虎竹の里の春祭り

虎竹の里の春祭り


虎竹の里の安和天満宮の春祭りが2月23日(日)に行われました。祈年祭(きねんさい、としごいのまつり)と弓祭を合わせて行っています。祈年祭は毎年2月に行われ、一年の五穀豊穣と国家の安泰を祈る祭りです。


11月の新穀の収穫を神に感謝する新嘗祭とは対となり、祈年祭は小祭、新嘗祭は大祭とされています。小祭とは言いますが、一昔前は人々の生活に密接に関わり、重要であった「農作物」という目に見えて、形のある物を気候や天災など目に見えないものから守り、五穀豊穣を願うということは、豊かになった現代よりもずっと大切な、重要な祭りだったと思います。


今も五命と呼ばれる、代々神様の土地を持っている家の五人が、安和天満宮の祭には欠かせません。弓祭りで矢を射るのもこの5人と決まっています。今年は的を貼り替えしたときに的を飾って縛る個所が13か所で、射る弓の数も13本でした。去年は12か所でしたので理由を聞いてみましたが、難しくてよくわかりませんでした。


参加した人はせいぜい30人ほどのひっそりとしたお祭りですが、伝えて残していかなければいけない大事なことです。この土地に生まれ、この土地に住み、この土地でお世話になっている者として恥ずかしくないように、当たり前に知っていなければならないことを少しつづ学んで、伝えていこうと思います。