虎竹の出荷

2015年4月16日

虎竹の出荷


虎竹は秋から冬にかけてが伐採時期です。今の時期は山から下してきた竹を工場内に取り込んで、油抜きをし、あるいはそれと同時に内装材などにも使えるように真っ直ぐに矯正する製竹作業が本格化しています。


自分が入社したころは、職人さんも数十名もいて、それこそ一年中ひっきりなしに油抜きや矯正作業をして、虎竹を製品として出荷するために製竹作業をしていました。その中で一緒に作業をすることで、仕事を体に覚えさせることができたように思います。


見よう見まねでやることは誰でもできますが、ある程度の量や質をこなさないと見えてこない、わからない本当の技術というのは間違いなくあります。教えてもらっても、聞いてもわからなかったことに気がついて初めて、その作業が本当の意味でわかってくると思うのです。


もちろん、竹は1本1本違うので、それに合わせての作業にもなり、いつまでたっても完璧と思えることやすべて満足のいく仕事というのはできないものです。


今年も製竹された虎竹が、少しずつではありますが出荷されています。割り剥ぎされて籠に生まれ変わるのか、内装材として店舗や施設のアクセントとなってくれるのか、行先は様々ですが、虎竹の里からここにしかない虎竹をこうして発信し続けていけることは、ありがたいことだと思うのです。












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杉板の名前

2015年4月 2日

杉板の名前


昔から天日干し用のかごとして広く愛用されてきたのがえびら(竹編み平かご)と呼ばれるかごです。しらさやじゃこなどの海産物をはじめ、大根やお芋などの農産物を干したり、梅干しの土用干し用に最適なかごとして、今も重宝されています。


15mmほどの幅に割った孟宗竹のヒゴを網代に編み、それを杉板の枠に挟み込んで、しっかりと強度ももたせています。食べ物を乗せるかごですので、杉板も出来るだけ節の無い、赤目の少ない物を選んで、カンナで表面を綺麗に加工して使っています。


いつもお世話になっている製材所にたくさんある杉板の中でも、こちらの希望の厚さ、節の無さ、色目などをクリアした杉板はそう多くありません。そんな材が出た時に選り分けてもらっておいた杉板には、こうして竹虎(株)山岸竹材店の「山岸」という文字が書かれてあり、えびらの材料としての出番を待ってくれているのです。












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竹を矯める

2014年12月25日

竹を矯める


竹は真っ直ぐというイメージがあるようですが、実は結構曲がっているものです。竹はタケノコで生えてきて約3ヵ月で親竹と同じ大きさに成長すると言われています。しかし大きく成長しても竹自体の中はまだ成長しきれておらず、少しずつ身が入って、固くなっていきます。


大きくなってすぐの竹をさわると、竹本来の固い物ではなく、柔らかく、ぶよぶよした感じさえあるほどです。そんな竹が数メートルから10数メートルの高さまで成長して山に立っている状態ですので、風の影響で曲がったり隣に立つ竹や木に邪魔をされながら曲がったりと、いろんな原因で曲がってしまうものなのです。


そんな曲がっている竹も用途によっては真っ直ぐにしないと使えないことも多くあります。建材用や庭垣用、虎竹縁台などの並べて使う用途のものはまっすぐでないと綺麗に並べられません。箒の柄なども曲がっていると使いづらいものです。


その曲がった竹をまっすぐに矯正することを竹虎では矯めると呼んでいます。この大きな木材に竹の大きさに合わせていろんな大きさの穴を開けているのですが、これは矯め木と呼ばれるものです。これも当然職人の手作りです。


先月、矯め職人として長年勤めてきた職人さんが退職されました。これからは自分がこの矯め木の前に立って、前のガスバーナーで熱を加えられ、柔らかくなった竹を1本1本真っ直ぐに直していくことになります。


竹虎に入ってくる竹はすべて1本1本見ています。しばらくやっていませんでしたが、ここでもまた1本1本見ていきながら、真っ直ぐにしていきながら竹に向き合う機会ができました。虎竹のそれぞれの特性や曲がりを見ながら、虎竹に向き合っていこうと思います。












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虎竹箸の材料

2014年10月16日

虎竹


竹のお箸の材料にするには、厚みがあって、節間もそこそこ長い物が必要なため、大きくて厚みのある孟宗竹が使われることが多いです。箸に限らず、スプーンやレンゲなどのカトラリー類の多くも、できるだけ厚みがあり、平たい部分の多い大きな竹の材料が必要なために、孟宗竹が使われることが多いようです。


しかし、虎竹や真竹で作られた物には、虎竹の独特の模様の美しさであったり、真竹の綺麗な清々しさがあったりと、それぞれの竹のよさが出る一品となっています。


虎竹は大きい竹が少なく、また大きい物は虎の模様がつきにくく、直径が大きいものでせいぜい7~8cmしかありません。厚みも他の竹に比べて薄いためにお箸を作れるような材料は、ほんの一部です。


山から伐り出して、工場で用途に合わせて切断する際に、大きな厚みのある竹は選り出しておいて、虎竹削り箸などのお箸類や名人作虎竹耳かきなどの厚みの必要な材料とするのです。それぞれの竹の特性や素材を見て、最適な材料でのものつくりを心がけているのです。












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マスト用の竹

2014年8月21日

マスト用の竹


運動会シーズンが近づきました。今は少なくなりましたが、以前はたくさんの小学校で定番の競技だったマストのぼり用の竹を用意しました。これは大きさも強度も必要なので、大きくて厚みもある孟宗竹を使っています。


は真っ直ぐに伸びているイメージがありますが、倒してみると微妙に曲がっていたり、大きく曲がっていたりと、そうそう真っ直ぐのものはありません。たくさんの竹の中から苦労して4本を選別しました。


またマストのぼりという競技用のために、4本の大きさができるだけ揃っている必要があります。元の大きさもそうですが、伸びている先の大きさも揃えるようとすると、なかなかこれといったものがないのです。


真っ直ぐに伸びて、大きさの揃った竹を指定の長さにカットしたら、次は節の出っ張りを削ります。竹には節があり、多少出っ張りがあるために、それで登っている人が痛かったり、怪我をすることのないように削るのです。


節を削るのはグラインダーですが、最初は粗い目で荒削りをしておき、仕上げに目の細かいもので仕上げ削りをして、つるつるにして仕上げています。


この竹も先日の日曜日の小学校の愛校作業でPTAの方たちによってグランドの中に立てられたようです。グランドの中に竹が立ち、それを囲んで楽しく、にぎやかに運動会が行われている光景を思い浮かべると、なんだかうきうきした気持ちになるのです。












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自動カンナ(プレナー)

2014年7月24日

自動カンナ(プレナー)


プレナーという自動カンナをご存知でしょうか。これは木材の表面を削り、厚みを揃える、いわゆる分合わせをする機械です。竹屋に木材を削る仕事があるのかと思うかもしれませんが、虎竹縁台や黒竹すのこ、えびら(竹編み平かご)、袖垣など、竹を組んだり、枠を作ったりする場合には骨組みなどに木材を使うことが多くあります。


一般的に木材を購入するのにはホームセンターを思いつくのではないでしょうか。ホームセンターなどで売られている木材は綺麗に加工をしてあって、大変手軽に手に入れられ、使いやすいものだと思います。木材というのはあんな綺麗な材料としていつも売られていると思われている方も多いのではないでしょうか。


竹虎では木材は大工さんたちと同じように製材屋さんから買っています。四万十ひのきの丸棒などは近くの森林組合さんにお願いして作ってもらっています。


木材も竹と同じようにある程度の規格があり、たとえば1寸角や1寸5分角といった桧や米松の角材や5分や6分の厚みの杉板などが、原木の大きさや取り方などで作られています。ですから木材を使う場合には、使いたい大きさに一番近い規格のものを取ってくるか、欲しいサイズを注文して作ってもらうことになります。


しかし製材所の大きなノコギリでカットされた木材は多少のブレがあったり、表面がなめらかではなく、毛羽立ちなども多い材となります。その木材の大きさを綺麗に揃えたり、表面を綺麗に削るためにこの自動カンナ(プレナー)は大活躍をしているのです。


物によっては、その後にベルトサンダーでやすりがけをして、さらに表面を滑らかにする場合もあります。お客様が実際に手に取って使っていただく商品だからこそ、自然素材の色や匂いや風合いを残しつつ、見た目も綺麗に、持った感じも優しい感じになるようにといつも心がけているのです。












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職人のリアカー

2014年4月 3日

職人のリアカー


最近はめっきり見ることが少なくなりましたが、竹虎本社工場ではまだまだ現役で頑張っているのが、このリアカーです。本社工場から少し離れた倉庫に置いてある材料や製品を取ってきたり、袖垣用の孟宗竹を竹置き場でカットして持ってくるのに、職人が使っています。


クルマを使うほどの距離でもなく、かといって人ひとりが担いで持ってくる量は知れたものですし、何かに乗せて来たいことは結構あるものです。そういう微妙な距離感や量や重さの物を運んでくるのにリヤカーはうってつけの道具なのです。


このリヤカーは自分が知っている限りでは2代目なのですが、先代が壊れて買い替える時に、まわりに売っていなくて困った思い出のあるリヤカーです。結局、知り合いの自転車屋さんにお願いして取り寄せてもらったことを思い出します。


一昔前は、クルマの免許を持っていない人が自転車の後ろにリヤカーを取り付けて、人力トラックとして使っているのをよく見かけたものでしたが、最近はめっきり見かけなくなりました。しかし竹虎工場では、まだまだ有効に、効率よく、エコな運搬道具として、ずっと活躍していきそうです。












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あいばん

2013年12月26日

あいばん


竹虎工場内のどの仕事も大切で、どの部署もなくてはならないのですが、竹虎工場での仕事であえて重要度をつけるとしたら、1位は竹の仕入れで2位がこのあいばんだと思っています。あいばんというのは土場で広がった長い竹をトラックに積み込んで工場に入れて来て、竹の大きさや長さによって決められた規格に切断していくところです。


あいばんという呼び名はついていますが、漢字でどう書くかは分かりません。現在はこの場所や仕事のことを切断と呼ぶことが多くなりました。祖父がこのあいばんで座って竹を切断していたころは、前後にその切った竹を捌く人がいたため、その一緒に切断の仕事をしてくれる、相方の人のことをあいばんと呼んでいたようですので、相手をする番の人として相番と書くのが正しいのかもしれません。


このあいばんでの選別とカットによって、1本1本の竹の使い道がすべて振り分けられます。1本1本の竹の大きさや色、素直さや伸び具合などを見て、最適な使い道にカットしていくのですが、まだ油抜きをして綺麗になっている竹ではないので、その良し悪しが分かりにくい竹もたくさんあります。それをちゃんと目利きして、カットしていくのがあいばんの職人の大事な仕事なのです。


固定したノコギリの先の台には、所々にこうして木材ででっぱりを作っています。これはノコギリからの距離の目印で、これに突き当てて規格の長さにカットしていくのです。一番短いものは虎竹手ほうき用の目印の1.7尺(約51.5cm)で一番長いのは15尺(約454cm)の目印です。その中でたくさんの使い道に合わせて、いろんな長さにカットしていく現場なのです。












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ふつうの水です。

2013年10月10日

虎竹の矯正作業


竹虎本社工場に見学に来られる方に、虎竹をバーナーであぶって、油抜きし、真っ直ぐに矯正をする作業をお見せすることがよくあります。竹を割った性格だとか、真っ直ぐに伸びるというようなイメージのある竹ですが、倒してみると結構曲がっているものが多くあります。


ご存知のない方も多いと思いますが、竹は3ヵ月で今の大きさに成長します。3ヵ月で他の竹と同じ高さや大きさになって、3年ほどかけて固く、細工や実用に耐えうる竹になっていきます。ですから春先にタケノコが出て、成長した1年竹は夏には大きくなっていますが、まだ柔らかく、弱い竹なのです。


そんな1年竹が大きくなった頃にやってくる台風などの強風にあおられたり、隣り合わせた竹に邪魔されて竹は曲がってしまったりするものなのです。しょうよくと呼ばれる杉や檜の植林の中にある竹が真っ直ぐに伸びているのが多いのは、植林の木に守られているからだと思います。


そんな曲がった竹をガスバーナーで油抜きする際に、真っ直ぐに矯正作業をしています。竹は金属や木材などと同じように熱を加えると柔らかくなる性質があります。ガスバーナーの窯を通して熱くなっている竹を矯め木と呼ばれる職人自作の大きな木の板に、竹の大きさに合わせて数種類の穴をあけた道具を使って、反対に曲げながら真っ直ぐに矯正していくのです。


熱くなった竹の繊維を伸ばしながら矯正していきますが、熱があるうちはまた元のように戻っていってしまいます。それを少しでも防ぐためにこのようにして、水をつけて竹を冷やしているのです。












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黒竹玄関すのこの足

2013年9月 6日

竹虎ならではの、竹そのものを使って、足の気持ちよさはもちろんのこと、玄関先の雰囲気を変えてくれたり、段差を軽減することでたくさんのお客様に喜んでいただけている黒竹すのこ。これはその黒竹すのこの足の部分に使う四万十ひのきです。


玄関は多少の勾配が付いていることもありますし、そのままの木材に竹を打ちつけただけでは、どうしても置いた時にガタガタする恐れがあります。それを防ぐためにはどうしてもアジャスターが必要だったので、こうしてアジャスターを埋め込む穴を開けているのです。


四万十ひのきをカンナがけで綺麗に整え、ベルトサンダ―で表面を再度綺麗に削った後、アジャスター自体が入る穴と、アジャスターのねじ部分が入る小さい穴を開けたあとに、こうして手作業で3回に分けて塗装をかけていきます。


最近はお客様の玄関に合わせたり、好みの大きさでお作りすることも多くなりました。その場合は四万十ひのきの手配から、カット、研磨、塗装と、一からの作業となるので、どうしてもお時間をいただくことになります。でも自分だけの、自分の家のサイズにぴったり合ったオリジナルの黒竹玄関すのこは、必ずお客様に喜んでいただけると自信を持っているのです。












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