濃紺の作務衣がトレードマークの竹虎スタッフ、寅子(とらこ)です。まだ竹について勉強中ですが、好奇心旺盛な寅子ならではの竹製品や虎竹の里をお届けします。

国立台湾工芸研究発展センターと竹工芸関係の皆様のパワフルさに驚き!

国立台湾工芸研究発展センター,竹林見学,虎竹の里


30年ブログ 「竹虎四代目がゆく!」で紹介されたアジア竹サミット・大分。そこで講師をつとめた林秀鳳先生をはじめとする国立台湾工芸研究発展センターや竹工芸関係の方々26名が来高されました。日本唯一の虎竹の里と、トヨタレクサスの竹集成材ハンドルを製造している株式会社ミロクテクノウッドの工場を見学するがです。集合写真はいつも「さん・にー・いち」でパシャリやけんど、今日は「イー・アール・サン」がエイがかな?と少し緊張しましたぞね。


虎竹の里は雨。見学の時間には止みましたが問題は足もとちや。竹を運び出す道は踏み固められて、つるつるの石の上を歩くみたいに滑りやすいがです。けんど台湾の皆さまは雨上がりなんてなんのその。「竹林に行けるのを楽しみにしてました!」と根性で日本唯一の虎斑竹の竹林へ。
しっとり濡れた竹肌は瑞々しくて綺麗です。目的地点では竹虎四代目のお話を聞きながら、時折上を見て竹林の神秘的な空気を感じているようでした。


そして問題の帰り道。登ったら下りないといけません。ひぃぃ、怖いぃ。すると、一人の方がおもむろに携帯ノコギリを取り出し、道の脇に置いてある間引いた竹を1メートル程に切ります。あっと言う間に竹杖の出来上がり!間引いた竹を杖にするとは...初めて見ましたぞね。


国立台湾工芸研究発展センター,ミロクテクノウッド,交流会


翌日はミロクテクノウッド様での交流会と工場見学です。台湾の方々の取り組みと、ミロクテクノウッドさんの超強度竹集成材ハンドルの開発秘話などをそれぞれプレゼンテーションした後、実際にハンドルを作る現場も見学しました。大きな機械がありましたが、材量の採寸や細かく削る作業など、大事な部分は丁寧な人の手と目が入ります。竹集成材のハンドルが壊れたり接着が弱まってバラバラになった事は一度もないそうですが、なるほど納得。クオリティの高さを支えているのは作る方々の手抜きのない作業ながですね。


虎竹の里でもミロクテクノウッド様でも質問の時間が設けられちょったけんど、次々手が上がるのにビックリ!最後は時間切れで「質問はここまで」と静止がかかるほど。日本の竹加工の技術にこじゃんと関心があって、竹の可能性を感じちゅう人が沢山いる事が分かりました。若い方も多い!台湾の方々のパワフルさに圧倒されたけんど日本も負けていられん!!「竹っていいな、癒される」って感じてくれる人が増えるように、竹の魅力をもっともっと伝えますぞね(^0^)