濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

国産竹皮を通じて、古くからの知恵に感動。

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国産竹皮


竹皮と言えば竹皮草履の材料でお馴染みですが、私は子供の頃に見た時代劇を思い出します。旅人が休憩場所で、竹皮に包まれたシンプルな真白いおにぎりを美味しそうに頬張り、竹の水筒に入った水で喉を潤すあのシーン。登場したおにぎりがあまりにおいしそうで、江戸時代が羨ましい、いつか自分も食べてみたいとずっと思っていました。


大人になって、竹虎でお弁当に使える国産竹皮とのまさかの再会。「あの、おにぎりが食べられる!」と心の中で思わずガッツポーズしました。


味付けなしのおにぎりを入れるべきか?どうしようか?と悩んだのですが、せっかくなら色々なおにぎりを包んでみようと思い、今回はゆかりを混ぜた物、とろろ昆布をまぶした物、卵焼きで包んだおにぎりを各々作ってみました。たまたまですが、彩りが三色で綺麗にできて満足です。紅葉した山々に見えるのは気のせいでしょうか。


さっそく、国産竹皮で3個おにぎりを巻いてみます。なるほど、不器用な自分でもホームページの包み方をお手本にすると、1分もかからずに包むことができました。ちなみに、竹皮に水を含ませると自然にくるくる内側へ巻いてしまうため、おにぎりを包みやすくする為に、私の場合は外側へもあえて巻くことで内側に巻くのを弱めました。


お昼用に作ったのですが、思わず一個つまみ食い。わくわくしながら、竹皮のお弁当を開けるとふわっと良い香りがします。


...はたして、おにぎりの味は??


「うん、やっぱり美味しい。」


おにぎりと竹皮の表面がひっつくのかな?と心配していたのですが、べちゃっとくっついていないので、簡単におにぎりが取れます。なにより、炊きたてのお米で作ったおにぎりを入れたのですが、開けた時に水気もなくさっぱりした蒸れていない状態には驚きました。


国産竹皮を通じて、古くからの知恵に感動。江戸時代にタイムスリップしたような、どこか懐かしい味がしました。次は、土佐ならではのかつお飯等、その他色んなおにぎりを包んでいきたいです。