2007年6月 2日の投稿

うなぎ2

d91760d6.jpg竹製の「うけ」でウナギを捕る話は昨日したのですが、その続き。地元でもうけを作る職人さんはほとんどいなくなりました、たまに大型店に置いてあるソレと違って職人手作りのうけはゴツゴツ無骨で形も不揃いで、でも何ともいえない味があります。ところが、不思議なことにうけが新品のうちはウナギがなかなか捕れないのです。きっと新竹の香りが強すぎて餌のミミズのニオイが弱くなるのかなあ…なんて子どもの頃から思っています。本当によくウナギの捕れるうけは数年使い込んだ色のあせた「うけ」なんです。そしたら当時ウチで働いてくれていた職人さんがいいました
「田んぼに浸けちょきや」
ええ?と思いましたが何と田植え前の田んぼのドロドロとした土の中にうけをズッポリ沈めておくのです、そうしたら新竹の香りが弱まりウナギがよく捕れる。アドバイスをもらってさっそく近くの田んぼに行ったボクですが、後日談があるんです…。が、今日はここまで。
ところで写真をご覧になって、こんな渓谷みたいなところでウナギ捕っているのか?と思われた方。スミマセンこれは四国のずっと山奥の谷間の川です。

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竹虎四代目

竹虎四代目
YOSHIHIRO YAMAGISHI

創業明治27年の老舗竹虎の四代目。100年守り続けた日本唯一の竹林を次の100年に繋ぐ。日本で二人だけの世界竹大使。

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