濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

梅干し作りはじめました

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先々週の宮崎さんの記事で「興味を持った事に挑戦する」というお話がありましたが、私も竹虎に入ってから興味を持って今年こそはと挑戦したものがあります。それは梅干作り!お客様からのお話や写真を見ているととっても楽しそうでやってみたいなぁと思いながら早三年...。


実際に行動に移すことがなかなかできなかったところ、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」の中で梅仕事をする場面があったのです。嫁入りしてまだまだお家に馴染めていなかった主人公がお家の人みんなを誘って梅仕事をするのですが、その光景がとっても素敵に見えて...。今年こそはやってやると行動に移しました!といっても私はたった一人の梅仕事だったのですが...(笑)


梅のヘタを取りながら美味しくできるかなぁとか考えていると、こうやって出来上がりまでに時間がかかるようなものに挑戦することってあまりなかったことに気づきました。楽しみに出来上がりを待つものがあると一つ幸せが増えたような気になりますね。


ということで、現在は梅を塩で漬け込んでいる状態です。このあと赤しそ漬けをして土用干しをするのですが、そこで必要になるのが梅干しざるです。しかし私が作る梅干しは少量で、けれど今持っている竹ざるだけでは足りないと思っていたところ、示しを合わせたかのようにちょうどいい竹ざるが登場しました!それは国産竹ざる40cm。都会のマンションのベランダでも気軽に土用干しが楽しめるようにと作られたものですが、一人暮らしの私にまさしくぴったり!もちろん私が住んでいるのは都会ではないですが...(笑)


日に日に変わっていく梅を見ながら、土用干しをする日が楽しみな今日この頃です。

ネーミングの難しさ

虎竹イヤリング


皆さん、何かに名前を付けたことありますか?子供の名前、猫や飼っている動物の名前など、誰もが付けたことがあるかと思います。が、商品につけたことはありますか?先日、四代目のブログにも紹介されていました虎竹イヤリングですが、毎月行っている全社会で


「この虎竹で作ったイヤリングのネーミングを社内で公募します。」


という発表があり、正直、聞いたときは思いつかなかったのでかなり焦り、期限ギリギリまで悩みました。商品に名前をつけることは今までに全く経験が無く、また、自分がつけた名前が商品名として販売されると考えたら


「どうしよう。」
「見た目で考えていいのか?」
「物にたとえた方がいいのか?」


と、ただ悩むばかりでした。


「3個思いつくか?」
「期日までに提出できるのか?」
「全く思いつかなければどうしよう。」


という、不安と焦りがありました。種類は全部で3個あり、1個は名前が思いついても、残り2個がなかなか思いつかず、提出期限ギリギリまで悩みましたが、最後は見た目のインスピレーションで決めました。書いた後は、お恥ずかしいことですが、正直なところ


「3個なんとか書けた。」
「期限までに提出できた。」


という安心感でホッとして自分が考えて書いた名前を忘れてしまいました。悩んで、悩んで考えた名前を忘れるとは、ホントに恥ずかしいことです。(笑)


商品名一つで、見ている、聞いている人にどういうインパクトを与えられるのか?印象を与えられるのか?ということが名前をつける上で必要なのかなぁ。と今回のことで感じました。見る物は同じでも、人それぞれ感じ方たとらえ方が違っているからこそ、思い浮かぶ名前も違うし、表現の仕方も違う。だからこそ、たくさんの名前があがり、いろんな名前が出たのではないかなぁ。と思います。


名前は、ホームページでもご存じのように「結」「巻」「鞠」に決まりました。正直、私は、ピアスなのでイヤリングをすることはありませんが、ホームページを開いたり、受注をしている中で商品名を目にする度に、今回のネーミングの難しさを思い出します。これからの季節、夏に向けてお祭りが増えてきます。私もつけてみたいものの、イヤリングで耳を挟むのに慣れていないし、よく片方だけ落として無くしてしまうことがあります。ピアスでも無くすことがよくあるりますが(笑)。ピアスがあれば、いい存在感でつけてみたいと思いました。


夏のアクセサリーは、大きくそしてシンプルな物が多く、素朴だけれど、インパクトのある物が人気があるかも?!と思っています。是非、この夏、ちょっとしたアクセントにどうですか?虎竹で作ったイヤリングやアクセサリー。きっと、いい存在感を出してくれるのではないかと思いました。

目標は「興味を持った事に挑戦する」

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竹虎では毎年1月に社員全員がその年の目標を発表し合う機会が設けられています。しかも半年後、1年後と成果も報告しますので目標達成に向け日々努力中ながです。今年はやる気になっている私も個人的な目標を作ってみました。本邦初公開(笑)な目標は「興味を持った事に挑戦する」。


自宅でのおやつ時間、甘い物を食べながらふと目についたのはお抹茶の袋。そういえば昔、家族がお抹茶たてよったちや。食器棚を探すと抹茶椀があるある、けんど茶筅がねえ...。20年ばあ経ってえい飴色ながやけど膨らみもなくなって妙に貧相でこれでちゃんと撹拌できるがやろうか?新しい茶筅を買うた方がえいがやないろうか?


そんな事を考えながら休憩中に店舗内を見て回ると、茶杓に棗、湯飲み入れ、建水等々、高級なお茶道具が色々あります。けれどもお茶のイロハも知らん自分には分不相応な物ばかり。さて、お目当ての茶筅はガラス棚に鎮座中。ふっくら丸みもあって家の茶筅とは見た目からして段違い。こりゃあ空気も含んで美味しい抹茶が飲めそうな。


そうそう、お抹茶いうたら和菓子も用意せないきません。虎竹と竹根がポイントの虎縁蛤おつまみざるには季節のお菓子を乗せよう。今時分は青梅を使った生菓子、それとも白餡を花に見立てた寒天で包んだ和菓子?気が付けばお抹茶を美味しくたてる事よりどんなお菓子を用意するかに夢中になっているのが自分らしいとプッと笑ってみるのです。

祖母の茶畑

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唱歌「茶摘」の中で「夏も近づく八十八夜」と歌われています。先日の5月2日は立春から数えて八十八日目のまさに八十八夜にあたる日で、虎竹の里でも茶摘みが話題にあがっていました。かく言う私も幼い頃に祖母の茶畑へ茶摘みのお手伝いに行き「一芯二葉、一芯二葉」と言いながら、教わった通りに一所懸命に茶葉を摘んだ事でした。


ここからは、その頃の祖母との思い出話です。私の家の場合は番茶を作る時にまずは大きなドラム缶を横半分に切って作った手製のカマドの上に大きな鉄のお釜(小さな五右衛門風呂の様な)を乗せ薪をどんどんくべて熱々に熱します。そしてそこへ摘んだばかりの茶葉を入れて炒ってゆくのですが、祖母はこの時に二又になった白っぽいつるつるした木の棒を使っていました。二又部分を器用に使ってかき混ぜたり、空中でちょっとほぐす様にしながら、しっとりまとまって来るまで炒ります。


炒りあがった茶葉を今度は平たい竹の丸ざるに移して熱々のうちにどんどん揉んでいくのです。釜から揚げたばかりで白い湯気の上がっている茶葉を祖母はなんと素手で揉むんです。私が「おばあちゃん熱うないが?」と尋ねると「熱いよ。あんたは触らんときや」と言いながらやっぱり素手で揉んでいくんです。働き者の祖母の手はすごいなぁと子供心にも思った事でした。そしてしっかり揉まれた茶葉はゴザに広げて天日に干す事で、美味しい番茶の出来上がりです。


そう言えば祖母が使っていた竹ざるは使い込まれて、茶葉のアクも染み込んで、まるで油でも塗っているかの様に茶色く艶々と光沢もありました。私の使っている竹ざるも大切に使ってゆけばいつかこんな風になるのかな?今からとても楽しみなんです♪

『小豆島の光』へ行ってきました!

小豆島の光


待ちに待ったゴールデンウィークです。「せっかく頂いたお休みを有意義に過ごさねば!」と言うことで、竹虎web担当組で香川県小豆島町へ行ってきました。小豆島は映画「八日目の蝉」や「魔女の宅急便」のロケ地でもあり、今話題の観光スポットです。そんな中で私たちが向かったのは、日本の棚田百選のひとつ、中山千枚田でも有名な小豆島町中山地区。そこには竹虎スタッフとして、一度見ておきたい竹のアート作品があります。今旅行の目的は巨大な竹ドーム...昨年の瀬戸内国際芸術祭をにぎわせた、ワン・ウェンチー(王文志)氏制作「小豆島の光」です!


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地元産の竹、約5000本で編み上げたという大きな竹の家、小豆島の光。残念ながら老朽化が懸念されるということで、今回はドーム内へ入ることが出来ませんでしたが、その迫力は外から見るだけでも圧巻もの!棚田の緑と青空の下、ゆるやかに伸びる竹ドーム...景色丸ごとが、居るだけで胸が清々しくなる空間です。「凄い!永住したい!」なんて言葉が、思わず口をついてでます。暑い日差しも、すべっとした竹表皮や竹編みの陰を見ているだけで涼しげな気分に。まさに竹林効果です。


そうそう!不思議だったのは、この独特のデザイン。皆様一体なんの形に見えますか?私にはマルッとした屋根や伸びた通路が、ゾウの顔にも見えますし、アジアや中東(?)にある宮殿にも見えました。


ああ、でもドーム内に入れなかったのが本当に残念で仕方ありません...。小豆島の光は壁も屋根も、もちろん床も竹製。つまり中に入るだけで、いつでも青竹踏み状態なんです(笑)旅行で歩き疲れの足に、この竹床は絶対エイなぁ~!!なんて。ホームシックならぬ青竹踏みシックになりながらの、楽しい小豆島旅行を仲間と過ごしました(^^)