濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

ヒロタリアンさんと虎竹の竹林へ

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今年の竹虎の大イベントと言うたら「日本唯一の虎竹自動車プロジェクト」のクラウドファンディング。そのクラウドファンディングで大きな支援をしてくださったヒロタリアンさんが先日竹虎にいらっしゃっていましたぞね!そして竹虎の職人たちと一緒に虎竹の伐採、山出し、選別、油抜きなどを体験されたのです。


「どうしてわざわざ竹の伐採...?」と思われるかもしれませんが、虎竹はその昔には土佐藩に年貢として納めていた竹です。虎竹の里の貴重でとっても大事な特産品ですき、竹林に知らない人が近づこうとすれば山の職人さんに厳しく呼び止められる事があると聞きます。そんな竹林に職人でもなく、しかも竹虎や虎竹の里以外の人が竹を切るということは今までに無かった凄いことやそうながです!!


さて、今回の虎竹の伐採には、お手伝いにと寅子も連れて行ってもらえましたぞね。舗装されていない山道をガタゴトガタゴト...車に揺られて登って行くと目指す竹林が見えてきます。伐採場所には竹虎工場長を先頭に山道を歩いていたのですが、その急な事!まっこと驚きましたぞね。山の職人さんたちはこんな所で仕事されゆうのです。


さて、竹林に分け入る所に差し掛かりました。竹虎工場長が「ここ、ここ」と差した場所は、幅30センチもなさそうな細い獣道のような所。そこから入って虎竹の伐採は始まります。竹虎四代目と竹虎工場長が虎模様のよさそうな竹を見つけ出して、ヒロタリアンさんや寅子たちがそこへと向かうがです。


「これは大変だ」


と斜面を進むヒロタリアンさんは楽しそうな声とニコニコ顔。田舎育ちの寅子よりたくましかったちや。地域活動で野良作業も積極的にされるというヒロタリアンさん。急な坂道をしっかりとした足取りで歩かれていましたし、伐採で鉈の扱いも様になっちょりました。何本目かになると慣れてきたのか、寅子が近づいて見ようと思って駆け寄った時にはもう竹を切り倒していたということもしばしばでしたき。まっこと、すごい方やったちや。


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時間を忘れて作業をしている所に、別の職人さんが登って来てくれました。休憩用にとコーヒーを持ってきてくれたがです。「休憩にしよう!」との声で作業を止めて全員が一か所に集まって腰をおろしてコーヒーブレイクとなりました。使い込まれた竹籠に入れられた魔法瓶から美味しそうな湯気が立ち上っちょりました。


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職人さんたちは時間がもったいないからと、山に登るとそのまま一日中山にいるそうです。そんな日のお昼はこうやって竹林での食事をとられるそうですき。聞こえるのはたまに風にそよぐ竹の葉の音と近くの沢を流れる水の音だけ。紙コップに入れたコーヒーが、お洒落なお店で飲むものより、本当に美味しく贅沢に感じられましたぞね。