図面竹の角竹

図面竹


図面竹は京都のお得意様が作られていた竹で、昭和45年3月にオープンした最初の竹虎本店にもズラリと並んでいて、子供心にも壮観だったから非常に馴染のある竹のひとつだ。初めての方がご覧になられると、虎竹と同じように思われるようだが、虎竹が自然の中から生まれる竹なのに対して、図面竹は職人技が作り出す竹だ。ご関心のある方は、30年ブログ「図面竹の竹林」をご覧いただきますと、その製法を垣間見る事ができる。


孟宗竹


元々は、このように伐り出されている孟宗竹を使い、このような色合いに仕上げていくから凄い技術なのだ。


図面竹


さらに図面竹には、筍の時から木枠をはめて四角い形に作り上げた竹もあって、お鮨屋さんや日本料理のお店などに行くと良く使われている事が多い。


小田光陽作竹皮花器


おっと、これも似たような柄に見えるかも知れませんが実は竹表皮ではなく竹の皮。正確には筍の皮なのだが、竹皮を使って創作された花器だ。筍の時にこのような虎模様の入る孟宗竹や真竹は、大きく竹に育ってからは柄が付かず、筍の時にはこの虎模様の入らない虎竹(淡竹)には成長してから虎模様が付くとは面白いものなのだ。



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