濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

竹皮ベルトスリッパの制作作業を見てきましたぞね♪

  • (最終更新日:

1609024000.jpg


「いま竹皮ベルトスリッパ作りゆうき、見てきいや」


竹皮ベルトスリッパはソックスやストッキングを履いたまま竹皮草履のあの感触が楽しめるスリッパぞね。竹皮の履物は、残暑が厳しい今の時期とかも履き心地がこじゃんと気持ちエイがです。寅子もいつも外履きに使いゆうのに、そういえばちゃんと作っているところを見たことがない!これは見に行きたい、見に行かなイカン!!そういうわけで、竹虎工場長について竹虎の竹工場に向かったがです。そう、いつも皆様に見て頂いているスリッパの形は、実は竹虎の竹職人たちの手作りぞね(^^)


竹皮ベルトスリッパや竹皮スリッパは裏面にEVAスポンジを接着し、一足一足を竹皮に合わせて削り出しちゅうがです。スポンジの部分を見てもらいたいがですが、まっこと、手作業だと思えないキレイな仕上がりですろう?ちなみに、今回寅子が見せてもろうたのはEVAスポンジを貼り付ける前の、接着剤を塗る作業と、足を入れる布部分を張る作業。ベテランの職人さんと、春から新しく入った職人さんが接着剤を塗って、若い職人さんが上の布部分を張り付けたりなどのスリッパの形にする作業をしていたがです。


隣にずらりと並ぶ草履を手に取ると、若い職人さんがペタッ、ペタッと慣れた手付きで草履の裏に布の端部分をしっかり貼り付けます。最後には足を入れる部分に手を入れて、布の張り具合を確認。EVAスポンジを付ける手前の形が完成ながです。


寅子が横で作業を見ていましたら、若い職人さんが今度はまだ接着剤も付いていない平らな草履を手に取って、裏側に線を引いているではないですか。草履の両端の数センチ内側に平行に書かれる二本の線。うーん、いったい何に使うがやろうか?これは、新発見の予感ぞね!


「その線はどうして書きゆうがですか?」


「接着剤を塗る目安です。端から隙間を開けて内側に線を引いてるんで、この間に液剤を塗ったらスリッパが完成したときにはみ出さんがです」


なるほど~!まるでスポンジと竹編みが一体化したような、自然な仕上がりはこういう工夫でできちゅうがですねぇ...。そう聞いてから改めて竹皮ベルトスリッパの側面をじっくり見てみますと......むむむっ!接着剤がはみ出してないだけじゃなくて、草履とスポンジに無駄な隙間が全く無いではないですか!!やっぱり竹虎の竹職人たちは凄い♪今回の新発見から改めてそう思いましたちやぁ(^^)