台湾竹の旅2014年、最後は虎竹花籠

台湾耳かき工場


竹の現場は万国共通なのです。中国でも、韓国でも、ここ台湾でも、そして日本でも、一本一本太さも形も性質も違う竹は機械化が難しいので、どうしても職人の手仕事中心になるがです。製造された、ほとんどの製品が日本に来ているという耳かき作りの工場に始めてやって来たのですが、全然そんな気がしないのは、きっとそのせいではないかと思うがです。


耳かき職人


竹虎にも自分が入社した頃には本社工場で働く社員の他に、内職さんとして働いていただく方が沢山おったがです。自宅から離れられない職人さんもおられましたので、そんな方は家の納屋を改装したりして作業場を作り仕事されちょりました。


一方、こちら台湾の職人さんたちが耳かきを製造されているように、沢山の職人さんが集まってワイワイ言いながら竹の仕事をされていた作業場兼倉庫の仕事場もあって、材料を持って行く度に、職人さん自身が作ったお茶をいただいたり、懐かしいお菓子を食べながら話しをさせてもらったり、そうやにゃあ、けんど一番楽しかったのは何と言うても昔話ぜよ。昔話いうたち当たり前の事ですが、「カチカチ山」とか「ウサギとカメ」みたいな童話じゃあないぜよ(笑)。


虎竹の里の地域の話しや、竹の産地ならではの逸話、また竹職人さんの話しなどが多かったですけんど、そうそう、お年寄りの知恵に助けられる昔話もありましたけんど、実際に地元の高齢の職人さんの話しはタメになる事が多く、小学校卒業から10年も安和にいなかった自分には知らない事ばっかりで、とにかく興味深い話しがあって時間を忘れましたちや。


そんな調子なので台湾耳かき工場には行ったと言うより、むしろ戻って来たという感覚が近いですろうか。もちろん細かい製造工程など見たことなかったので勉強になりましたぞね。


台湾竹工芸


さて、昨日のブログでも言いましたが、台湾の竹は、どこでも笑顔がついて回りゆうみたいぞね。高級感のあるギャラリーのような竹専門店で行っても、素晴らしい竹工芸品に囲まれながら、やはり笑顔になる。皆さんが竹が好きで、ずっと竹に関わって来られた方ばかり。そんな事も大きな理由であるかも知れませんが、どこに行っても、もてなしてくれる美味しい台湾茶のせいもあるろうか?


ちょうど台湾の竹産地である南投県というのは台湾茶の産地でもあるそうで、滞在中は「鹿谷鄕」という地名を何度も聞きましたけんど、お茶好きなら知らない人のいない程こじゃんと(とても)有名なお茶の産地という事ぜよ。なるほど、そんな産地に生活される皆様なので、お茶にも相当のこだわりがあるがやろうか?兎に角、それぞれ入れてくれるお茶が、それぞれに美味いがです。


台湾茶


お茶の話しが出ましたけんど、台湾のお茶は、香りが素晴らしいし、小さな湯飲みに入れてくれて飲みやすく、一口で飲めるのですが次々とアツアツのお茶を入れてくれて、何かホッとすると言うか家庭的と言うか、ついつい長居をしてしまいますぞね。


台湾茶


ホテルではお茶の入れ方を教わり、呂先生にもお褒めいただきましたぞね。日本の茶道のように形式はないし気軽に楽しめるのがエイですちや。お土産に沢山頂いた地元のお茶は、せっかくなので習ったように入れてみようと思うて早々に茶盤と急須、湯飲みを買い揃えたがですが、一番のポイントは常に熱湯が必要な事ではないかと思うちょります。あの湯気がいつも沸き立っている感じがエイがです。なので使い勝手のよい注ぎ口のついた湯沸かしポットも必要やにゃあと思いゆうがです。


虎竹花籠


少し話しがそれてしまいましたけんど、やっぱり最後は日本唯一の虎竹ですぞね。お陰様で沢山の素晴らしい方に恵まれて、行く先々で香しいお茶をいただいて歓迎いただきましたけんど、自分にとっては、これほどの歓待は他には無いですろう。


まっこと、ふと横を見たら虎竹があるとは...。ここが虎竹の里から遠く離れた台湾であることを一瞬忘れてしまいそうになるほどに、虎竹の里の竹を手にする事ができてこんなに幸せな事はないがです。


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