってからではありますが、子どものころには友だちとの遊び場の一つとして、かくれんぼをしたり、ソリの一種のキンマで山道をすべったりと、たくさんの思い出のある山でもあります。ここ虎竹の里の人たちにとってもこの荒神山は桜の花見をしたり、また火事などの災害時や時報として鳴るサイレンのある山でもあり、身近に感じている方も多いのではないでしょうか。


今は消防署から電波を飛ばして鳴らしているために、サイレンの鳴る時間がズレることはほとんどありませんが、以前はよくズレて鳴ることがありました。山頂のサイレン塔の下に秒針のない針の時計があり、その時計で時報のサイレンを鳴らしていたのですが、その時計がよく遅れるのです。


その当時、地元消防団には「サイレン当番」というものがあり、当番の者はサイレンが20秒以上ズレたら、山に上がって時計の針を修正するという役がありました。消防団員である自分もその当番をやっていましたが、少しズレると先輩から「サイレンがズレちゅうぞ」と連絡があり、時計の針を直しに山に上がって行ったことが、今となっては大変懐かしい思い出として残っています。


かっての往還であった焼坂山の峠に虎竹の里を見下ろすように鎮座していたお地蔵さんも、今はこの荒神山の中腹に移され、安和の人々を見守ってくれています。私にとっても、この虎竹の里の人々にとっても、いろんな意味で近い、親しみのある山としてこの荒神山はあるのです。












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虎竹の里の地域学習

2013年6月17日

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先日、虎竹の里にある安和小学校の5,6年生が、地域学習と称して竹虎の工場に見学に来てくれました。安和小学校も年々生徒数が減り、5,6年生も複式学級になっているようですが、何組かに手分けして地域のことを調べて回っているそうです。


こうやって子どもたちに実際見て、聞いて、感じてもらうことは大変有意義なことだと思っているので、こういう見学は大歓迎です。またこの子どもたちが学校で竹虎や日本唯一虎斑竹のことをどう発表してくれるのか、大変興味のあるところです。


以前、地域フォーラムで安和の良いところをみんなで挙げていくということがありました。海や山、自然や人の良さ、ビワや文旦、蜜柑などの果実の多さもあがっていましたが、そこに日本唯一の虎斑竹も出されていて、地域の方々に本当に認めていただいていてありがたいと感じたことでした。


そんな虎竹の里の子どもたちにもう一歩踏み込んで考える機会になればと、今年も秋に小学校で虎竹の花かご作り体験をしてもらう予定です。見て、聞いて、感じるだけでなく、実際に触れて体験することで、もっと多くの気づきが生まれ、思い出にもなってくれると思うからです。またその虎竹の花かごを持って帰って、お家の方に見てもらって、「これを編んだの!」とびっくりされたり、どんな話をするんだろうかと考えるだけで嬉しくなってしまうのです。


近い将来、この虎竹の里の安和地区を出てくかもしれない子どもたちが安和の事を思う時に、この虎竹や虎竹花かご作りのことなども、記憶の片隅にあって欲しいと思います。新しく出来た友だちに、すごい田舎だけど、日本唯一の虎斑竹が生育しているとっても素敵なとこだよって、言ってもらえたら嬉しいな~と思います。


地域を知って、良さを知って、時には問題もちゃんと認識して、関心を持って考えたり、好きになったり誇りを持てたりすることが、本当の意味の地域学習なんじゃないかと思います。












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