砥石の面直し

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入社3年目と1年目の竹虎の若い職人にも、少しずつ竹を割ったり剥いだりすることを教えていくことになりました。教えると言っても自分もまだまだ未熟で、どれだけ教えられるかわかりませんが、ちゃんと教えられるように、基本にそってもう一度一緒に勉強しようと思っています。


竹を割ったり剥いだりするには、まず刃物の研ぎ方を覚えなくてはなりません。これは刃物を使う仕事の人はまず最初に覚えることだと思います。実際に刃物を使わなくても、機械に刃物がついている道具を使う場合も同じではないでしょうか。


竹を剥ぐ機械もありますが、その機械の刃の位置や角度の調整と共に、その刃の切れ具合とのバランスで綺麗に剥げるかどうかが決まります。その調整などもやはり経験は必要で、自分などはまだまだ正解がわかっていないのが現状です。


基本的に竹を割ったり剥いだりする刃物は、切れすぎると刃が竹に食いこんでしまうために、綺麗に研いでおいてから刃先を少しつぶします。綺麗に研ぐのも難しいですが、その潰し加減も微妙で、使いながら自分のものにしていくようになります。


そしてその刃物を研ぐ前にまずやることが、刃物を研ぐ砥石の面直しです。刃物を砥石で研いでいると砥石の中心が凹んできます。そんな砥石で研いでも刃先を同じ角度で砥石に当てることができなくて綺麗に研げないので、研ぐ前には必ず砥石を平面にすることが何より重要で基本です。


とはいえこの面直しはすごくめんどうであまり好きな作業ではなく、ついつい怠ってしまうことが多いのですが、今回はきっちりと教えていこうと思います。以前は平らな目の細かいコンクリートブロックに砥石をこすりつけて砥石を平らにしていましたが、今は研ぎたい砥石より荒い砥石を使って砥石の面を平らにしています。


面直し砥石という砥石の面を平らにする砥石もあるようなので、この機会にいろいろと試してみようと思っています。いい仕事のできる職人は道具を大事にするとはよく言われることですが、少しの切れ具合の違いで能率が悪かったり、うまくいかないことも多いものです。


自分の刃物を持ち、研ぎ、使ってみながら、いろいろなことを感じ、考えていくことも職人になる第一歩です。また割り剥ぎする竹も一本一本違います。たくさんの竹を割ったり剥いだりする過程で、割りにくかったり剥ぎにくかったりを繰り返しながら、竹という素材を少しずつ知っていけると思います。


この砥石の面直しを第一歩として、自分も含めて、みんなで一緒に成長していかねばと思うのです。





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ゴム張り手袋

ゴム張りの手袋


竹を割ったり、剥いだり、編んだりする時には一般的には手袋などしませんが、山に入って竹を切ったり、トラックに積み込んだり、束にしたりする場合には手袋をはめて作業をします。手袋にもいろいろあって、軍手やゴム手袋、皮手袋など様々で、用途に応じて使い分けています。


自分がいつも使っているのはゴム張り手袋と言って手のひらの部分にゴムの貼っているものです。これは通気性もあり、柔らかく、すべらないという点で一番使いやすいと思うのです。冬の朝、山に行くと夜露で竹が濡れていても、滑らず、ゴムを貼っているので濡れにくいという点でも、この仕事には最適な手袋だと思っています。


私が入社したころにはトラックも何台もあり、山にも毎日ひっきりなしに竹を取りにいくほど竹も出ており、それに従事する社員さんも何人もおりました。その時の先輩社員さんたちがみんなはめていたのが、このゴム張り手袋でした。


その先輩たちにならってこの手袋を使いだしたのですが、竹を運んだり、扱う分にはこの手袋はクッション性もあり、荒い作業をしても手が痛くなく、みんなが使っている意味がよくわかりました。


しかし竹を出荷する時に荷造りとしてきっちりヒモでしばっていく時に、この手袋は厚みがあるために細かい縛り方が非常にしづらくて、慣れるのに随分と時間がかかったことを覚えています。しかし何十束も束にしていると締め上げたヒモが手に食い込んで、痛くなってきます。それを和らげてくれるのもこの手袋でした。


もう30年近くもこの手袋を使っていて、他の手袋を使う気にはなません。すべる軍手でトラックのロープを締め上げても締りません。一日中山で鉈を振る時もすべる軍手とすべらない手袋では能率や疲れ方も違ってきます。この手袋も大事な仕事道具の一つなのです。





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黒竹の山

手入れ後の黒竹竹林


虎竹の里では山の職人さんの高齢化や後継者不足もあり、年々山に入って竹を切る人が少なくなっていることが課題の一つとなっています。黒竹も例外ではなく、年々山に入る人が減り、また伐採しないことで竹が増えすぎて、立ち枯れや雑草などで山に入れない状態のところも多くなっています。


以前は山の職人さんも何十人もいて、虎竹や黒竹は黙っていてもどんどん入荷していた時期もありました。そのため竹虎としての山の仕事は、伐り出された竹を山まで取りにいくまででした。


自分が山の担当になった頃に、竹の伐採の仕方、竹山の場所や山によっての色付きの違い、山の職人さんによっての切り方の違いなどを勉強するために頻繁に山に入って行きました。これまで山まで入っていなかったので、山の職人さんに大変驚かれたのを覚えています。


でもそのおかげでいろんな山が見え、いろんな虎竹が見え、いろんな山の職人さんを知ることができたので、それは本当に良かったと思っています。


しかし黒竹に関しては今までのように伐採された竹を山に取りにいくまでというやり方でずっとやってきたので、その山から出てきた黒竹しか知りませんでした。この冬は入らなくなった黒竹の山に入らせてもらえることになりました。


手入れ前の黒竹竹林


ほんの2年ほど入っていないだけなのに、竹がたくさん生えて、立ち枯れしているものがたくさんあります。下草や木も生え放題になっていて入って行くだけでも苦労するところもあります。その立ち枯れの竹と下草や小さな木を刈って整理して、伐れそうな黒竹だけを倒していきます。


大変でしたが、これで新しい黒竹が生え、陽も入って、いい黒竹が育ちそうな気がします。来年からこの黒竹の山を育てていくのが楽しみになってきたのです。





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ベルトサンダー

若い竹職人


ベルトサンダーはキャタピラーのようにつながれたサンドペーパーを回すことで研磨を行う機械ですが、竹虎では主に竹皮スリッパの底部分のEVAスポンジの研磨やの研磨、また縁台や黒竹すのこに使う黒竹のカット部分の面取りなどに使用しています。


その他にもいろんなものの切断面や割り面を綺麗に研磨したり、角い角を丸く整えたりと竹虎工場内にある機械の中では無くては困る非常に大事な役割をしてくれている機械です。


でも機械と言っても、電動のこぎりのようにそれを使えば綺麗に早く切れるというような簡単なものではなく、ベルトサンダーは結局それを使う人の技量が重要です。ベルトに竹を押し付けて削っても、少しの力の入れようで削りすぎたり、歪んでしまったりしてしまいます。


少し前から若い職人に箸を削ってもらっています。荒めのサンドペ―パーと細かいサンドペーパーを使い分けながら、100膳なら100膳を同じ規格で、できるだけ綺麗に、出来るだけ早く作るためにどうすればいいのか、試行錯誤の毎日です。





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今年も新竹が出てきました。

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今年も虎竹の山から新竹が出始めました。虎竹の伐採時期は11月~1月くらいまでで、11月から伐採するそのシーズンの竹のことを竹虎では新竹と呼んでいます。ですから虎竹の新竹とは新しい年明けからの竹ではなく、シーズンの始まりの11月頃からの竹となります。


毎年切り子さんが10月頃から山に入り始め、下草を刈り、運搬機の通る細い山道を整備して、やっと伐採が始まります。この時期に伐採すると虫が入りやすかったり、腐りやすいとされているつちの時期が10月15日から10月29日の間だったため、その後に山に入り始めた人が多いようです。


虎竹は1年目は青々とした色をしており、2年目くらいから少しずつ色がついてきます。虎竹の模様がつくのは土の中の細菌が作用していると言われていますが、はっきりとしたことはわかっていません。でも日当たりや気温によって色付きが違ってくるということは長年山にいる人にはなんとなくわかっています。


霜が降りるくらいのグッと気温が下がった時に色が乗ってくるといわれていますが、最近では温暖化によって、虎竹の色つきが思うように来ていません。ついこないだまで暖かい日が続きましたので、まだまだ色のつき方が少ないようです。


とはいえ、今シーズンの虎竹が山から下りてきます。この竹を竹虎の職人が2トントラックに乗って、取りに来ます。山から下した虎竹を広い土場に下して広げ、1本1本大きさや色つきによって選別していきます。虎竹の里でしか見られない竹のシーズンが始まりました。






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竹灯篭用の孟宗竹

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以前に竹灯篭用に大きな竹が欲しいとの問い合わせがありました。直径が10cm以上の竹というと日本で最大の竹の孟宗竹くらいしかなく、孟宗竹をお勧めしていましたが、まだ伐採の時期ではなく、お客様に待っていただいていました。


竹を切る時期は竹の種類によって違いますが、秋から冬にかけての時期が伐採時期とされています。その時期は竹が水分をあまり持ってなく、変色や虫が入りにくいと言われています。伐採の時期に入り、孟宗竹を伐採し、入荷してきた竹からお客様の希望に近い物を選別し、油抜きをしました。


このお客様が作る竹灯篭は1本の竹に足をつけて立て、竹に大小の穴をいくつも開けて、中から照明を照らして模様を見せるというような竹灯篭のようでした。


直径10cm以上、長さは1m、厚み1cm以下で両端に節の来ない竹で、できるだけ節が少なく、キズなどのない綺麗な竹というご希望でしたが、たった1本の竹の、それもこんな細かい希望のある注文を受けてもらえるのだろうか?というのが最初のお問い合せでした。


考えてみれば、中国産の黒竹や白竹などはホームセンターなどでたまに見かけたりもしますが、都会に住んでいる人が孟宗竹をどこで買ったらいいのかさえわからないと思います。そんな中、竹虎を見つけていただき、お問い合せをいただけたということは大変ありがたいことです。


日本唯一の虎斑竹はもちろんここにしかありませんが、日本全国どこにでもあると思い込んでいる孟宗竹も、実際に買うとなるとなかなか買う場所がないというのが現状のようです。そんな竹をお客様のご希望に添って、できるだけご用意させていただくことも、竹虎の使命のように思うのです。





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ステファンさんの竹家具

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昨年の2月にストックホルム国際見本市にドイツ人、ステファン・ディーツさんがデザインをした竹家具を出品しました。ジャパンクリエイティブさんの紹介で、2度もこの虎竹の里に足を運ばれて、竹でできることと、できないことを説明しながら、試行錯誤しながらステファンさんの想いを形にしたことでした。


孟宗竹の青竹で作り、足は組み立て式にしました。組み立てと言っても竹を削り、本体に巻きつけるだけの簡単な仕組みなのですが、足が開かないようにロープで繋ぎ、そのロープをステファンさんならではの方法で締め上げる方法が独特で、それをその場で思いつき、自分でやってみせてくれたことが印象深く残っています。


そのステファンさんの依頼で、再度竹の家具を作ることになりました。青竹で作ることによって、竹本来の汚れや変色、またカビや虫害など、課題はたくさんありますが、今回も青竹で作ってほしいとの要望でした。


今回もジャパンクリエイティブの事務局の方がわざわざ虎竹の里に来てくださって、いろいろと打ちあわせをしたのですが、虎竹の里に初めて来られた方がいて、竹林に案内しました。その前に竹虎工場を案内したのですが、工場内の油抜きをした虎竹を見られた時よりも、竹林の虎竹の美しさにすごく感動されていました。


ステファンさんもこの竹林を見て感動し、そのままの竹の美しさや空気感を出したかったからこそ、課題がたくさんあっても、そのままの青竹にこだわったんだと思うよという話を聞いて、あーなるほどと腑に落ちたところがありました。


油抜きし、製竹した虎竹を虎竹と呼び、それを当たり前のように製品として出荷していますが、普段見慣れた竹林の美しさや、空気感をもっと出せないか?そんなことを考えた竹家具作りとなりました。






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スタッフのお土産

スタッフのお土産


事務所の机の上に、たまにこうしてお菓子がおいてあることがあります。休日の後や前日休みだった社員がどこかに出かけ、お土産といって、他のスタッフや工場の職人たちに買って来てくれて、それを配ってくれたものです。


お土産の他にも休憩時のおやつにと、チョコレートやクッキーなどのお菓子をそっと机の上におすそ分けしてくれて置いてくれる時もあります。実はあんまり甘いものを食べたり、間食をするほうではないので、すぐには食べずに机の上にしばらく置いてあることも多いのですが、ふとした時に食べたくなって頂いています。


行き先は今回のように大阪のユニバーサルスタジオであったり、どこかのイベントであったり様々ですが、そのお土産に行かれた場所が垣間見れ、楽しい休日を過ごしたんだろうなと嬉しくなるお土産です。


どこかに出かければお土産を買ってきてくれて、みんなに配り合うというのが、当たり前のようになってきました。買って来なくてはというようになってはいけませんが、社員さん同士が仲良く、コミュニケーションを取りながらやってくれているのを見るのは本当に嬉しく、ありがたいことだといつも思います。


お客様に喜んでいただくには、まずスタッフが楽しくやれることが大事だと思っています。そんな現場にしたいなといつも思います。それをみんなでやってくれているので、自分としてはどれだけ助けられているかわかりません。そういう意味でも本当にありがたい、嬉しいお土産でもあるのです。





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矯めるということ

竹を矯める


竹は立っている時は真っ直ぐに伸びているイメージがあると思いますが、伐り倒して見てみると、曲がっている竹が多い事に気づかされます。竹は筍の状態から生えてきて、たった3ヶ月で大人の大きさに成長します。しかし大人の大きさに成長しても、身はまだ柔らかく、2~3年をかけて固く成長し、虎竹のような色の付く竹は少しずつ色がついてくるのです。その柔らかい時期に風に吹かれたり、隣の竹や木に邪魔をされたりしながら曲がってくると自分は考えています。


その曲がったままの竹では内装材や細工物に使うのに、使いづらいので、油抜きをしながら、その熱を利用して竹を真っ直ぐにすることを矯めると呼んでいます。固く大きく、厚みのある木の板に、竹に合わせていろいろな大きさの穴を開け、その穴に竹を差し込んで、曲がった部分を矯正していくのです。節の部分を起点に、曲がりとは逆の方向に曲げて、熱によって柔らかくなった竹の繊維を伸ばしていきます。そのことを竹虎では「ころす」と呼んでいます。しっかり曲げてその部分をころしておくことで、竹の熱が冷めても竹が元の曲がりに戻らないようになります。


1本の竹の中にあるたくさんの節のその1節1節、その竹の曲がった部分と方向を見極め、的確に曲げてころしていくことには経験が必要になってきます。竹虎でも今では自分ともう一人の職人しかできない仕事なので、最近になって若い職人に覚えてもらうことにしました。曲がっている竹を真っ直ぐにするということは、なんとなく分かるようなのですが、どこをどのように、どの方向に、どれくらいの強さで押していけばいいのかが、まだわからないようです。またその押し方は竹への熱の入れ方の具合や、その竹の性質によっても微妙に違ってきます。


また竹によっては同じ方向に曲がっているものばかりではなく、捻じれているものや、あちこちに曲がっているものも少なくありません。それを見て、押すべきところだけを的確に押して、ころしておき、竹が冷めてから、真っ直ぐに仕上げていきます。前にいる人がバーナーで油抜きをして、熱を加えた竹をどんどん後ろに流してきます。それをどんどん捌いていかなければなりません。熱の入った竹をしっかりころして置いておき、冷めたころに真っ直ぐに仕上げていきます。真っ直ぐにする技術も必要ですが、同時に早さも必要です。遅ければ矯めかけの竹がどんどん自分のところに溜まってきてしまいます。


職人というのは綺麗にうまくやることは当然ですが、速くやるということがコストを抑える面でも非常に大切です。捌けなくてどんどん溜まっていく竹は自分の技量不足でしかありません。隣の職人がどんどん捌いていってるのに自分のところはどんどん溜まっていくことは自分の技量不足を思い知るいい機会です。私もやり始めたころは、なかなかうまくいかず、どうやったらいいのかわからず、どんどん溜まっていく竹に苛立ちながら仕事をしていた時期がかなり長い時間あったことでした。それが少しずつ分かってきて、少しずつ早くなり、なんとか人並みに捌けるようになりました。


「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、その後には、「百見は一考にしかず」、「百考は一行にしかず」、「百行は一果にしかず」と続きます。自分たちの仕事は見て知っているだけでなく、その後考え、行動し、成果を出してこそ本物になります。今まではなんとなく見て知っているつもりの矯めるという作業を実際にやることによって、その難しさや技術を理解し、竹が1本1本違うことを肌で感じ、そして成果を出してこそ、本当の意味で矯めるということを知っていると言えるように思います。


いつになるのかわかりませんが、この若い職人が矯めるということを本当にわかってくれて、竹というものをまた一つ知り、わかってくれるのを期待しています。と、同時にそういう自分はどれだけわかっているのだろうか、竹という素材や竹の仕事をどれだけ本当に知っているののだろうかと考えた時、知らないことがまだまだ多いと思わずにはいられません。





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インターンシップ

インターンシップの学生さん


竹虎では毎年、お盆明けに大学生や専門学校生を対象に職場体験のインターンシップを行っています。今年も8人の学生が本社工場や店舗配送の現場で1週間、職場体験をしてもらい、その現場作業のホームページを次の1週間で製作するというプログラムで行っています。


自分が担当するのは本社での1週間です。まずは朝礼に参加してもらい、大きな声を出してのあいさつの練習や、毎日読む職場の教養という本の感想を自分の言葉で人前でしゃべってもらうという体験から始めます。


自分の意見や考えを人前でしゃべるということはなかなか難しいことではありますが、お客様の前で自分で考え、判断し、わかりやすくしゃべるということは社会に出ると当然必要になってくることですので、毎朝の朝礼では全員でその練習をして、少しでも成長できるようにと考えています。


学生さんもうまくしゃべれる人とそうでない人がいますが、誰にでも今日からやろうと思えばできることが、大きな声を出してのあいさつです。竹虎に来られる学生さんは皆さん意識が高く、進んでできる人が多いのですが、中にはできない人もいて、その学生さんに少しでも声を出してもらおうと毎朝声掛けをさせてもらっていました。


インターンシップという職場体験に参加しようとしてくれたことがすでに素晴らしいことではあると思うのですが、ほんの2週間の竹虎での職場体験で少しでも成長した姿を見られるのは本当に嬉しい事でもあるからです。本社研修の最終日にはまだまだではありますが、初日よりも大きな声であいさつもでき、感想も言えたのが嬉しかったです。


毎日のいろいろな体験の中で、少しずつではありますが、気づきや発見があったようで、学生さん達の毎日の日報を読むのが楽しみな1週間でしたし、またその声や姿勢に気づかされたことも多い1週間となりました。


若い職人とインターンシップ生


何より嬉しかったのは、最終日に最後の日報を書いてもらっている時に、工場での作業で担当していた職人2人がやってきて、最後のあいさつをしてくれたことでした。日頃お客様などに接する機会も少なく、誰かに教えたり説明したりすることもほとんどない2人も一緒に勉強してもらおうと思って担当してもらっていました。


自分たちで進んでやってきて、学生さんを前にうまく教えられなかったかもしれなかったけれど、ありがとうございましたと話してくれた時には本当に嬉しかった。自分が言うのは偉そうではありますが、一番成長できたのはこの職人2人かもしれないなと、感じたインターンシップの本社研修となったのです。





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