濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

グラウンドに立つ竹

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また、今年もこの時期がやって来ました。毎年、分かっていながらもいつも切り忘れているがあります。それは、運動会の競技で使うマスト登り用の竹(孟宗竹)。本来は寒い時に切ったほうが良いと思っているのですが毎年、切り忘れて、いつも立てる直前に切っています。


先日、数人のお父さんが集まり、毎回切らせて貰っている方に相談して、何本か頂いてきました。出来るだけ太くて丈夫そうな物を選び、必要な長さに決断して、切り出して来たそうです。切った後は、上り下りしても怪我をしないように校長先生が加工して下さるそうで、その後、数名のお父さん達で立てます。


2学期が始まれば、本格的に運動会の練習も始まる為、お父さん達は、子供が夏休みの時は大忙しです。穴を掘るのも手堀り。立てるのも手作業。しかし、子供が十分練習出来るよう早めに立てないと行けない。という思いで頑張っています。太い孟宗竹なので、結構大掛かりな作業になりますが、本番には子供達が精一杯頑張って登っている姿を思い浮かべながら暑い中、立てています。


大きな学校ではないので、それぞれ3~4人が上り下りして終わりとなりますが、練習で足にマメをつくってしまう子や、最初から上れないから諦めている子。色々な子供がいますが、本番はみんなしっかり上って、てっぺんに旗を立ててくれることでしょう。


登り方も実は、いくつもあります。基本的に竹を両足の土踏まずで挟み登る方法と、足の甲を竹に絡めながら登る方法があります。是非、マスト登りをされた方は一度思い出してみてはいいかもしれませんね。恥ずかしながら、私自身懐かしくなったので...。


これからの時期、いろいろな小学校のグラウンドに筍がアチコチ生えるように竹が立っているのを見かけるかと思います。その時は、懐かしい運動会の頃の事を思い出してみるのも良いかもしれませんよ。