濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

竹皮草履の寿命

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竹皮草履


「あっ、鼻緒が切れちゅう!」


ついに私が履いている竹皮草履の鼻緒が切れてしまいました・・・!この竹皮草履は私が竹虎で働きはじめて1年目の春の終わりごろ、竹虎四代目からいただいたものです。ちょうど一緒に働いていた先輩の竹皮草履も寿命だったので


「二人で分けて履きや~」


と現在はもう売り切れてしまっている和柄竹皮草履の茜色と菫色の2つを渡され、先輩は菫色、私は茜色。それから竹皮草履を履きだし、早5年目。


夏にスリッパを履くことは考えられなくなりました。暑い季節になってくると、会社に来たら即効で靴下を脱いで竹皮草履へ。去年の秋からは5本指ソックスを履いて寒い時期も履くようになって、靴を脱ぐお店に行ってちょっと恥ずかしい思いをしたりもしました。いただいた草履がすごくしっかりした作りだったのか、私が単に仕事中に動いていないだけなのか、とにかくすごーく長生きしてくれました。


と、なんだか感慨深げになりましたが、実は草履の鼻緒が切れたのはほんの一部だけ。なんとかまだ履ける状態なのでかまわず履いています。しかも竹皮の草履の部分は全然きれいで、まだまだ履けそうなんです。


でも以前、工場長に草履の修理について聞いたのですが、鼻緒がちぎれてしまったときは修理は難しいそうです。なのでより大事に大事に、出来る限り履いていきます。なにしろずーっと私と一緒に働いてきてくれた草履です。でもこれで6年目までもったらちょっと笑ってしまうかも(笑)