濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

ほんとに、人が編んでいるの?

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ほんとに、人が編んでいるの?


「どうやって作ってるがやろう??」


虎竹二段フリーボックスを本店で見ている時、ふと思いました。不規則に編まれた竹籠の側面。ユニークな表情がとても面白いのです♪


どうやら乱れ編み、別名やたら編みで編まれており、長さや太さがバラバラの竹ヒゴを使って不規則に編み込んで作るそうです。独特の編み方がなんとも特徴的!


「不思議な編み方!」


そう言いつつ、やたら編みで編まれた竹製品を見ていました。竹製品によって編み方が全然違うんだな!


今度見つけた竹籠は...


「お花みたい♪」


だと思ったがです。だって、虎竹ゴミ箱の底は花の形をしているんですから♪今度はどんな編み方でできているんだろう...?竹籠の編み方を良く良く、見てみます!竹籠の横部分はゴザ目編み、底部分は菊底編みの二通りで編まれているようながです!


ゴザ目編みは縦と横に太目、細めと幅が違う竹ヒゴ使って編んでいくそうです。強度があり、昔から竹ざるや竹かごに良く使われている技法だと分かりました。


また、菊底編みはベースの竹を中心に四方八方へ伸び出る形に重ね、薄く剥いだ竹で中心から外側へと編んでいくそうです。底部分が円の形である竹ざるや竹かごに良く使われている編み方だと知りました!


菊の花に似ているので菊底編み!という名前へと繋がったそうで、分かりやすくて覚えられそう♪な編み方です。だんだんと編み方を知る程に楽しくなってきました!


そういえは、寅子が持ってる竹ざるの一つに、スズ竹そばざる渦があります。これがまた、何とも美しい編み方ながです!この竹ざるを見ると、


「...ほんとに、人が編んでいるの?」


見事すぎるくらいの綺麗な渦ですので、にわかに疑ってしまいそう!スズ竹そばざる渦は、網代編みに底部分を編んだ後、残りの竹ヒゴを起こして竹ざるに編み上げるという網代底編みで作られています。底部分の網代編みは、平たく太い同じ幅の竹ヒゴを、交差に目をずらしながら編むようながです♪


手に取ってみるときっちりと隙間なく竹ヒゴで編まれていることが分かります!


四ツ目編みに六ツ目編みなど、その編み方を組み合わせて作る竹製品、まだまだ!色んな種類がある竹の編み方!色んな編み方で編まれた竹製品を見ると、職人さんのセンスがきらりと光っている!ように見えました。


竹は編み方によって、幾重にも表情が異なるので不思議!


「あれは、何編みやろ!?」


と考えるだけで竹細工の楽しみがまた一つ、広がりそうです。