虎竹玉袖垣の枠

2013年9月 2日

虎竹玉袖垣の枠


竹虎工場にお越しになったお客様から、虎竹玉袖垣の曲がり部分を「この大きな竹を焼いて曲げているのですか?」と、よく聞かれます。その際には作りかけの孟宗竹で組んだ玉袖垣の枠をお見せして、「こうして竹に切り込みをいれてカクカクと曲げています。」と説明をしています。


虎竹玉袖垣の枠


これは口で説明してもなかなか分かりづらいので、こうして見ていただくのが一番です。それと同時にこの袖垣が骨組みとなる孟宗竹の枠に割った竹を貼りつけていることに驚かれる方も多いのです。1本の大きな竹を焼いて、熱を加えて曲げ、それを組んでいるだけだと思われている方も多いということです。


この曲がっている部分の骨組みは背中部分の3~4cmほどしか繋がってはおらず、竹が少し乾燥したり、弱っていたりすると、その部分が折れて使えなくなることもあるので慎重に曲げることが大切です。


既製品についてはこの切り込みの幅が決まっており、その通りに切り込むと、だいたい似たような曲がりになりますが、別注の商品になりますと職人の感覚や、やりながら微調整をすることになります。別誂えの商品については、こういうバランスなどの調整や、やってみないと分かりづらいことも多く、どうしても手間暇がかかってしまうのです。












| コメント(0) | トラックバック(0)


虎竹丸切り竹

2013年8月29日

虎竹丸切り竹


にはご存知のように節があります。その節の間隔は根元の方は短く、先に行くにしたがって長くなっています。竹で何か物を作る時に、その節は竹らしさを強調してくれる大切なものとなってくれるのですが、場合によっては加工の制約をつくったり、節の凸凹が気になったり、手ざわりに影響する場合もあるのです。


商品を作る場合、一つの商品を作るために必要な材料と言うのは、ある程度限定されてしまいます。ある程度の長さの中に節が一つだったり、二つだったり、節なしだったりする事もあります。1本の竹の中から、その条件にあったものといえば、ほんの一部だったりするのです。


この丸切り竹は節なしで27cm、31cm、33cm、36cm、39cmの5段階に分かれているので、作りたい物に合わせてお選びいただくことができます。そうすることで使えない材料を出来るだけ減らして、無駄を省くことができるのです。


職人さんは特に同じものを作ることが多く、同じ規格の材料が多く必要になる場合があるので、こうしてカットして準備しておくのです。無駄を出さないことが、コストを下げることに繋がり、結局はお客様に少しでもお求めやすいお値段で提供できることに繋がっていくのです。












| コメント(0) | トラックバック(0)


竹虎工場の大扉

2013年8月13日

竹虎工場


朝日を背にしたり、まだ陽が昇って無かったり、季節や天気によっていろんな表情のある竹虎本社を楽しみながら毎朝出社し、神棚に手を合わせ、事務所のパソコンを立ち上げてから、工場のこの大扉を開けるのが、仕事の始まりと感じる瞬間です。


一枚の高さ4m、幅2.5mのこの大きな扉を力いっぱい開けて光を入れ、空気を入れると、工場が目覚める感覚になるのです。それと同時に工場の一日の仕事の段取りを頭の中で確認し、事務所に戻るのが毎朝の行動パターンとなっています。その時にはわざと少し狭めに開けておいて事務仕事をしていると、ガラガラ~という扉を開ける大きな音が聞こえて、工場の職人が出社してきたことがわかるのです。


逆にこの扉を閉める時が、毎日の工場内での仕事の区切りをつける瞬間です。職人たちの帰った寂しい工場内を見渡して、締める瞬間は本当に工場の一日の終わりを感じさせてくれます。そんな風に感じるのはこの大きな扉が大きくて、重くて、力をいっぱい入れないと動かないからだと思うのです。何気ない朝晩の開け閉めですが、この大きな区切りが、私の毎日の気持ちの大きな区切りとなってくれています。












| コメント(0) | トラックバック(0)


白竹割竹

2013年8月 8日

白竹割竹


ここ数年、この季節になると決まってご注文いただく白竹割竹です。この割竹を使って形を作り、紙を貼って神輿を作っているようです。こうして一枚一枚手作業で裏の節を鉈で削り取ってから、お届けするようにしています。この他にも竹を割って、厚みを揃え、お札を挟めるように先に割り込みを入れるという割竹も作らせていただいています。


この日本唯一虎斑竹の里の秋祭りでも、竹を持って練り歩き、ぶつけ合って、その場所を清めていく竹練りという踊りがあり、神祭には欠かせないものとして、ずっと続いています。家を建てる際の地鎮祭にも竹を四方に立てて、注連縄を張って祭場としたり、お正月には門松を飾るなど、竹はあらゆるところで使われています。


このように日本人の暮らしや神事に、竹は本当に密接に関わって、無くてはならないものとしてあることがよく分かります。ただ使って頂く、作るだけではなく、何故竹でなければいけないのか、その意味なども考えながら、伝えていきながら、竹と関わっていきたいと思います。












| コメント(0) | トラックバック(0)


竹をひき割る

2013年7月22日

竹をひき割る


一般的には縦に一直線に綺麗に割れると思われているために、さっぱりした、真っすぐな性格の人の事を竹を割ったような性格と例えていうことがあります。確かに竹は縦に真っ直ぐに割れやすい性質を持っていますが、縦の繊維に沿って割れていくために、多少は曲がって割れていくものなのです。


真っ直ぐなヒゴを取るためには、幅広く割っておいて、希望の幅に両縁を削って揃えていくか、切り割っていくしかないので、なかなか真っ直ぐなヒゴを取るということは難しいことでもあります。


このシーズンになると、流しそうめん用の竹をどうやって割ったらいいですか?と聞かれることがたまにありますが、大きくて厚みのある孟宗竹は割ることさえも大変ですので、切り割ってくださいと答えています。真っ直ぐに切り割っていくために、目印の墨をつけて、ノコギリで切って割っていくのです。


こうしていくと綺麗に真っすぐに割ることができるのです。簡単そうですが、竹は杉やヒノキなどの木材よりも固い性質なので、真っ直ぐにひき割っていかないと、竹にノコギリが引っかかってノコギリが跳ね上がってくることもあります。そうなると大変危険なので、この作業をする時は特に慎重に、気をつけてやる必要があるのです。












| コメント(0) | トラックバック(0)


メジャー

2013年7月 8日

仕事に出る時にどうしても欠かせないものがメジャーです。以前は施工見積りや施工時などの必要な時にだけ持っていっていましたが、今ではどうしても無いといけない物として、腰のベルトに吊っています。枝折戸や袖垣などの製品の幅を測るのはもちろんのこと、ざるの直径や高さ、ヒゴの幅や厚さ、竹皮草履の幅や長さなど、ありとあらゆるもののサイズを確認したり、測ったりすることが一日の中で何度もあるからです。


例えば丸ざるでは(大)30cm、(中)27cm、(小)24cmと同じ商品ですが、サイズが少しずつ違っています。竹皮草履では女性用、男性用、特大とあり、子ども用は2cm刻みでの商品構成があります。それらのサイズを間違いの無いように確認するために頻繁にメジャーを使用しています。


また一番の理由は、私たち竹虎の扱っている商品が自然素材を使った手作りの商品だからです。特に竹皮草履などは多くの職人さんに作ってもらっているので、人によって大きさに多少の違いがあったり、編みの最後に引っ張って長さを調整するので微妙に長さが違ってくる場合があるのです。


お客様によっても足の大きめの方や小さめの方がいらっしゃるので、そんなお声をいただければ、多少大きめや小さめに出来上がった竹皮草履ををお選びして、お送りするということもあります。


もちろん商品には、その規格があり、できるだけその規格通りに作らなければいけません。しかし型にはめて作る場合は大きさも揃って作れるのですが、型のないかごなどは、同じものを同じ職人が作っても、どうしても多少の違いが出来てしまうものなのです。


物作りの最中に大きさや長さを確認するために使ったり、出来上がった商品のサイズを確認したりと、このメジャーは私の道具の中では一番活躍してくれる道具となっています。












| コメント(0) | トラックバック(0)


竹の油抜きに使ったウエス

2013年6月10日

ウエス


を製品として綺麗にする方法として油抜きがあります。油抜き処理の方法としては火であぶる乾式油抜きと、湯晒しと呼ばれ、苛性ソーダをごく少量入れた熱湯で煮沸する湿式油抜きとがあります。真竹などは後者の湿式油抜きで加工しますが、日本唯一の虎竹は、ガスバーナーの釜を使って火であぶる乾式油抜きとという方法で油抜きをしています。


これは竹を火であぶって、竹の油や水分を滲みださせ、同時に油と一緒に表面の汚れを拭き取って綺麗にする方法です。こうやって油や油に溶けだした水溶性の物質を除去することで竹の変色や腐食を防ぐことができます。また竹の養分を少なくしておくことで、虫の入りにくい環境を作ることにもなります。


その油は不要になったウエスで拭きあげられます。ウエスは油と一緒に拭きとられた竹表面の汚れで、このように真っ黒に、また油でカチカチになります。このウエスも上手に使わず、汚れた部分で拭いていると、汚れが竹についてしまって綺麗に拭き上げることができません。この作業を最初に教えてもらう時は、まずこのウエスの上手な使い方を教えてもらいました。油抜きの上手下手はウエスを見ればわかるなどど古い職人さんがよく言っていたものでした。


またウエスと言っても、いろいろな素材や形があり、素材によっては油を拭き取りにくかったり、油自体を吸い込みにくい素材のものもあるので、使いやすい大きさにカットしたり、油抜きする竹材によっても選んだりしています。同じ竹の油でも黒竹の油は粘りがあり、大変拭き取りがしづらいために、特にウエスには気を使っています。


このウエスも竹が多くて毎日どんどん油抜きをしていた時代は足らなくなることも多く、使ったウエスを大釜で煮て、油を溶かしたウエスを川で洗い、綺麗にして再度使うということもしていました。今では以前ほどではなく、油で汚れたウエスは廃棄処分となっています。しかし、このウエスは油を吸った布のために、火をおこす際の着火剤として使っている方もいるようで、欲しいという方もいらっしゃいます。人によっては物にはいろいろ使い道があるものだと考えさせられます。












| コメント(0) | トラックバック(0)


<<< 1  2  3  4


このページのトップに戻る
お客様の大切な個人情報(ご住所・電話番号・メールアドレス等)を業務以外に流用しません。
個人情報の取り扱いについて
虎斑竹専門店竹虎トップに戻る

Copyright (C) 1997-2018 taketora. ALL rights reserved.