ひぐらしの鳴く石畳の道で夏の浴衣。やっぱり日本人やちゃ。なんともええもんです。足元に光りゆうがは、竹皮女下駄。よう似合うちゅうがちがう。
大正ロマン下駄
ちょっとそこまでお買い物にも庭履きにもえい。浴衣らあには当然似合いますけんど、夏のジーンズにも相性バッチリ。最近の若い方は鼻緒の履き物は、履きなれちゃあせんと思いますが、軽くて定番の形やし、お手頃価格やき、そんな方にもオススメの下駄ぜよ。
竹皮編みが違う
もともと自分が履きたいと思って作った竹皮下駄です。桐下部分を焼き磨きにして、さらに渋く仕上がりました。職人の技が光るのは何と言っても竹皮編み。型押しせず、桐下駄の形にあわせて竹皮を編み込む熟練の技には、しばし時を忘れて見とれてしまうほど。
カラン、コロン
夏の散歩には最適の一足です。
山ぶどうの下駄
ご存じの方もおられるかと思いますが、山ぶどう細工は使っているとまるで革のような艶がでて、その深みのある風合いは独特。ボクも母からゆずられたセカンドバックと手提げカゴを持っていますが、本当に宝物だと思っていて大切にしています。こうやって後世に残していける、それくらい丈夫だし長く、長く、つかえる自然素材です。
もともとは昔ながらの背負いかごや生活用具として発達してきたものですが、竹と同じで職人さんが少なくなったり材料の山ぶどうのツルを取るのが大変だったりして国産のいいものは近年高額になっています。店の棚の奥からは出てきたのがそんな山ぶどうで出来た珍しい下駄。ボクも山ぶどう職人さんは別として、普段にあまりこの下駄履いた方をみたことがありません。和装の方がおられたら気をつけて足元見てみてください。本当に、なかなかおられないものです。
天然藍
ジャパンブルーなどと言われて海外でも評価が高く、有名な「藍」の生産地が同じ四国にある事は本当に嬉しいことです。
深い青色の鼻緒を作りましたので桐下駄にすげてみました、この夏少しだけ販売できたらいいと思って用意しています。
天然藍染め
天然藍染めで染められた生地で竹皮草履を作っていますが、今度は鼻緒にしたてて下駄にしてみようと思っています。裏地の色を赤にしてみましたが、自分のイメージとは少し違ったので次回は濃紺にして更に鼻緒の幅も広めにしたものを制作中です。それにしても藍の色っていいです、ジャパンブルーと言われて世界を魅了する「青」。お隣の徳島県で365日、一日も欠かすことなく作業を続けている藍師に感謝です。
八割を試作しました
先日の雑誌掲載の時にお話した八割BLACKにはお客様のご要望をいただいて底にラバーを貼ったものを試作しました。自分も最近は毎日のように履いていますがソフトな歩き心地と、音も静かなところがいいようです。
高下駄
日本料理をされている板前さんからご注文をいただいて虎竹の高下駄を作ったことがあります。実際に履いてみると見た目以上に目線が高くなり歩きやすいとはいえません、やっぱり普段には履く下駄ではないのです。
ホワイト
八割
八割れ(やつわれ)は履き心地がいいことから愛用されてきた下駄のひとつなんですが、竹皮も黒、桐材も黒、鼻緒も、縁巻きもすべて黒にこだわった八割ブラックがこの夏新登場しました。歩きやすいので自分も最近の出張はこの下駄ばかりになっているほどですからお客様の評判もよくて販売早々に完売してしまいました。ただ、竹皮染めたり手間が多くて次の販売は1ヶ月半から遅ければ2ヶ月先になりそうです。