虎竹の山に雪が積もりました。

2018年1月11日

虎竹,伐採,高知,虎竹の里


虎竹の山に雪がうっすら積もりました。南国高知でもこうして1年のうちに何度か雪が降ったり、積もったりしますが、こういう景色を見ると冬の寒さが来たことを実感します。


しかし山の職人さんは虎竹は寒さが来ないと色が来ないとみんなが口を揃えて言っており、虎竹の里ではこのような寒さを待っているのです。以前は霜が降りたり雪が降ると、その虎竹の色つきを確かめたくて山に入っていったものでした。


頻繁に入っていないとわからないことではあるのですが、一度だけ雪の後に山に入ると、少し前に来たときよりもぐっと色の付いたと思えることがありました。その山を実際に見てからは虎竹の色と寒さには本当に関係があると実感しています。


この寒さの中、今日の竹虎工場内はガスバーナーを使っての油抜きです。夏の暑い時には地獄のようなこの作業も、今日は暖かく感じられ、1枚上着を脱いでの作業となるのです。












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虎竹の伐採シーズンとなりました。

2017年12月21日

虎竹,伐採,高知,虎竹の里


虎竹の伐採シーズンとなりました。竹は種類によって多少のズレはあるものの、一般的に秋から冬にかけてが伐採時期となっています。虎竹を伐ってくれる切り子さんと呼ばれる方たちも、山の下草刈りから始め、今は伐採のために山に入ってくれています。


真竹やハチクなどは束買いといって、大きさによって束の入り本数が決まっていて、この大きさは1束いくらという値段を決めて、束のまま取引していました。黒竹も入り本数買いと2尺束といって、束の円周が2尺(約60cm)の束にして、1束の値段を決めて山主さんなどから買ったりしています。


虎竹はそのような一般的な竹の取引とは全く違った取引方法です。切り子さんが伐り出した竹を土場という広場に降ろし、大きささや色のあるなしによって20通りの規格に選別します。その選別した竹をさらに自分が25通りに分けて選別し、値段を決めて取引しています。


このように山から伐り出された段階で、規格に合わせて1本1本全ての竹を吟味して選別するのは、この虎竹の里だけの光景ではないでしょうか。それは山に生えている虎竹すべてにまんべんなく綺麗な色がついているわけではなく、虎竹として出荷できる竹は一部しかないためです。


毎年この時期になると、この土場には竹がこうやって広がり、虎竹の里では当たり前の光景になっています。しかしこれも決して当たり前ではなく、切り子さんが山の道を通れるように整備し、下草を刈り、そして虎竹を伐採し、枝を打ち、束にして運びだして来てくれるおかげです。


こうやって出てきた竹を見るたびに、切り子さんの山や山道を想い、その伐採や運びだしの苦労を思います。切り子さんをはじめ、先人、地域の方々、そして共に働いてくれている竹虎の素晴らしい仲間たちのおかげで竹虎は今年も日本唯一の虎竹を扱い、竹屋をやってこれました。


来年も虎竹や全ての人への感謝をいつも忘れず、その人たちに少しでも報え、応えていける自分にならなければと思うのです。












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段違いすのこ

2017年12月 7日

竹,編み方,網代網,桝網代編み


すのこの別誂えの注文をいただきました。玄関のシューズボックスへの導線に不便を感じており、黒竹すのこを置いてシューズボックスへ行きやすいようにと、玄関の幅いっぱいに別誂えで作れないかというお問い合せからのご注文となりました。


既成の奥行き40cm、幅90cmものを1つ置いて、もう1つ幅いっぱいになるように、玄関のサイズに合わせて作るというものです。お話を聞いていると玄関の廊下につながる靴を脱ぐ部分がほんの少し奥に出っ張った形状をしており、真っ直ぐではないことが分かりました。


同じ奥行きのものを並べると、その部分に隙間ができてしまうので、その出っ張った部分に合わせた黒竹すのこのご提案をさせていただきました。


また1枚物で、その部分だけ奥行きを広く作ることも可能ですし、同じ竹で1本で通すほうが綺麗には見えるのですが、それですと幅が大きくなりすぎて、掃除などの時に大変だということで2枚物で作ることをお勧めし、了承してもらってからの、製作となりました。


奥行きが変わると、それに合わせた桧の足からの製作となり、材料となる桧の手配や加工、塗装などで、時間もかかってしまい、多少の割り高にはなってしまいます。


それでも玄関の凹凸や幅にぴったりとあったサイズで製作し、お届けしたお客さまからは、大変気に入っていただき、作って良かったとの言葉を頂き、こちらも大変嬉しい別注すのこの製作となったのです。












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桝網代編み

2017年11月24日

竹,編み方,網代網,桝網代編み


久しぶりに網代編みを編みました。網代編みは竹細工を始めた頃から好きな編み方で、オーソドックスな長桝網代をはじめ、その編みヒゴの幅を変えながら編むだけで編み目が波模様に見える波網代、六角形の底になるクモの巣網代など、網代編みの籠ばかり作っていた時期がありました。


網代編みは基本的には3本すくって3本押さえるといった基本形があり、それを少し変化させたり、編み替えたりしながら思った形や模様にしていきます。編み方はワンパターンながらも、隙間の無いように編み、模様を綺麗に見せるために細いヒゴを使うことが多いため、ヒゴの本数がどうしても多くなる編み方でもあります。


またぴったりと編み目を詰めていくにはある程度のヒゴの薄さが要求されるため、0.05ミリ単位での精度でヒゴを取る必要があります。割り剥ぎの段階で出来るだけ薄く剥いでおき、銑と呼ばれる片刃の刃物のついた道具で、ヒゴの裏の厚みを取りながら厚みを揃えていきます。


今回は網代にしては少し幅の広い5ミリ幅のヒゴでしたので、厚みは0.45ミリのヒゴを取りました。あまりやらない桝網代編みという中心がはっきりしていて、周囲に向かって桝目が広がっていく編み方で編みました。


単純で正方形に編める編み方なので、何も考えずに編め、やりながら、やっぱり網代編みって好きだなと再確認した桝網代編みとなりました。












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竹釘

2017年11月 9日

竹釘,袖垣,


直径7mm、長さ500mmの竹の丸棒が届きました。竹虎でも丸竹串を販売していますが、直径は約2.5mmほどですので、これはかなり大きなものと言えるでしょう。実はこの丸棒は15cmほどにカットし、先を削って尖らせて竹釘にするのです。


虎竹玉袖垣などの袖垣は孟宗竹と虎竹の丸竹で骨組みを組んでおき、それから格子を組んだり、孟宗竹の上に割った虎竹を貼りつけたりして完成させます。その最初の骨組みを組む時に、中が空洞の竹と竹を止めるのにこの竹釘は必要となるのです。


竹は中が空洞で身の部分は薄いので、木材のように普通の釘を打ち込むと、まず竹自体は割れてしまいますし、効きません。そのために竹に下穴を開けておき、その穴よりほんの少し大きな竹釘を打ち込んで、かっちりと固定するのです。


虎竹枝折戸などの丸竹で組むものも同様で、その竹の大きさに合わせて細い竹釘を用意しておき、同じ要領で組んでいきます。竹の格子を組む場合も動かないように所々竹釘を打ち込んで固定したりもします。同じ材質の竹ですので、違和感なく目立たないのも利点です。


言われなければわからないほどに目立ちませんし、丈夫さでは鉄の釘に到底かないませんが、竹と竹を組むためには、この竹釘は必要不可欠な脇役なのです。












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台風一過の虎竹の山

2017年10月26日

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超大型の台風21号が過ぎ去りました。高知県内でも道路の冠水や、強風による住宅の屋根やビニールハウスの破損など、たくさんの被害があったようです。すぐ前が海という立地の竹虎本社工場も以前の台風では屋根が飛ばされたり、雨が吹きこんだりと何度も被害に遭いましたが、今回の台風では大きな被害もなく安心しました。


とはいえ、台風当日が衆議院選挙投票日ということもあり、テレビが開票のニュースばかりで各地の被害が分かりにくかったのですが、県内はもとより、全国各地で大きな被害が出ているようです。改めて自然の怖さを感じた台風となりました。


台風が過ぎ去った後、被害がないかと自宅やそれぞれの会社を見回ることだと思います。農業をされている方は、畑やビニールハウスや農作物の被害がないかと見回ることだと思います。自分は竹屋ですので、当然竹林を見て回ります。


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ほんの1週間前に2日かけて重機を入れての山の道の整備をしたばかりでしたので心配していましたが、道はこのように綺麗なままです。しかしあちらこちらで竹が倒されています。根を大きく張り、また竹はしなやかでなかなか折れたりしないのですが、これを見ると山はなかなか強い風が吹いたのだと感じます。


実はこの山には崩れそうな山肌など心配をしていた場所が2か所ほどありました。しかし雨が少なかったこともあり、崩れることもなく、土砂災害的な大きな被害はなかったように思います。


これからが竹を伐るシーズンです。竹を伐る前にまず、倒れた竹や雑木などの整理をすることから始めます。今週末も台風が接近する恐れがあります。どうかそれますように、また他の地域にも何も被害がないようにと願うしかありません。












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菊割りの修理

2017年10月12日

菊割り,修理


菊割りとは丸い竹をその刃の枚数に均等に割る道具です。竹の大きさや割り幅によって割り枚数を変えるために、竹虎にも3枚割から22枚割くらいまで、多くの菊割りがあります。その菊割りの手が折れてしまいました。


金属で出来たこの菊割りの手が折れるというのはよっぽどのことのように思えるのですが、これまでにも数回折れたことがあります。この菊割りは鋳物で出来ており、鋳物で出来たものは折れたり、割れたりするということを経験上知っています。


鋳物とは金属をとかし、その形に作った鋳型に流し込んで作る製造方法です。詳しい事はよくわかりませんが、その製造方法で作ると鉄の中に炭素が多く混ざり、その炭素量によって鉄の持つ性質が変わるため、この製造方法で作る鉄のことを鋳物と呼ぶようです。


その性質の最も大きな差が鉄の強度や硬度などの材料としての強さの性能だそうです。炭素が多いと材料は硬くなりますが、反面、粘り強さが落ちてきます。硬いものは限度を超える力がかかると折れることがあります。


鉄は固いというイメージがありますが、よく考えてみると鉄板などの薄い物は手で容易に曲げられます。違う製造方法で作られる、いわゆる一般的な鉄には炭素含有量が少なく、どちらかというと硬くはないが、粘りがあるということなのでしょう。


それを考えると、なぜこの菊割りが鋳物で出来ているのかが、推測されます。竹は杉などの木材よりも固く、孟宗竹など身の部分の厚いものを割るのには大変な力が必要です。鉄でできた菊割りで割っていると、少し違う方向に力がかかったりすれば、薄い刃の部分が曲がったりしてしまいます。


その点、炭素含有量の多い鋳物は固く、曲がったりはしません。だから竹虎に昔からあり、ずっと使ってきている菊割りはほとんど鋳物で出来ているのです。手が折れたといっても、その炭素含有量のせいか、鋳物は普通の溶接では強くくっつけることができず、また別の特殊な溶接が必要なようです。


この菊割りが鋳物で出来ている理由がその硬さゆえなのかは自分の推測でしかないのですが、昔からある道具にはそれなりの理由があり、先人の知恵の積み重ねの結晶だと思うのです。












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数寄屋草履スリッパ

2017年9月28日

数寄屋草履,スリッパ


数寄屋草履とは露地を歩くときに履く、竹皮などを二重に編んで作った草履で露地草履ともいいます。露地とは茶室や草庵の庭、門内や庭の通路を指し、お茶の席で使われることが多いようです。


今回、その数奇屋草履の裏に竹皮健康スリッパのようにスポンジを貼ってもらえないかと問い合わせがありました。雨などで底が濡れたり、足が少しでも濡れないようにということでした。


本来お茶の席なのでは雨や雪の場合は足元が濡れないように数寄屋下駄を履くとしたものらしいのですが、今回のお客様は普段履き用に竹皮の鼻緒のものが欲しいということで、スポンジを貼ることになりました。


初めてのことでうまく貼れるか少し心配もしましたが、綺麗に貼れて一安心です。お客さまにも喜んでいただけるのではないかと思います。小さい事ですが、ちょっとした要望にも柔軟に、そしてその要望に応えていけるような、物作りのできる竹虎でありたいと思うのです。












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お百度串

2017年9月14日

お百度,串


お百度参りとは、内容が藁をもすがりたいというような切実な場合が多く、一度の参拝でなく何度も参拝することで、その願いが成就するようにと願う方が参拝する方法の一つだそうです。


昔は願いを叶えるために同じ社寺や神社などに百日間、参拝するもとされていたようですが、百日間通うことの困難さや、その願いを一日でも早く叶えたいという思いもあり、現在では1つの場所で参道から本殿までを続けて百回お参りする事も多いようです。


そのお参りする回数を数えるのではなく、数を間違えないようにするのと、想いを集中できるようにと、こよりや一円玉や竹串を持って、それを置き、回数がわかるようにするようです。先日、お百度参り用に指定のサイズで竹串を作れませんかというお問い合せを頂きました。


竹を指定のサイズにカットし、指定の幅に割るだけの簡単なものではあるのですが、その竹串の意味の重さを思うと、お金を頂き、作製することに少し躊躇しましたが、お役に立たせていただきたいという想いから、作らせていただくことにしました。


どんな商品でもそうなのですが、物を作るときにはいつも使っていただく人の満足感や笑顔、そして使い勝手や耐久性などを考えながら製作しています。しかし今回の製作はいつもとは少し違います。自分には計り知れませんが、お百度参りをされるほどのお客様の願いがどうか叶いますようにと、願いながらの製作になったのです。












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竹虎インターンシップ2017

2017年8月31日

インターンシップ 就活 職場体験


今年の夏もインターンシップ生が竹虎に来てくれました。竹虎では毎年お盆休み明けの時期がインターンシップの時期になっています。例年7~8人ほどの学生さん達が来てくれることが多いのですが、今年は2人の学生さんが来てくれました。


インターンシップ期間、2週間のうち、前半の1週間は本社工場や配送現場での現場作業を体験してもらい、後半の1週間で、その現場での体験を生かしてインターンシップのページ作成をしてもらうというプログラムで進めています。


竹林を見てもらい、竹の枝を綺麗に払う目打ちという作業をし、そして油抜きというガスバーナーで竹をあぶって綺麗にしていく作業と続きます。真夏の暑い工場内での作業に学生さんたちは悪戦苦闘しながらも頑張ってくれました。


インターンシップ 就活 職場体験


本社工場での体験後半には虎竹花かご作りにも挑戦しました。山から伐採した竹を、カットし、目打ちし、油抜きして、さらにその竹を割って、剥いでヒゴを作り、やっと編み始められる花かご作り。一連の作業を実際に体験したことで、また感じることや気づいたこともあるのではないかと思っています。


後半の1週間のページ作りで、本社工場での1週間で何を考え、感じ、気づいたのかがわかります。インターンシップ生の作文ではない、想いの伝わるページを楽しみに待っているのです。












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