地元の素材を活かす山ぶどう手提げ籠バッグ

 
山ぶどう職人


雪深い日はかじかむ手を温めながら、セミ時雨の日には窓を開けて心地よい風を入れながら職人は山葡萄と向き合っている。大きな梁の通った高い天井の民家は何年前の建物だろう?どれくらいかは知らないが、きっと長い間こうして人の暮らしを見守り続けてきたに違いない。


国産山葡萄の素材


山深いこの辺りで採った山葡萄のツルが乾燥されて積み上げられている。見るからに丈夫そうなこの素材たちが手提げ籠バッグになるのも、そう遠くないような気がする。


国産山ぶどう手提げ籠を編む


近年、山ぶどうは国産材に加えて外国産の材料が多く輸入されるようになっている。海外で製造されたモノも多いが、出来栄えが良い代わりに価格も日本製と変わらないので自分でも見分けるのに苦労する。以前と比べて愛用者の裾野が広がったのかファッションとして編み方や形が多様化しているのも特徴だ。


山ぶどうの紐


しかし、山葡萄は元々生活に根差した背負い籠や腰籠のような道具として発展してきた。現在ではあまり見られないこのような紐も、山葡萄の強靭な強さでもって暮らしの中ではさぞ役立ってきたものだと思う。


国産野ぶどうバッグ


それにしても、やはり自分達が出会った40年前の素朴さが忘れられない。昔ながらの網代編みが一番だ、これぞ山葡萄なのだ。




コメントする