虎竹の里の消防団

つい先日、火事がありました。お昼の12時のサイレンが鳴り、お昼ごはんを食べようと座ったところでまたサイレンが鳴り始めました。消防団員の私はサイレンが鳴るともう出動です。そのまま竹虎本社から目と鼻の先の消防車格納庫に行き、カギを開けて消防車を出し、他の団員が来るのを電話をしながら待っていましたが、3人しか集まりませんでした。


火事の現場は須崎を流れる清流新荘川の川沿いで、畑の野焼きの火が枯れ草に燃え移り、100mほどの範囲で燃えていました。私たちのチームは小型ポンプを川に降ろして、川から水をくみ上げて、別の消防車に水を補給する活動をしていましたが、幸い近くに人家もなく、けが人もなく、1時間半ほどで鎮火しました。


虎竹の里の消防団員は現在11名です。しかし多くの団員が昼間は市外に働きに出ているために、昼間にこの虎竹の里にいる団員は数名しかいません。今回も11名のうち4名しか出動することができませんでした。過疎化に伴う人口減少に加え、仕事がないという理由もあり、若い人がどんどん地域外に出ていってしまっています。


私が入団した頃は半分以上の団員がこの地域内で仕事をしていたので、昼間の有事の際にも多くの団員が集まって、事に当たっていましたが、今はまず近くに団員がいないのです。幸いこの地域は地域を守るという意識の強い若者が多く、そんな意識の団員ばかりですが、今回のように近くに居なければどうしようもありません。


消防団活動だけではなく、出来る人ができるやり方で地域への貢献を考えていかなければいけないと思っています。竹虎は竹虎のやり方で地域貢献をやっていき、自分は自分のやり方で、できることをやっていかなければと思ったことでした。もうそろそろ年齢的にも消防団を辞めさせてもらわないとって思っていましたが、まだもう少し自分がやらなければいけないことがあるように感じた火事でした。