竹皮スリッパの季節になりました。

竹皮スリッパ


竹皮健康草履は自然素材の筍の皮を使用して編んでいるので、寒い冬に履いてもあたたかく履いていただけますが、やっぱり履いていて足がさらっとするこれからの季節が本領発揮の季節だと思います。それともう一つ、竹皮健康草履の裏にEVAスポンジを貼り付ける竹皮スリッパの製造現場にとっても、竹皮スリッパの季節になりました。


それは春先から夏にかけての時期が、たくさんの方に履いていただけている時期でもあるのですが、工場内の気温が竹皮草履とEVAスポンジを貼りあわせる作業に大きな影響があるからです。


竹皮ぞうりとEVAスポンジを貼りあわせるのには専用の接着剤を使用しているのですが、この接着剤は塗ってから2時間ほど乾かしてから接着する接着剤です。これが気温が低いと表面だけ早く乾いて固くなり、大変貼りあわせしづらくなるのです。


気温が低い時には2~3度の気温の差で大きく違うために、冬場は天気や気温を見ながら、貼りあわせをする日を調整しています。また接着剤を塗った部分に風があたると、表面だけが乾いて中が乾かないので、風が当たるのもよくないために、夏場の暑い時でもほとんど窓を開けずに作業をしています。


寒ければ接着剤がうまく乾かず、夏場は非常に暑い中での作業になります。しかしこの季節は、気温も適度に上がり、接着剤がいい感じで乾いてくれますし、工場内も快適な作業環境となって、スリッパを貼る作業には一番いい時期です。そういう意味でも、竹虎工場内ではこの季節は竹皮スリッパの季節なのです。