濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

梅雨のジメジメにおすすめ一品

鬼おろし


あとどれくらいで梅雨が明けるだろう...灰色の空からしとどと降る雨を眺めながらぼんやり考えます。今年は空梅雨に近く雨は少ないと言うのにちょっと降るだけでじめじめと鬱陶しさを感じますし蒸し暑さに食欲が減るという声も耳に入ってきます。そうなるとあっさりしているけど栄養価が高く美味しい物が食べたくなるんですよね。


という事で用意したものは竹製大根おろし(鬼おろし)ですった大根・納豆・大葉・ゆずぽん。それらを混ぜ合わせるだけで簡単美味しい一品が完成。お手軽でしょ(^^)


鋭く尖った歯で粗くおろされた大根は余分な水分も出にくいので水っぽさがないのが嬉しい。そしてざくざくした大根の食感に大葉の清々しい香りが食欲を増進させます。


酸味が欲しい時は冷蔵庫に常備している「ゆのす」(柚子を絞った果汁で高知県では「ゆのす」と呼びます)を更にかけます。難点は柑橘系特有の爽やかさが手伝い、つい食べ過ぎてしまうところでしょうか。


簡単・美味しい・栄養もあると三拍子揃ったおろし納豆。これから迎える夏に備え健康対策になれば良いなあと思いながら口いっぱいに頬張るのです。

土用には梅干しを食べよう!!

梅干しざる


虎竹の里は、枇杷も名産品の一つで、当社の社碑の横に植えてある枇杷の木も、たわわに実をつけ、日に日に美味しそうに色づいて、重たそうに枝が首をもたげています。


6月と言えば梅雨。今の季節は湿度も高くって、真夏の暑さとは違った暑さがありますねぇ。もうすぐ土用だし、ここは一丁、うなぎでも食べてパワーをつけなくては(笑)


そういえば、土用に食べるのは、うなぎに限った事では無いらしいですね。諸説あるかもしれませんが、うなぎ以外にも、うどんとか梅干しと云った「う」の字のつく食べ物を食すると良いらしいです。竹虎のスタッフにも、うなぎの苦手な人がいるんですが、そんな人は替わりに「土用には梅干しを食べよう!!」でも良いと思います。


今は梅干し作りのシーズンで、梅干しざるも人気なんですよ。一般的には、丸い大きな平ざるを使うのですが、最近はベランダ干しにコンパクトな、えびらのハーフサイズも好評です。市販の梅干しも十分に美味しいけど、自家製は家庭ごとの好みの塩梅に作れるから良いですよね♪季節ごとに、いろんな干し野菜を試してみてはいかがでしょうか。干すことで保存食にもなるし、生とは違った味や食感で、お料理のバリエーションも広がりますよ。


最近の私のヒットは、干しえのきです。某TV番組で紹介しているのを見て為したのですが、食感はしゃきしゃき感がさらに増して旨味も凝縮されてるって感じです。興味のある方は、ぜひ試してみて下さい。

おもてなしは、お達者クラブの竹炭で

お達者クラブの竹炭


「あのザルに入っている黒いのは何ですか?」


我が家の客間には、竹ざるに「あるもの」を山盛りにして飾っています。竹虎で働く私にとってやっと身近な存在になったソレですが、お客様にはやはり少し珍しいらしく、いつもその正体を不思議そうに尋ねられます。


竹のざる一杯に盛られたソレの正体は、お達者クラブの竹炭


四万十町のお年寄りが焼いてくれた竹炭を置くまでは、我が家の客間はとてもシンプルな空間でした。デザインソファもカラフルなカーテンもない畳の和室、小さな床の間に大きな掛け軸をどーんとひとつ飾っているだけ。文字通り掛け軸なので特に額縁に入れたりはせず、無防備に床の間に下げている状態だったのです。


しかしよくよく考えると、ひょっとしたらこの掛け軸、湿気とかで年々傷みゆうがやないろうか...?


なんて嫌な考えが頭をぐるぐる巡りだしました。水墨画らしきものが描かれている掛け軸の薄い紙。半紙のような...和紙のような...ん?和紙??


「和紙は湿度の高いところや乾燥している場所に保管しては駄目ですよ!」


瞬間、学生時代に博物館実習で聞いた言葉が蘇ります。いかん、これは良くないちや!と慌てて飾るようにしたのが、お達者クラブの竹炭です。


空気や湿気をすっきりさせてくれることで有名な竹炭。つまり湿度に弱いものの傍に置いておけば何とかしてくれるんじゃないだろうか!と考えた私は期待の分だけ竹炭をてんこ盛りに。そしてその結果が冒頭に至る、なのです。量で言うと水切りざる(中)からちょっとこぼれそうな程でしょうか。なんとも素朴なインテリアでひっそりとお気に入りです。いつの間にかお客様の目線も掛け軸ではなく、竹炭に奪われることになってしまいましたが...笑


でも竹炭と聞いたお客様から「通りでこの部屋にはいったとき、気持ちよかったがやねぇ!」とたくさん褒めて頂け、実はまんざらでもない私。


もう主役は竹炭でも良いかもしれんちや~・・・なんて(〃'∇'〃)

竹炭の洗い水の沈殿物

竹炭の洗い水


竹虎で働くようになってから、社員の皆さんや職人さん、内職の方、竹を切ってくださる職人さん、地元の方々から本当に色々なものをいただきます。作ったお野菜や果物、旅行や出張のお土産から、竹虎で扱う竹製品や竹細工まで。とってもありがたい職場です。


3ヶ月ほど前には、品質管理の検品のため蓋を開けてお客様に販売できなくなった竹炭の洗い水をいただきました。竹炭の洗い水は竹炭と竹炭灰と水だけで作った肌にも環境にも優しい洗濯用洗剤で、私は気になっていたものの肌が弱いわけではなく、市販の洗濯洗剤の香りもわりと好きだったため、あまり使ったことがありませんでした。いただいた後は、普段のお洗濯は市販の洗濯洗剤を使い、おしゃれ着洗いに使える竹炭の洗い水は大切な服を洗うときに使うという感じで使い分けて、ゆっくりゆっくり消費していました。


するとある時、竹炭の洗い水の中に何かふわふわしたものが浮いているではありませんか!私は正直なところ「カビ?」と思ってしまい、使うのをいったん休止に...。


「蓋を開けっ放しにしてしまったかな?」


とか、


「長期間に渡って使ったせい?」


とか色々な原因が頭の中を駆け巡りながら竹虎四代目に相談しました。
すると、


「それは有効成分やき大丈夫よえ。振ったら溶けるで!」


と一気に解決。家に帰って速攻でバシャバシャと振りました。すると綺麗に無くなって、ひと安心。竹炭の洗い水のページにも「沈殿物が出ることがありますが、有効成分の一部です。」と書かれてはいますが、「沈殿物」という言葉とふわふわしたものが結びつかず分かりませんでした・・・。ふわふわと何かが浮いていたら振ってみてください!綺麗に溶けてなくなりますよ~。