風格

f0db3ef6.jpgその蕎麦屋さんは有名だそうです。昔の古い民家を利用して新しいお店を作ったと言うのではなくて、本当に昔からその民家の座敷をつかって蕎麦を出し続けているそんな、ちょっと風格の違うお店。込み入った住宅地にしては広くとっている駐車場には県外ナンバーの車がズラリ「2~3時間かけてやってくるんです」案内してくださった方の後ろには、これまた年期の入った竹垣。やはり風格が違うのです。

持ち手のいい竹バック

0329c7c9.jpgとても丈夫な竹で作られたバックですから毎日、日常使いしていただきたいのですが特徴はなんといっても持ち手。若く柔らかい新竹を使って縄のように編みあげています。ちょっと目にはとても硬くで握ると痛そうにさえ思えますが実際持ってみると意外にソフトで手に馴染みます。この根曲竹手提げバックも職人さんがお一人だけ、だからなかなか商品ができません。

杉山

43c4a58a.jpgかっての代官屋敷という趣のある建物にズッーとのびる竹垣を見たくてやってきました。でもどうやら垣根をやりかえてばかりのようです、このあたりは素晴らしい杉を産出する土地でもあるということで杉皮を張った立派な垣根が続きます。山間の杉の町にはこんな垣も似合います。

竹炭の大きな皿

c61bad63.jpg大きな竹炭の皿は、簡単なようで実は焼くのが難しく割れたり、ソリがあったり、カケや色合いなど色々と厳選していくと商品になるのは本当に少ししかありません。お客様から頼まれて作らせてもらった竹炭皿30センチのサイズは今までの15センチに比べて料理も沢山盛ることができて更に使い勝手がいいようなので定番商品に載せることにしたのです。

土用の丑の日

c1c4260e.jpg土用の丑の日を前にして出来上がってきたこのカゴ、一体何に使うのかというと…勘のいい方はもうお分かりのように、そう、ウナギをいれるウナギカゴなんです。虎竹の里から30分ほど走れば四万十川上流の川があります。昔ほどではないにせよ、こんな大きなカゴがいる位まだまだ天然のウナギもいるようです。

美しい木肌

3aa9ff05.jpg竹の集成材を初めてご覧になったかたは、その木肌の美しさに驚かれる方が多いのです。竹といえば節があって中が空洞で…というイメージですからこんな一枚のきれいな板状になるというのがビックリのようです。さらに持ってみてその重さにも目をパチクリ、集成材にすると竹のしなやかさとは又ちがった堅くて家具にも最適な一面を見せてくれます。

野菜カゴにも最適

833fcdb7.jpg丈夫な根曲竹でできた角かご。ちょっと大きめのサイズと角ばったユニークなデザインは市場かごのようにスーパーへの買いだしにもいいけれど野菜カゴとして使っても絵になるなあ...根曲竹角手提げバックを手に持ってみたり、ながめてみたり惚れ惚れしながら思うのです。

竹ほうき

6531c818.jpgもう十数年工場で使っているこの竹ほうき、よく見ると虎竹の柄がついています。ほうきの柄に虎竹?と少し驚くかも知れませんが実は虎竹にも色づきによって1等、2等とランクがありますから色づきの悪いものは様々な商品に使われるのです。最近はあまり見かけなくなった虎竹柄の竹ほうき、値打ちものかも…?

床下調湿

3d9beb41.jpg梅雨らしいジメジメとした日が続いていますが、こんな湿度の高い時に床下で湿気を吸い取り、乾燥する時期にはきだすという、まるで生き物が呼吸をするように働いてくれるのが床下調湿竹炭なのです。竹炭をそのままバラで入れる場合と不織布にはいったタイプのものとがありますが高温多湿の日本では昔からお寺や寺院などの床下にも炭が活用されてきました。一見新しくみえる住宅への炭の使い方も実は近年見直されてきたというだけの事なのです。

星に願いを

252d7cb4.jpg連峰垣というそうです。信州の山並みを竹で表現した目を見張るような見事な作品です。工房の壁面にあしらわれていた垣をながめながら山ノ内湯田中温泉郷「よろづや」さんにあるという雄大な作品も拝見させていただきたいと思いました。7月7日、星に願いをするならば、この方のように人の心に響く仕事ができる人になりたい。

それにしても、竹の世界、広い、広い。奥が深い。まだまだ入り口でうろうろしているだけなのです。

竹のある庭

02eb82d1.jpg古い民家を改造した、そのイタリアンレストランは黒を基調としたシックな造り。土間からあがったところには昔から使っていた囲炉裏があり古そうな自在かぎ越しに洋酒が並んだカウンターとバーテンダーさん。年代を感じさせる太く重厚な梁のならんだ部屋に座ると、庭に見える青々とした涼しげな竹がお店の雰囲気をさらに心地よく安らげる空間にしてくれています。