飯塚琅玕斎さん

別府湾


前の日とはうってかわって素晴らしい天気となりましたぞね。カーテンを開けたら別府湾が美しく見えよります。ソワソワして早起きしたのにはワケがあるがです。実は、ここ大分で飯塚琅カン齋さんに会いに来たがです。


おっと会いにきたと言いましても、琅カン齋さんは自分が生まれる前に亡くなっちゅう方。けんど、その作品は今でも生き生きとしちょります。自分が、この方を好きなところは今までの竹を変えたところ。竹の先頭にたって、道を切り開いたところ。ひとつ、ひとつの竹籠にその志がこもっているような気がします。あまりの凄さに言葉にならん。人は竹で、こんな可能性を見せてくれる事ができる。まっこと感動したがです。


虎竹


生野祥雲齋さんの作品もありましたぞね。


えっ......?


「紫竹」(しちく)という表記に足が止まるがです。どうみても虎竹なのに...?ちょうど前から数十年来のお付き合いのある竹職人さんが歩いてきたので尋ねてみたら、


「虎竹、黒竹の事をまとめてな、紫竹言いよったんよ」


ああ、なるほど納得。けんど、人間国宝にまで成られた超一流の竹芸士の方にも虎竹をこんなに使うて頂きよったと思うたら、まっこと嬉しゅうになってきますちや。


「けんど、あんなアレやな...」


「オヤジさんも前に同じ事を言いよったが」


少しは父親に近づくことができよりますろうか?それが余計に嬉しいがぜよ。


コメントする