日本唯一の虎竹自動車(Tiger Bamboo car)、横浜への道 その2

光岡自動車(Like-T3)


日本唯一の虎竹自動車の本体となりました光岡自動車さんのLike-T3は電気自動車といえ100キロの積載量を誇ります。狭い路地などでの宅配用に考えられたというだけある高性能ですが、実際、有馬温泉では4人乗り用としても使用されていたりしてそのパワーは折り紙付きながぜよ。


ところが今回の「チャレンジラン横浜」では、車体重量が増えている事に加えて約10日間と想定している行程の荷物などの重さも馬鹿になりません。高知は84%が森林と言われている山の多い県であり、それゆえ何処に行くにせよ高知から県外に出るためには険しい山道を越さねばなりません。もちろん普通の車でしたら高速道路でスイスイ進めるところですが、残念ながら虎竹自動車では高速道路を走ることは出来ません。ずっと国道など下道を走っていかねばならないのです。


光岡自動車(Like-T3)日本唯一の虎竹自動車


実は、高速道路が完成して以来十数年通った事のない国道32号を久しぶりに車で走ってみましたぞね。昔は高松方面に行くにはこの道しかなく、学生の頃アルバイトで竹製品を満載した大型トラックの助手席にのりこみ大阪に運んでいく時、車体のエンジンが悲鳴のような唸り声を上げていた事を今でも思い出します。最初の難関は高知市から大豊に向かう標高395メートルの根曳峠(ねびきとうげ)、かっては、この峠を境に気候が変わるといわれた場所で、曲がりくねった急な坂道が続きます。


ちょうど、このルートは土佐藩の山内のお殿様が参勤交代で通った北山道でもあります。以前、高知から香川県までにも何カ所も本陣があるのを知って、当時の行程の大変さを思った事があります。地名にも新宮村という所には「腹包丁」という地名が残りますが、これは坂道が急なので刀を腹に回して登ったことに由来するそうですにゃあ。


竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)


まあ、それはさておき高速道路ばかり通ることに慣れてしまい、元々の国道の事をすっかり忘れてしまっていた事に改めて気づきます。しかし、こんどのチャレンジではこの道を通らねばなりません、そこで、日本唯一の虎竹自動車の走行性能を試す場所として選んだのが虎竹の里から西の走った所にある標高287メートルの七子峠、同じく曲がりくねった坂道の続く交通の難所と言われた道でやったがです。


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