手書きで頂くお客様の声

竹虎へ手書きのお声


まっこと有り難い事のひとつに、沢山のお客様から手書きでお声やご感想をいただける事がありますぞね。もちろん、メールでお送りいただく嬉しいお便りもあり、毎日お陰様で感激させて頂よりますけんど、手書きの声は文字にお客様一人一人の人となりが見えるようでより親近感を感じさせていただけるがです。


中には絵手紙風に、その季節の風物詩や地方の様子などを作家の方ではないかと思ってしまうくらいビックリするような上手な絵を描いて頂いたり、当社の商品や、使われているご様子を描写されていたり、見ているだけで楽しくなってくるがです。皆様、まっこと、まっことありがとうございます!


小さなお子様から頂くメッセージや、挿絵なども、こじゃんと(とても)楽しにしちょります。竹虎の商品を、こんなにご愛用いただきゆうのかと思わず目頭が熱くなるような事もありますちや。


お送り頂きましたお葉書や手紙、ファックスなど手書きのお声も、できるだけホームページの方で他の皆様にもご覧いただけるように公開させていただくようにしちょります。もし、竹虎の商品をまだお使いになられていない方でしたら、すでに、お求めいただき愛用されゆう方々のご感想はきっと参考になるに違いないと思うちゅうがです。これからもドシドシとお送りいただけたら嬉しいです。虎竹の里で心よりお待ちしちょりますぜよ!


虎模様の包装紙

竹虎包装紙


竹虎はお陰様で今年で創業119年になっちょりますが、実店舗を作って竹細工の販売をはじめてからでも40数年という歳月が経っちょります。日本でも、ここにしか成育しない虎斑竹(とらふだけ)を生産する地元の皆さんが虎竹を使った様々な竹製品や竹工芸に触れる機会を作りたい、そんな祖父の思いを形にしたお店やったです。


外観はもちろん、壁も天井も竹だらけ。そして、所狭しと並べられた大小様々な展示されている商品も全国各地で作られよった竹細工。子供心にも、どこを見ても、まっこと竹ばっかり。何ひとつ面白みのない店やにゃあ、歩き回りながら、そんな事を思いよったのを覚えちょります。そうそう、子供の目には興味を引くモノは少なかったですけんど、引き戸を開けて店内に入った時の、竹特有の香り。これは妙に心が落ち着き、好きな香りやにゃあと思いよりました。


こうやって小さい頃から、このような日本のそれぞれの地域で作られてきた伝統の竹に親しみ、竹ばっかりに囲まれちょったからこそ、はじめての遠く離れた竹の職人さんに会うた時にでもまるで昔から知り合いやったような懐かしさを覚えたりするのかにゃあ。そんな風にも思いよりますが、この竹虎の店には、当時から使いよった竹虎の包装紙があるのです。


竹林の写真を刷り込んだ、若竹をイメージしたような薄い緑色をした包装紙ぞね。これを長い間、竹虎では使用してきて、家族はもちろんですが、働く社員の間でも、そして古くからのお客様にもこじゃんと愛着のある包装紙でもあったがです。だから、包装紙をリニューアルするのに実は何年もかかりましたちや。やはり虎竹模様の包装紙が竹虎らしいと思い、写真を撮り直してロゴマークなどをあしらい完成したのが1年半前。今ではギフト包装などは、全てこの虎竹模様の包装紙を使いよります。


そして、さらに最近ではラッピングに工夫をこらすようにしちょります。専門の方のご意見を伺いながら本物の虎竹を表に貼り付けてみたり、せっかく虎竹の里からお届けさせていただきよますので自分たちに出来る事があればそれを精一杯やらせてもらいたいにゃあと思うがです。


福岡同友会の皆様が来社

虎竹の里の竹林


中小企業家同友会という会があるがですが、これは熱心な経営者の皆様の勉強会で全国組織ながです。この同友会の九州は福岡支部から、嬉しい事にわざわざ虎竹の里に見学に来られた皆様がおられました。


竹虎本社前


虎竹の里には、どちらから来られてもトンネルがあって、そのトンネルがひとつの境界線のようになっちゅうがです。トンネルとトンネルの間の、わずか1.5キロ程度の谷間にしかこの虎竹が成育しないと言う話をさせていただきます。


「ええっ~!?どうして不思議な竹やね」


自分たちは竹とは虎模様のあるものだと思うて育ちましたけんど、普通に考えたら、まっこと変わった竹ながです。


虎竹油抜き


虎竹をガスバーナーで熱して曲がりを矯正する。矯め作業の工程をご覧いただきました。虎竹をあぶると糖質の多い油分が吹き出し、なんとも言えない甘~い香りが漂うがです。この香り、竹の熱さ、バーナーの炎の音今ではなくなりつつある竹屋の仕事を五感で体感していただきたいがです。


焼け坂


竹虎は何というたち、日本唯一の虎竹やきに、どうしても竹林にはご案内させていただくがです。梅雨入りしたと言いますけんどこの日は、天気も良く、それでいて暑くもなく、


「竹の中は気持ちがイイねぇ~」


竹林にはいると皆様が言うてくれます。この季節は緑が映え、筍があっち、こっちと生えていたり、青々とした若竹が天に向かい真っ直ぐに伸びていたり、まっこと(本当に)帰りたくないくらい。しばらく座って風とサワサワした音に包まれていたいようなそんな、清々しい竹林やったがです。


竹の伝道師になる

竹虎工場


大阪からお客様が来られちょりました。遠くからの皆さんには、いつも安和の虎竹の里の山を見ていただきます。竹虎の工場から見える山々が日本唯一の虎竹の故郷ながです。焼坂の山を正面にみて、山に囲まれたこの谷間でしか竹が生育しないというお話をいつもさせて頂いちょります。


正直な事を言うと、幼い頃からずっと見てきた山、ずっと親しんできた竹林なので、わざわざ説明する必要もないのではないか...?かなり前は、自分達ではそう思うちょったのですが、実は県外から、いえいえ高知県の方であっても、そして、頻繁にこの国道を車で通ることのある方でしても。虎竹の不思議な生育の事については何もご存じなくて、当然、イギリスBBC放送が来た事など全く知るよしもないのです。


竹工場


だから、当たり前の山々を見てもらい、竹屋の普通のお話をさせてもらうだけで「ええっ?そんな話はじめて聞いた」と、皆様が結構興味を持っていただけるがです。日本人と竹は長い長い歴史があるはずなのに、つい、この数十年で急に距離が開いてしまったのではないですろうか?けんど、まったく忘れられてしもうたワケではないと思うちょります。「エバンジェリスト」と言う言葉を知りましたぞね。伝道師という意味やそうです。自分らあが竹の事をもっともっとお伝えする。伝道師になる努力が必要やと最近とくに感じちゅうがです。


「よそ者、若者、馬鹿者」

虎竹林へお客様


都会から、ひとりのお客様が虎竹の里にやって来られちょりました。虎竹林に入られると目をランランと輝かせて、写真をカシャカシャ!カシャカシャ!ちょうど、天気も日本晴れ。明るい日差しが竹の葉から木漏れ日のように差し込み、それで無くとも気持ちの良い竹林がさらに心地良く感じられるがです。そんな竹林を見回して、まっこと(本当に)満足そうな表情にワシの方もこじゃんと(とても)嬉しゅうになってきますぞね。


虎竹の里


「こんな山で働きたい...」


真剣な顔で言われます。確かに都会から見る田舎と実際に地方の山里に暮らし仕事するという事の隔たりは小さくはないかも知れません。けんど、こうやって虎竹の里の外からの目というのは、これから自分たちが変わっていくのに大きなヒントをいただく事が多いがです。竹虎は、絶対に変えんものは変えんぞね。反対に、変える事は、すっと変えるぞね。いやいや、ずっと変わり続ける。それが伝統やと思うちょりますし、父も祖父もやってきた道。


「よそ者、若者、馬鹿者」


地域に変革を起こす、ひとつのキーワードと言われちょります。100年後の虎竹を思うとき、大いに結構、大歓迎ちや。「よそ者、若者、馬鹿者」これは誰の事でもない、ワシ自身の事やきに。


小学校の竹虎見学

工場見学


須崎市内の小学校の生徒さんたちが日本唯一の虎竹の里へ見学に来てくれちょりました。同じ市内と言うたち安和は須崎市端っこやし初めて来た方も多いろうし、もちろん、虎模様の竹の事らあは誰も知りません。虎竹がここでしか成育しないと言う話を聞いてまっこと(本当に)興味津々で、工場に並んだ竹材にビックリして、虎竹のガスバーナーでの油抜きの作業の様子をみて、それからそれらの竹が竹製品となって陳列されちょります店内を見てまわってもろうたがです。


けんど、ちびっ子パワーはなかなか凄いちや。自分らあが不思議に思うた質問やら竹を見た感想やら、目をキラキラさせて、どんどん言うてくれて。いっつも元気な店長も少しタジタジするばあぜよ。元気な子供達に職人やら皆も笑顔になって元気をもろうた一日やったがです。こんな小学生が大人になってふと今日の事を想いだしたりして、ずっと続いてきた伝統の竹文化に又ふれる機会があればこじゃんと(とても)嬉しいことやと思いよります。


竹虎四代目ブログのお客様

お客様


こうやって毎朝ブログを書かせてもらうようになったがは2006年の1月のことやきに、今月末でまる6年になりますちや。「竹の事ばかり書いてよく続きますね」たまに言うていただく事もありますけんど、このブログは30年続けるとお客様と社員に宣言しちゅうがやき、あと24年はゆっくり書き続けることになるますろう。


まあ、それでも書きたい事、書かんとイカン事はおそらく尽きることはないがぜよ。そりゃあ、そうよ、毎日、毎朝、竹は新しいがやき。そして、なにより自分が毎朝書き続けられる原動力、それが、こんな全く面白くも何ともないブログやけんどそれでも楽しみに読んでくれゆう有り難いお客様ながです。


先日、わざわざ埼玉県からご夫婦でお越しいただいちょったお客様。毎日ブログをご購読いただいて、それでわざわざ虎竹の里まで自分のような竹の事しか知らん田舎者に会いに来てくれちょったそうながです。留守でお会いできず、まっこと申し訳ございませんでした。今度からは是非一言お知らせしちょってください。


けんど、まっこと(本当に)こんなお客様がおられるち、嬉しゅうて、有り難うて、こうやってブログを書きながら涙がとまらんちや。早朝、誰もおらん静まりかえったパソコンの前、ワシの情けない顔を見ゆうがは、ハンチング帽かぶった祖父の写真だけやき。なんちゃあ、恥ずかしい事もないがぜよ。


夢追い人さんの紙芝居

夢追い人さん紙芝居


「は~~~~~~~い!皆集まって~~~~~!」


白装束に前掛け姿の夢追い人さんの特別公演が始まるがです。今回の紙芝居の演目は「傘地蔵」。竹虎さんでの公演やきにできるだけ竹に近い話をと考えて傘地蔵になったそうちや。今回はたまたま高知に来られる機会があったきにこうやって立ち寄ってくれたそうですけんど、そもそも夢追い人さんは県外の遠い町で活動されゆう方です。自転車に紙芝居の道具一式をのせて廻るそうながです。その時に使う市場籠を竹虎でお買いあげ頂いた事が縁となり、この日の特別紙芝居公演となったがです。


傘地蔵


それにしたち、何ぼお客様がおらん言うたち店の中でいきなり紙芝居ち?実は一瞬そう思うたけんど、夢追い人さんの衣装のせいか、紙芝居という今ではあまり見かけない懐かしさのせいか、竹虎の店に妙にマッチしちょって見ても全く違和感がないがですき、お客様が来られたら一緒に楽しんでもろうたらエイちや。


まあ、社員も童心にかえって喜んでたようやし、こんな機会はそうそうないですきに貴重な一日になったと全社会議でも報告がありましたし、まっこと(本当に)感謝ぜよ。ありがとうございます。


今日はブルース・リーではないの?

北海道のお客様


北海道は帯広から沢山のお客様が来られちょりました!大型バスから降りられてきて開口一番、「ありゃあ!?今日はブルース・リーの格好ではないの?」


「....................................。」


どんな情報を聞いて竹虎に来られちゅうがやろうか?


竹虎四代目


いっつも、こんな格好やと思うちょりました?いや、待ってちや......そう言うたらこんなページがある!こんな自己紹介ページやったら仕方ないにゃあ、ははは。


まあ、それはさておき、南国土佐と北海道いうたら随分と離れちゅうは離れちゅうけんど、帯広やら、十勝じゃあと聞きますと、どうしたち学生時代に自転車で北海道一周した時の事を思いだすがぜよ。今はどうか分かりませんけんど当時は帯広には、ワシらあみたいな旅行者のために無料で宿泊できる施設があったちや。そこでは全国から集まった思い思いの旅人たち...。徒歩の人がおる、自分らあと同じ自転車もおる、バイクもおれば何と、三輪車で周りゆう強者がおったがじゃあなかったろうか?


帯広あたりは、旅行の後半に差しかかっちゅうきに疲れもたまっちょりました、それでも地平線のつづく十勝平野を走りぬけ日高山脈を越える日勝峠やったろうか?ここは急な坂道で曲がりくねった道が続いて山越えは、まっこと(本当に)キツかったちや。汗まみれになって峠で休んだ後、道路脇に清流が流れよったきに服のまま仲間と飛び込んだがです!ああ、懐かしいちや。


竹虎本店


そうそう、卒業して高知に帰ってきてからも北海道の北見市には何回か行きよりましたぞね。高知市と姉妹都市という事でデパートの催事があったがです。ほんで来られたお客様が「ええっ!?竹!!!」と、驚きますきにこっちがビックリして聞いたら、北海道には竹が無いという事を、その時初めて知ったがです。


けんど、今回お越しいただいた皆様も日頃は竹に触れることもあんまり無いようで日本唯一の虎竹をこじゃんと関心を持ってご覧いただき、工場の作業風景では今までこんなに、いっぱい写真撮られた事はあったかしらん?言うばあデジカメや携帯、ビデオで撮っていただいたがです。帯広は最低気温が2℃という事やき高知では半袖やった皆さん、帰ったらびっくと寒かったがやないですろうか?


老舗竹の子料理専門店の佃煮

竹虎工場


虎竹の里に遠く京都からお客様ぞね。竹の子料理の老舗「うお嘉」さん。なんと創業明治5年と言うきに竹虎より22年も古い歴史のあるお店ながです。


ずっと竹の子に関わるお仕事されてきたので竹の事をもっと知りたい、研究されたいと日本各地あちら、こちら歩かれているとの事。そうそう、この日も東京に行かれちょったきに羽田から高知龍馬空港まで飛んで来られました。


まっこと、精力的に色んな所に行かれゆう。京都の筍料理の老舗という現状にあぐらをかく事なく常に前に踏み出しゆうがやにゃあ...。常に変化を求めゆうようにも思うがです。ワシも、びっくと(少し)見習いたいばあな勉強熱心な方で、こじゃんと感心したがです。


竹虎本店


工場から店舗、竹林までご覧いただいて前々から愛用してくれゆうという竹皮スリッパを持って記念撮影させてもらいましたけんど、ワシの手に持っちゃあるのが実は「うお嘉」さんからお土産でいただいた竹の子の佃煮ながです。透明のビンごしに、味の染みこんでいそうな見るからに美味しい色合いをしちょりますちや。


竹の子佃煮


こりゃあ、さっそく試食させて頂かなあと思うてフタを開けてから妙に焦ってしもうて、箸なんぞ使わんと手で摘んで口に運ぼうとして、


「いかん、いかん、京の味じゃあ...」


そう思い直してお箸で頂きました。そりゃあ、そう京の味やきに、上品にいかなイカン。


ほんでから、口にパクリ!おおっ!おおおっ!!!こりゃあ、山椒がきいて、美味しいちや。ご飯がすすむ、すすむ!シャキシャキ!竹の子の佃煮で、毎日使いゆう竹のお茶碗一膳完食ぜよ。竹の子の歯ごたえが硬くなく、柔らかすぎずちょうどエイあんばいになっちょります。さすが、これが創業139年の老舗の味ながちや。味付けも、やっぱり京の味ぜよ。どことなく品格を感じてしまうにゃあ。う~ん、田舎の筍とは違いますぞね。