特注黒竹すのこ

2015年9月 3日

特注黒竹すのこ


最近、黒竹すのこのサイズ違いの特注品のお問い合せやご注文が多くなってきています。幅90cm、奥行き40cm、高さ約7.5cmが既製品の大きさなのですが、どうせ置くなら玄関や置く場所の広さに合わせて、ぴったりの大きさに作って、使いやすさを一番に考えられる方が多いように思います。


特注といっても奥行きや高さの同じものなら、既製品用の塗装したひのきの足がそのまま使えるので、上に並べる竹の長さを変えるだけで幅の違う黒竹すのこを作ることが出来ます。しかし、奥行きや高さを変えるにはひのきの足から製作する必要があり、ひのきの手配や塗装でどうしても余分に時間も手間もかかってしまいます。


今回のすのこは幅は同じですが、奥行きが短く、高さがかなり高いすのことなっています。全体の高さの指定というよりも、下に入れる靴の高さの合わせて、竹の下側の空間の高さの指定があった黒竹すのこです。


使う人や場所によって、いろんな形に変わりながらも、竹が暮らしのなかに入っていくお手伝いができることは、大変嬉しいことなのです。












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インターンシップが始まりました。

2015年8月20日

インターンシップが始まりました。


毎年恒例となっている大学生や専門学校生を迎えてのインターンシップが始まりました。今年は8人の学生さんが竹虎にやってきてくれました。2週間のうち、1週間は本社工場や店舗での実習、後の1週間はその実際に竹を扱ったりした体験をもとに、このインターンシップのHPを学生さんに作ってもらうといったプログラムです。


まず最初に驚かれるのが朝礼です。朝礼は単なる報告、連絡をする場ではなく、社員のベクトルを合わせ、仕事への意欲を高め、今日一日頑張ろうとスイッチを入れる場でもあると考えているので、元気な挨拶実習や意見を言い合うことを大事にしています。普段通りの朝礼ですが、学生さん達には非常に元気だと感じてもらえているようです。


必ずやってもらっているのが、虎斑竹をバーナーを使って油抜きをすることです。山から伐り出されたままの竹が釜であぶられ、油がにじんできたところを表面の汚れと一緒にウエスで拭き取ります。真夏の工場内での火を使った作業はとにかく暑く、学生達は苦戦しながらも、本当にまじめに取り組んでくれています。


教えないというのが自分の中での基本姿勢としてあります。当然仕事内容や意味は教えないといけないのですが、そこから先はこの作業を通じて学生さんに気づいてもらうようなインターンシップになればいいなと思うからです。


毎日少しずつ、学生さんと話をしたり、感想を聞いたりしながら、いろんなことを提案したり、目標を作ったりしていくなかで、気づかなかったことや、見えなかったものが見えて来ているようです。学生さんたちの成長が見えてくる毎日の感想文を読むのが楽しみなインターンシップ週間なのです。












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ものつくり研修会

2015年8月 6日

ものつくり研修会<br />


先日、トヨタ自動車(株)の社内団体であるEX会という団体にお招きを頂き、ものつくりについての講演と花かご作り体験、竹を割ったり剥いだりの体験をしてもらう研修会に参加させていただきました。


竹細工は場合によっては竹を切るところから始まり、油抜きをし、竹を割り、剥ぎ、それで籠を編み、物によっては塗装もすべて自分でやって、一つのものを一人で完結させることが多い仕事です。


しかし、自動車を作るという現場では、組み立てや板金や塗装など、各パーツでの仕事しかなく、ものを作っている感覚や喜びが薄れがちで、またお客様の顔も見えないために、気づけないことや、忘れがちなこともあるようで、それをもう一度再確認するための勉強会のようでした。


各製造部署のチームリーダー的な人たちが集まり、中には世界技能オリンピックの金メダリストになった人もいるような、その道のエキスパートの方々を前に何を話してよいかわかりませんでしたが、竹細工の現状や技術的なこと、自分なりのものつくりの考え方や、課題などを話させていただきました。


一番驚かれていたのは、竹細工で使う刃物が切れたらいけないということでした。ほとんどの刃物は一旦綺麗に研いでおいてから、刃先を潰すのですが、そんな竹細工では当たり前のことが大変珍しかったようです。


しかし、自分の使う道具を自分の使いやすいように自分なりに工夫、加工しながら使うのはどこのものつくりの現場でも同じようです。機械がやってくれていることの多いようなイメージの自動車を作る現場でも、その道のプロがいて、技術者の技能やほんのちょっとしたことで、自分たちにはわからない差ができ、またそれをなくし、もっと上を目指す職人さんがたくさんいることがわかりました。


オートメーション化され、流れ作業の中で組み立てられているかのような自動車の製造も、人によって作られ、たくさんの技術者の技術が結集して作り上げられていることを、今回の研修会に参加して気づくことができました。


またその技術の向上や若い人への継承、人に教えることや伝えることの難しさはどこでも同じだと実感しました。ものを作るということの本当の難しさはやってみないとわかりません。私とはレベルが違いすぎる人たちですが、ものつくりの難しさや矛盾や葛藤など、共感し合えることが多く、そんなレベルでの話ができる仲間のいることを大変うらやましく思いました。


職種は全く違いますが、世界最高峰レベルでのものつくりを実際されている方々との時間は大変貴重な、また心地の良い時間となりました。












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竹を割る

2015年7月23日

竹を割る


竹を割ると一口に言っても、長さや竹の大きさ、用途などによって様々な割り方があります。菊割りという数枚の刃のついた金具で割る方法や、割りたい幅にけがきコンパスで印をつけて鉈で割る方法など、どんな割竹やヒゴを作りたいかによって割り方を変えています。


内装材として竹を丸いまま壁に貼りたいという場合によくお客様から「竹を半割にできますか?」というお問い合せをいただくことがあります。竹を半割にすることは可能ですが、竹は縦の繊維に沿って割れるため、どうしても割面が波打ってしまいます。


また竹を割ったような性格といった言葉がある通り、竹を縦に割ると一直線に割れるというイメージがありますが、長い竹を真ん中に真っ直ぐ割ることはそんなに簡単なものではありません。


鉈で割ろうとすると、力が入りにくく、また調整もききません。竹虎ではこのように竹を丈夫で動かないところにしっかりと立てて、それに先を割った竹を差し込んで、押しながら割るようにしています。


真っ直ぐ押していくのが基本ですが、どうしてもちょっとした力加減で偏って割れていってしまうので、力を入れる方向を調整しながら、できるだけ真っ直ぐに割るのです。これは職人の技というよりは、知恵と呼ぶほうがしっくりくる割り方です。












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竹馬

2015年7月 9日

竹馬


竹馬と聞くと竹の竿に横木をつけ、それに乗って遊ぶ遊具を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ここで言う竹馬は、江戸時代に竹を棒が通せるように曲げたものを組み立て、それを天秤のように前後で担いで物を運ぶための竹馬です。


これは参勤交代の際に、お弁当代わりのおにぎりを運ぶために使われたそうです。これに底板を付けて、布をかぶせて使用していたそうで、大名行列の後方にこの竹馬を担いだ人が道具を持った人達と一緒に付きしたがっていたそうです。


これはある地域のお祭りで大名行列をやるところがあるらしく、その保存会からの依頼で製作したものです。最初はそう難しく考えていなかったのですが、棒を通すために竹を薄くして熱を入れて曲げる部分でつまづいてしまいました。


竹を曲げるためには熱を入れて曲げるのですが、厚みがありすぎると割れてしまいます。ある程度薄くする必要があるのですが、削った厚みが不均等だと、薄い部分が負けてしまい、そこだけが大きく曲がってしまって綺麗な曲がりにならないのです。


結局、出来るだけ削らずにうまく熱をいれながら、竹の特性を生かして大きく曲げることにしたら、なんとか綺麗に曲がってくれたのでどうにか作ることができました。やはり初めて作るものはやってみないとわからないことがあるなと痛感しました。


しかし出来上がったものをお届けした保存会の方には、よくできていますねと合格点をいただき、ホッとしたところです。今回こうしてご注文を頂いたおかげで、こういう竹馬があることを知れましたし、こうして竹が昔から人々の暮らしの中にあったことや、それを今こうして改めて竹虎が形に出来たことが嬉しかった製作でした。












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虎竹短冊入れ

2015年6月25日

虎竹短冊入れ


短冊とは現在では七夕の行事の一環として、願い事を書く折り紙を細長く切ったものが一般的ですが、これは短歌や俳句を詠む際に使われる分厚く装飾が施された色紙のような短冊を入れる用に作ったものです。


波網代というのは網代を編むヒゴの幅を少しずつ変えることによって編み模様が波のように見える編み方です。炭化竹で編んだ波網代の細いヒゴの部分を虎竹で編んで、鶴が飛んでいるかのように見せようとしたのですが、色のコントラストがはっきりせずにぼやけた感じになってしまいました。


この籠は竹細工を初めて2年目に作った籠で、もう23年も前のことです。中蓋もついていて蓋も含めて3つの籠を編んでいますが、すべて表側の籠に内側向けた籠を重ねて2重にしてあるために、6つの籠を作ったことになります。


竹細工や竹に対する思いや考え方は人それぞれだと思いますし、こういった籠を作っていた時の自分の気持ちや考え方と今の気持ちはまた明確に違います。それが23年間の時間の流れや経験、自分の竹に対する向き合い方や気持ちの変化だと思います。この籠を見るとその頃の気持ちを思い出して、とても懐かしい気持ちになるのです。












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下駄の前金

2015年6月11日

下駄の前金


前金とは下駄の鼻緒をすげた時に、前ツボの部分を隠すための金具のことです。昔は土の道だったために、裏側の前ツボ部分が汚れないようにとか、鼻緒部分が擦り切れないように保護をする金具です。


店によってその金具が違っており、その金具でどこで買ったのか分かるということもあったようですし、地方によって前ツボのすげ方が違っていたり、上手下手があったりで、それを隠す意味合いもあったようです。


昔の江戸っ子は金具で保護をして長持ちさせるのがケチくさいと捉えていて、前金をつけないのが粋だと思っていたようで、金具をつけずに履いていた人も多かったようです。


竹虎では虎竹男下駄や竹皮男下駄、竹皮女下駄などにこの前金を打ちつけています。やはり前ツボの部分は隠しておいた方がすっきりしますし、豪華にも見えるのではないでしょうか。しかし桐材は非常に柔らかくて、釘が抜けやすくなるので、少し斜めに打つようにしています。


おしゃれは足元からとよく言われていますが、下駄の裏側のこんな小さな金具一つとってもいろんな考え方や、伝統や風習があって、本当に面白いなと思います。そんなことを知っていると、下駄にも興味が湧き、鼻緒をすげるのも楽しくなってくるのです。












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別注黒竹玄関すのこ

2015年5月28日

別注黒竹玄関すのこ


黒竹玄関すのこという商品は、主に玄関に置いて段差を少なくしたり、玄関のアクセントして使っていただいている竹虎でも人気の商品の一つです。長さは約90cm、奥行き約40cm、高さは約7.5cmです。


しかし、考えてみれば玄関は各お家によって様々な形や大きさがあり、なかなか既成のものではしっくり置けないことも多いようで、最近では別誂えのすのこのお問い合せやご注文をいただくことが、多くなってきました。


すのこの足の部分は5.5cm×4cmの桧を40cmの長さにカットし、表面をベルトサンダーで綺麗にした後、高さ微調整用のアジャスターを取り付ける穴を開けます。その後に塗装をかけて仕上げています。


別誂えのすのこでも、奥行きと高さが同じであれば既成の足を使用できるので、それを使って製作しています。しかし、奥行きや高さを変えるとなると、足の部分からの製作となるため、桧の手配をしてから加工、塗装をするので、どうしてもお時間をいただくようになってしまいます。


この別注黒竹すのこは長さも短いですが、奥行きが44cmと、既成よりほんの4cm長い物となりました。足部分からの製作となりましたが、その4cmにお客様のこだわりを感じ取ることができます。この別注黒竹すのこがお客様のこだわりと期待に応えられ、玄関にぴったりと収まることを想像しながら、一つ一つ作っているのです。












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竹割り機

2015年5月14日

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竹を割るにはいろいろな方法がありますが、まず思いつくのが菊割りといって、丸い輪の中に数枚の刃がついている金具で、いっぺんに丸い竹を数枚の平たい竹に割る道具を思いつく方が多いのではないでしょうか。


1本1本大きさの違う竹を同じ幅で割ろうとすれば、大きな竹は割り枚数の多い菊割りで割り、小さい竹は割り枚数の少ない菊割で割っていきながら、割竹のだいたいの幅を揃えていくのです。竹虎にある菊割りも3枚割から22枚割くらいまでの菊割が揃っています。


この竹割り機は主に4mくらいまでの長い竹を均等に割るためのものです。以前は土壁の土台となる竹小舞用の割竹を割る機械として、大活躍してくれていましたが、今は枝折戸を編むための割竹や、袖垣の格子用の割竹を割るのになくてはならない機械の一つです。


均等に割ると言っても、ちょっとしたことで偏って割れることもよくあることで、菊割の真ん中に竹をあてがって、真っ直ぐに割っていくことが基本です。


しかし、そんなに均等に割れるわけでもなく、この機械で荒割りをするものは、あとで幅を揃えたり、あまり精度を問わないものに限ります。機械で割ることは効率的ですが、場合によってはそのあとの作業が大変になってくる場合もあります。


竹の性質も1本1本微妙に違います。自然のものを均一にやろうとすることには無理がでてきます。ほとんどが手作業で機械の入るところの少ない作業ですが、効率と精度、材料の良し悪しや、無駄の出来具合など、いろんなことを考慮しながらやり方を決めているのです。












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磨き包丁

2015年4月30日

磨き包丁


竹には表皮部分に固いガラス質の皮があり、それが竹独特の艶となったり、虎斑竹や黒竹のように、その皮部分に色や模様がついている竹では、その表皮部分がその竹ならではの色合いを出しています。


竹細工での「磨く」ということは、その表皮部分を磨き包丁と呼ばれる湾曲した刃物で薄くそぎ落としていくことを言います。青竹や白竹では表皮の傷を削りとったり、乾燥を早めたり、経年変化が早くなることなどから、磨き加工をすることがあります。


また染色をする場合でも、表皮のつるつるした部分には染料がつきにくく、その表皮を剥いでおくと、その内側の繊維に染料が染みこみやすくなるため、色が付きやすくなるのです。


磨く竹は1~2日ほど水に浸けておき、表皮を柔らかくしておきます。そして節の出っ張った部分を竹割り包丁で削り取る節くりと呼ばれる作業で節の出っ張りを削っておきます。


竹をしっかりと固定するか、足などでしっかりと動かないようにはさんで磨き包丁で表皮部分を長く削っていくのですが、包丁を強く当てると傷になったり、節の部分で包丁が跳ねて、傷になったりすると、ヒゴにした時に折れやすくなるので、注意しながらの作業です。


なんでもそうですが、こういった最初の作業が、出来上がりの良し悪しを大きく左右するものです。この磨き包丁から籠作りは始まっているのです。












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