濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

本当に孫の手みたいちや!竹曲がり孫の手

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本当に孫の手みたいちや!竹曲がり孫の手


「かゆい!孫の手とってや」と父。我が家には孫の手が二つあり、10年も愛用している市販の孫の手と、竹曲がり孫の手です。いつもの孫の手が見つからず、竹曲がり孫の手を使ってもらうことにしました。「ん?掻きやすいやん。」と父。どうやらいつもと違うようです。「どこが違うの?」と聞く私。「手が楽。借りとくわ」と言って、3ヶ月以上も私に返してくれませんでした。


父の言葉が気になった私です。やっと最近戻ってきたので使ってみることにしました。直線では無い、曲がった背をした竹曲がり孫の手を見て、「本当に掻きやすいのか?」と少し疑いました。最初に持った時、軽いなあと感じ、持ち手が長いように思います。背中へ実際に回しますと、室内の気温が低いせいもあって一瞬竹曲がり孫の手が冷たくひやっとしました。その内使っていけば段々と温度がなれてきます。背中に当たる先の部分が丸みを帯びているので肌にやさしく、丁度いい掻き心地です。最初は、使い勝手が分からずガリガリ背中をかいてしまいヒリヒリしました。なので、力をそんなに強く入れなくても気持ち良く掻けます。10年も愛用している孫の手も普通に使いやすいのですが、肘部管症候群という肘の障害がある私。肘を頻繁に使い過ぎると痺れてしまうので肘に優しい竹曲がり孫の手に出会えた気がします。


私が使った後もいつの間にか竹曲がり孫の手が消えており、家族の誰かに持っていかれ行方不明...。使ってくれているんだなと嬉しく思いました。そういえば、年に数回しか会わない祖母の使っている孫の手も20年以上の年期が入り、ボロボロだった気がします。刻印ができるので、今度は祖母にメッセージを入れて竹曲がり孫の手を贈りたいなあと考えています。