竹虎インターンシップ2022夏

インターンシップ2022


竹虎では2001年からインターンシップを開催している。途中に4年ほど開いてしまった時期があるものの、やはり竹とは全く距離のある若い学生さんにお越しいただく事が現場に与えるインパクトは大きくて2008年より再開してずっと続けてきた。コロナで2020年は開催できず、昨年は四苦八苦しながらzoom開催、これはこれで海外の方に参加いただけたりして有意義だった。今年こそは例年のようにと思っていた矢先、8月に入ってから雲行きが怪しくなり結局大幅な期間短縮と内容の変更となり、せっかく参加表明いただいていた学生さんには申し訳なかったがキャンセル頂く事になった。


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そんな中、県外から一人の学生さんがどうしても参加したいと言われてやって来た。受け入れを少し迷ったが、大学卒業後に海外の機関で職人を目指されるとの事で、当社の経験が何かの役にたつかも知れない。PCR検査を受けていただいた上、お越しいただいた。


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他の社員とあまり密に関われないなど残念な面はあるものの、わすが3日間の日程で通常のインターンシップとは少し違うメニューではあったとしても本人の意識次第で学べる事は多い。学生さんの日報を読んで感じている。




竹虎社員の秀逸な似顔絵

 
竹虎社員の似顔絵


先日のバレンタインデーに「女子社員チーム」からチョコレートを頂いた。手提げ袋の中には社員の一人が同僚を描いた似顔絵が入っていて、これが一人一人の特徴を捉えていて面白い。似顔絵の本人達が、この下の画像にいるのだがお分かりになるだろうか?おそらく社外の皆様には言い当てる事は難しいかと思われるが、毎日肩を並べて仕事する仲間ならではの機微をとらえ一枚の絵に出来ているのは社員同士の仲が良いからかも知れない。


竹虎社員


良いチームワーク、社内体制を作っているのは残念ながら自分ではない。人望が厚く、社員に人気の専務が陰になり日向になりスタッフひとりひとりを指導している。竹虎は有難い事に沢山のお客様から嬉しいお声を毎日のように頂く、中には電話やメール、あるいは荷物の梱包でも接客した社員を個人名でお褒めいただいている。お客様に笑顔を届けられるのは、届ける方に笑顔の花が咲いているからだろう、こんな会社が続いていければ日本の未来は明るいと思っている。




続々・2022寅年、新春虎竹の里ウォーキング

 
かぐや姫の竹


さて、2022寅年、新春虎竹の里ウォーキングでもう一つお話させて頂きたい事があります。それがこの虎竹たち、実は虎竹は淡竹(はちく)の仲間で竹表皮には白っぽい粉をふいたような蝋質があるのが特徴です。竹にも個性があって白さはそれぞれ違いますが、薄暗く曇った日に一筋差し込んだ日の光に照らされると、まるで意志があるかのように輝いて見える事があります。


新春は美しい青空に太陽がサンサンと明るい一日でしたけれど、それでも竹はこんなに光を放っています。これが雨模様の晴れ間や夕暮れ時だったとしたら、どうでしょうか?淡竹が黄金のように見えても何ら不思議ではありません。竹取物語のかぐや姫の里と言われている場所は全国に数カ所あって何処なのかは今だに定かでありません、しかし、生まれた竹に限りましては淡竹に間違いないと思っています。かぐや姫の竹と言っても過言ではないのです。




続・2022寅年、新春虎竹の里ウォーキング

 
虎竹の里


新春虎竹の里ウォーキングは、ここらかだと向かいの山になる虎竹の里の美しい山道を歩きます。下に見えるJRの線路は使われていますか?とご質問いただく事がありますけれど、もちろん今でも立派に汽車は走っています。ただ無人の安和駅に停車するのは上下各5本のみ、これが後の話に続きます(^^)


山出しされる虎竹


虎竹は不思議な事に虎竹の里の山頂までしか成育していません、峠を越えると本当に1本も竹が無くなってしまうのです。だから山裾から登り道には、このように伐採された虎竹を見る事ができて、この長い竹を運びだすためのトラックが通る山道も整備されています。


焼坂の道


雨の多い高知県ですから未舗装のこのような道路は人が通っていないと直ぐに通れなくなります。山道がこれだけ綺麗な事が虎竹の里で竹文化が守られている証と言っても良いのです。


焼坂の道


焼坂峠を越えると同じ山道がこのように一人が通るのが精一杯の心細くなる、けもの道みたいになってしまっています。それどころか何カ所かは鉄砲水で流されて通行困難な所さえあるのです。自分が虎竹の運ばれる山道を「命の道」と呼ぶのが少しご理解いただけるかも知れません。


崩れた焼坂の道


今年のウォーキングは出発時間が遅くなってしまったのと、崩れた山道で同じく山歩きしている方に出会い長話をしていたせいで予定していた土佐久礼発の汽車に乗り遅れてしまいました。次の汽車は3時間後でした(涙)駅にはタクシーもありません、急行がもうすぐ到着するので須崎駅まで乗っていってタクシーで安和までUターンしようと歩き出したところに電話が鳴りました。


帰りが遅いので家人が心配してくれていたのです。そこで父が迎えに来てくれる事になって、駅のベンチに腰を下ろしますが父が車で来てくれるなど何十年ぶりの事でしょうか?塾に通っていた頃の小学時代になって気分で嬉しくなりました。本当に忘れるくらい久しぶりに乗せてもらう父の助手席...今年はスタート最高です。




2022寅年、新春虎竹の里ウォーキング

 
虎竹の里


今年も雲ひとつない青空の中、新春虎竹の里ウォーキングに向かうことができました。年に一度は自分の足で歩いて虎竹の竹林の声に耳を傾け感謝したい、そんな思いで始めて数年来、毎年好天に恵まれています。2022寅年は例年に比べて肌寒さはあるものの、穏やかな明るい陽射しとポカポカ陽気に幸せを感じながら歩きました。


虎竹の里から見る太平洋


山道を登っていくと虎竹の竹林の間から須崎湾、そして更に雄大な太平洋を望めます。虎竹の不思議な虎模様には、この安和の浜からの潮風が関係しているという大学の先生もいますので、青く美しい海や高知の自然環境が虎竹を創り出していることが分かります。


虎竹山出し


虎竹伐採のシーズンは、こうして山道に虎竹が並びます。


2022年の虎竹


今年は寒さが来たせいか遠くから見ても一目で虎竹の色付きの良さがわかってワクワクします。何せ今年は寅年です、昔から「雲は龍に従い、風は虎に従う」と言われますから、同じ虎繋がりの虎竹にとっては絶好の追い風の福一年になるのです。


虎竹


ほらほら、虎竹の先端に太陽の眩しいばかりの光が輝きます。




竹虎テレビ生中継!RKC高知放送の情報番組「eye+スーパー」

 
寅年の虎竹山出し


竹虎は本日より通常営業を開始させていただきます。寅年を、まさに竹虎の一年にしたいと思っていますが、そんな新春に幸先よく地元テレビ局さんが虎模様の竹を取り上げて下さる事になりました!明日1月6日(木) 夕方3時50分~4時45分、RKC高知放送さんの情報番組「eye+スーパー」です。


虎竹林


1時間の番組の中で、伐採シーズンを迎えております虎竹の里の竹林の様子や、運び出された虎竹を本社工場のガスバーナ―を使い油抜きする製竹加工、更にその竹材を使い製作された寅年の新春にオススメ虎竹細工などを本店にてご紹介させていただく予定です。


今年の虎竹2022


今年は寒さが結構キツイので、例年に比べて色づきの良い虎竹が出てきています。白っぽく見える薄い蝋質の下に斑模様がハッキリと確認できます。これを油抜きしますと美しい虎柄が浮かび上がってきます。


虎竹の里


明日は天気が思わしくないようですから、このような美しい虎竹の里はご覧いただけないかも知れません。この峠からの眺めを、自分がインターネットに公開させてもらったのは25年前の事になります、愛する地域を多くの方に知ってもらいたい一心でした。それから少しづつ、少しづつ変わっていく景色の中でも虎竹は昔のまま、自分の思いも変わりません。高知のローカル番組なので、ご覧いただけない地域の方も多いと思いますがTVer(ティーバー)で後から観ることもできるようです、機会があれば是非ご覧ください。




日本唯一虎竹の里の秘密!?こうして出来た!記念すべき寅年の年賀状

 
竹虎年賀状2022寅年


皆様、楽しいお正月をお過ごしになられたのではないかと思います。今年の新春も虎竹の里は好天に恵まれて暖かく穏やかな年明けで、これだけでも本当にありがたい寅年の幕開けでした。昨日は、たまたま駅前を通りかがりますと早くもUターンラッシュが始まっているようで、大きなトランクを持った方々が家族に見送られている光景を見る事が出来ました。こうした当たり前の眺めも、昨年はあまり無かったように思いますので普通の暮らしに幸せがあるのだと、つくづく感じていました。


竹虎年賀状2022寅年


さて、竹虎も本日までお休みを頂戴しており、いよいよ明日5日(水)から通常営業です。今年は、暮れから何度も何度も申し上げておりますように(笑)寅年です!虎繋がりなので、どうしても特別な年明けに思えてなりません、そこで34回目の竹虎年賀状となります今回に初めて社員一同全員参加で制作する事にしたのでした。


竹虎年賀状2022寅年


撮影していただくのは毎年特別にお越しいただいている写真家のミナモトタダユキさん。プロのカメラマンに撮ってもらう事などほとんどない竹虎社員の撮影現場を動画にしています、このようにして今年の年賀状は作られたのです。30年ブログ「竹虎四代目がゆく!」をご購読いただく皆様に一足お先に公開いたします、よろしければご覧ください。




あれから百年、竹虎初代宇三郎の海

 
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虎竹の里を見下ろす、この峠からの景色も、24年前に自分がインターネットに初めて掲載してから随分と多くの方に知っていただけるようになりました。線路が走っているのがお分かりいただけますでしょうか?すぐそこに見えるJR安和駅があった場所に、つい先日に出来たばかりの集落活動拠点が見えます。


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大阪天王寺の竹材商だった宇三郎が小舟で降り立ったのが、この下に見える安和海岸だと聞いていたので小さい頃から、ここには良く来たものです。しかし、夜の景色はあまり見たことがありませんでした、打ち寄せる白い波の音だけが聞こえる静かな里は、100年前と比べられないほど電気が灯り人の暮らしも変わってきたのだと思います。そうやって時代や山の竹たちを取り巻く環境は変わり、虎竹自身にさえも変化が感じられます。変わっていないのは自分だけなのかも知れません。




徳山鮓

 
徳山鮓、徳山浩明、竹虎四代目(山岸義浩)


徳山鮓、そこは余呉湖畔にある奇跡のロケーションだと言う。地元に昔からある発酵食品としても有名な熟鮓(なれずし)を神業のようにあやつり新しい魅力を発信されている。


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田舎者の自分が、鮒鮓を食したことがないと知ると出してくれたのは、今まで体感したことのない酸味と旨味が入り混じった不思議な味。これが日本中の食通を魅了する絶品なのだ。


虎竹の里


土地の力、伝統の力、人の力。親友の祝宴でもなければ遠慮してしまうような、自分には縁遠いオーベルジュだと思っていたが、大きな勘違いだった。虎竹の里にこそ、同じ「奇跡」が宿っている。


日本唯一の虎竹


オンライン開催インターンシップ2021のダイジェスト動画できました。

 
日本唯一の虎竹筍


竹の生命力には驚きます、条件が良ければ一日に1メートル以上も伸びるのです。筍の季節に竹林に入ると毎日のように景色が変わるほどです、そして三か月もすれば親竹と同じ大きさになり立派な虎竹の一員です。


虎竹、tiger bamboo


そんな何でも吸収してどんどん成長する若竹のような皆さんをお招きして開催するインターンシップ。今年はコロナのためにzoomを使いオンライン開催としましたが、お陰で海外からの参加者もおられて良かったと思います。先日の19日(木)当日の様子がダイジェスト動画となりました!