虎竹四ツ目弁当箱、雑誌サライ掲載用に製作しました

竹虎四代目(山岸義浩)、サライ掲載


雑誌「サライ」さんから連絡を頂いたのは初夏の頃か、もしかしたらもっと前だったかも知れません。あまりハッキリとしていないのは、人気雑誌での通販掲載という有難いご提案ではありましたものの近年このような大手様とのお付き合いは、自分達のような田舎の小さな会社では少し無理があるように感じて全てお断りしてきていたためです。


サライ、メイドイン高知の逸品


掲載させて頂く事を決めたのは、熱心に何度もご連絡を頂戴いただいた事もありますが、今回が「メイド・イン高知の逸品」として地元高知特集と知ったからでした。自分達は高知の自然の中で育まれた、この土地ならではの虎竹と共に100年歩ませてもらっていますので地元を盛り上げる本への参加なら是非出来る事はさせて欲しいと思いました。


竹虎サライ掲載記事


コロナ禍にあってもライターの方含めて東京から数名で取材にお越しれさるという姿勢にも、現地の本当の雰囲気を伝えたいという熱を感じました。実は自分自身も毎号拝読しているような面白い内容は、こうして手間暇かけているからこそなのです。


サライ高知新聞掲載


手に取ってページをめくると、このお正月用に竹虎ロゴマーク入りの真っ赤な旗作りをお願いしたばかりの三谷染工場さんも載っています!さらに読み進めていきますと掲載されているのは、フラフ、宝石珊瑚、土佐打刃物、土佐和紙、土佐硯、組子細工、土佐古代塗、尾戸焼など...もう30年近くにもなるでしょうか?「高知の物産展」というようなタイトルで全国のデパート催事にお邪魔していた頃に馴染みだった工芸品ばかり、当時を思い出して懐かしくなります。


虎竹四ツ目弁当箱


今回はサライ掲載用に虎竹四ツ目弁当箱を特別に製作しました。虎竹スクエアバスケットを作った時からランチボックスの構想はありましたが若干無理をしながら(笑)前倒しで形にして掲載頂きました。こちらの四ツ目弁当箱は今のところサライさんでしかお求めいただけませんので是非ご利用ください。




「蝸牛」サステナブルな未来を描く、竹に帰る

蝸牛(かたつむり)


オークラヤ住宅株式会社さんの発行される「蝸牛」という小冊子が届きました。「蝸牛」、難しい感じですが「かたつむり」と読みます、かたつむりのように地道にゆっくりとではありますが着実に前に進んでいきたい、そんな思いからのネーミングでしょうか?まあ、それは定かではありませんけれど今回のVOL.89の特集であります「サステナブルな未来を描く、竹に帰る」という事で、につきましては遅くても構いませんがしっかりと地に足のついた歩みをしていきたいものです。

 
竹


日本人とは数千年の付き合いのある竹は、現在では少し忘れられがちな存在ではありますが、大きく取り上げていただき竹と人との関係を再考していただいてます。数寄屋造り、竹アート、竹アクセサリー、竹のテーブルウェア、竹細工、竹林公園、竹の生態まで良くまとめられた記事の最後に世界竹大使の竹虎四代目が登場させていただいてます。


虎竹の里の新米


「日本は竹の国」などと大袈裟でしようか、もちろん世界を見渡せば素晴らしい竹文化があり目を見張るばかりです。しかし竹がイネ科であり、美味しいお米の育つ美しい国である日本こそ最高の品質の竹が生まれ、その竹を日本人の感性で芸術の域まで昇華させた、まさに竹の花開く場所と言えるのではないかと思うのです。


黒竹開花


SDGs(持続可能な開発目標)の意識の高まりの中、世界的に注目されてる竹。国内では孟宗や淡竹・黒竹の開花が進んでいます。竹材の確保を心配する声もありますけれど、は60年、あるいは120年周期に繰り返されて来た自然の営みなのです。




虎竹の花が咲いた

コンビニ撤退


虎竹の里にひとつだけあったコンビニが撤退した。高速が通り車の通行量も激減した700人しかいない過疎の村では仕方ないのかも知れない。この地域はこのまま空き家が増え続け、やがて若者の姿が消えてなくなる寂しい場所になるのだろうか。


竹虎四代目(山岸義浩)


しかし、ここには日本唯一の虎竹がある、かって土佐藩政時代には高知城のお殿様に届けられていた由緒ある竹。竹虎初代宇三郎が山主を一軒づつ説いてまわって少しづつ竹林面積を広げてきた歴史のある竹。


虎竹洗濯籠


虎竹の花が咲いた。花と言っても120年に一度開花する本当の花ではない、新しく編み上がった洗濯籠である。こんな美しい花が咲く場所が他にあるだろうか?日本に唯一つの土地の持つ力が認められ、過疎から「適疎」への先駆けとなる可能性を秘めた虎竹の里。明後日9月17日(木) 午前8:15~午前9:55のNHK「あさイチ」おでかけLIVE「高知須崎産トラ柄の竹を世界へ」でご覧ください。




NHK「あさイチ」おでかけLIVE「高知須崎産トラ柄の竹を世界へ」

 
虎竹


来週の9月17日(木)午前8:15~午前9:55のNHK「あさイチ」のコーナーおでかけLIVE「高知須崎産トラ柄の竹を世界へ」で竹虎をご紹介いただく事になりました。わずか1.5キロの間口の谷間でしか成育しない不思議な虎竹のお話しや、近年、海外への虎竹発信に力を入れてきた事などにも触れられるのではないかと思っています。


虎竹模様


自分達にとっては馴染みがあって、「模様があるのが竹」だと思って育つ地元の子供たちもいるほどですが、まだまだ全国で見ればご存知ない方が多いかと感じています。このような機会に、竹の事を知って少しでも関心を持っていただけるようにせねばと思います。


青竹踏み体操練習


ちょうど翌日は「世界竹の日(World Bamboo Day)」の企画として竹虎全社員で挑戦します初の試み、青竹踏み体操のYouTubeライブ配信も控えています。今年はコロナウィルスで自宅にいる事が多いので室内で青竹踏みを使って簡単に身体を動かせる体操を作ったのです。SDGs(持続可能な開発目標)など環境に対する意識が高まるにつれ竹の存在感は増しているように感じています。さて、どんな事になるのかワクワクです、このPRも出来れば...しかし生放送で緊張してますのでどうなるのか?お楽しみに。




100倍にした水鉄砲「ザ!鉄腕!DASH!!」の思い出

 
竹虎四代目、孟宗竹


孟宗竹を半割にする事などめったに無いので、どうしてもあの「ザ!鉄腕!DASH!!」の夏を思いだしてしまいます。最初はテレビ局さんからの何気ない電話からだったのですがお馴染みの水鉄砲への問い合わせでした。しかし、詳しく聞いていくうちに驚かされました、何と大きさを100倍にしたいとの事だったからです。


実は日曜日のその時間帯は毎週決まって大河ドラマを見る関係で夕方よりずっとNHKにチャンネルはあわせたままでした。裏番組の日本テレビでTOKIOのメンバーが面白いチャレンジをいつもしている事は知っていたものの、それまでは正直あまり観る機会はなかったのです。だから知りませんでしたけれど何でも100倍にしてしまう企画がシリーズのようになっているとの事でした。


「水鉄砲を100倍にする!?」


水鉄砲は15センチくらい長さなので15メートルっ!?まず聞いただけで無理です。竹虎の工場は長尺の竹を扱うので結構広く天井の高さもあるのです、しかし、それでも一番沢山加工するサイズは4メートル、長くともせいぜい7メートル程度なのです。


それが15メートル...!2倍以上の長さ、しかもの長さの水鉄砲を100人で突きたいと言います。番組の方達は本当に面白いアイデアを考えるのだなあ、机上の空論としては楽しいし夢もある、だけど絶対に不可能だ。電話を切ろうとしたときに


竹虎四代目


「日本全国の竹屋さんに断られました。」


実は竹虎に話を持ってくるまでに色々とリサーチして関東近辺、関西などであちらこちらに当たっていたそうなのでした。それはそうでしょう、素人考えでもかなりの困難が予想されるので頻繁に行き来する事を思えば遠い高知の片田舎より交通の便の良い都会がいいに決まっています。ところが何処に相談しても製作できないと断られた...。


「カチリ」


竹虎四代目のスイッチが入りました。誰もやれないのなら自分達がやらないでどうする?竹に不可能はない。こうして、2013年9月1日の放映日に向かって長く暑い途方もないチャレンジが始まったのです。しかし、久しぶりに思い出しましたTOKIOのメンバー長瀬さん、松岡さんが来られて虎竹の里で竹を伐ったり当日は、しんじょう君も来て撮影現場となった新荘川はお祭りのようでした。詳細は虎竹の里の「ザ!鉄腕!DASH!!」な一日にまとめています。今は水鉄砲と言うとYouTube動画でチラリと登場するくらいでしょうか(笑)。




竹とプラスチックと

雑誌「BE-PAL」


今月の雑誌「BE-PAL」は、いつもながらわくわくする内容が満載だ。テント100張を全部立ててみた、という企画があって大学時代に自転車で北海道を一周して以来テント生活とは縁遠くなっているが見ているだけで、あれこれ考えて楽しくなる。


雑誌「BE-PAL」


先日の30年ブログで取材にお越しいただいたお話しをしているが「今日からはじめるサステナブルLIFE」という特集で自然素材としての竹を取り上げていただいている。毎年自然に生えて、あっと言う間に成長する不思議な生命力は今言われている持続可能な社会の大きな光にも見える。


雑誌「BE-PAL」


毎日、竹に触れ、竹で生活をしている自分達からすれば、実はそれほど簡単な問題でもないが竹ほど可能性に満ちたものはないのは確かな事だ。


洗濯籠


近頃登場させたお一人様の脱衣籠は、ウェブサイトのページにも記載した通り、脱水した洗濯物を持ち運ぶ場合など水に強い素材が便利なので市販されているポリエチレン素材のランドーバスケットがジャストサイズで内側に入る大きさで製作している。


虎竹の里のすぐ前には美しい太平洋が広がる、小さい頃は毎日泳いだ海だからマイクロプラスチック等の問題は、もちろん人一番身近に感じている。しかし、異素材を全く否定していては竹の存在も存続もない。




雑誌BE-PALの取材に来られた鹿熊さん

虎竹の里、鹿熊勤、竹虎四代目


雑誌BE-PALの取材にライターをされている鹿熊勤さんにお越しいただいた。実はこの方には18年前にも一度お世話になっているが当時から自然の中から生まれる人やモノや事に着目されていたように思う。そう考えると実にキャリアが長い、こうして同じ方に来社いただくという事は十数年経った今も「相変わらず」という事で良いのか悪いのか...である。


小学館「野山で生まれた暮らしの道具」


前回は小学館「野山で生まれた暮らしの道具」という本に掲載いただいた。この土地にしか成育しない虎竹と、その竹を使った虎竹縁台を取り上げていただいた。


虎竹の里


しかし、なんど虎竹の里に来られても同じである。18年前と同じように竹林しかない所だ、ただ今回はちょうど伐採された虎竹が昔から続く細い山道いっぱいに山出しされている最中だったのが良かったかも知れない。


竹虎四代目


取材にあたって前の本を本棚から取り出して見てみると鹿熊さんの名前の横に「撮影・大橋弘」とある。それでカメラマン大橋さんの事を鮮明に思い出した。自分は今でもカメラ自体にはあまり興味がないためなのか詳しい設定は全く分からない。ところが当時は更にカメラの事を知らないし写真の撮り方もまったく分からなかったので商品写真はひどいものだった。


そこで、鹿熊さんと同行されていて半日以上滞在されていた大橋さんに撮影の合間をみては写真の事をあれこれと教わったのであった。大橋さんは非常に気持ちの大きな方で、素人の自分に懇切丁寧に撮り方を教えてくれる、そして撮影しているところをずっと見学させてもらった。やはり、実に沢山の方々のお陰だと感謝している。


リニューアルした竹炭入り山田まんを高知龍馬空港で発見!

竹炭入り山田まん


「おおおっ!」これは少し驚きました(笑)。何と高知の空の玄関口龍馬空港の売店でお土産物を買おうと見ていたら...このド派手なポップは何でしょうか!?黒に黄色という一新したパッケージの山田まんがズラリと並び、何故か自分も登場しています。


このようになっているとは全く知らなかったのでビックリですが黄色に黒で虎のイメージ、そして竹虎のロゴマークも大きく入っていますので、まるで竹虎の商品のように勘違いされる方もいるかも知れませんが地元有名お菓子メーカー青柳さんの製造されている製品です。


竹炭入り山田まん


ご存知ない方のために申しあげますと、このお菓子は高知県立山田高校の生徒さんたちが地元素材にこだわり作ったものなのです、だから山田まんというネーミングで今回リニューアルするタイミングで日本唯一の虎竹を竹炭パウダーにしてご提供させていただきました。


竹炭入り山田まん


プロデュースが全国的に活躍されている土佐山田在住のデザイナー梅原真さんなので、さすがに売り場の統一感とか素晴らしいです。おまけにテレビコマーシャルも流れています、今はコロナウィルスで空港を使う観光の方々も少なめですし、出張を控えられている方もおられるかと思います。


しかし、いずれ落ち着いて又普通のにぎわいのある空港に戻る日が来ましたら、お出かけの際のお土産にもは是非とも山田まんをお忘れなきようにお願いいたします!




作務衣が雑誌「ホームセンターゴーアウト」に掲載されました。

竹虎四代目(山岸義浩)、作務衣


アウトドア用品を中心に楽しい衣類や雑貨が満載された雑誌「ホームセンターゴーアウト」に藍染作務衣を掲載いただきました。確か前にも作務衣を取り上げていただいた事がありますが、自分が愛用する30着ほどある作務衣の中で実に25着は笹倉玄照堂さんのモノです。


それほどのファンになったのは、思い起こせば30数年前に江戸時代の藍染生地を復刻させたいという玄照堂初代の方の思いに触れた事が始まりでした。当時から作務衣が好きで色々なメーカーさんのものを目につく度に購入して着用していましたけれど本当に様々な生地があり産地もあり価格も高いものから安価なものまで、どれを選んで良いか分からないほどでした。


雑誌ホームセンターGO OUT


当時の玄照堂さんの藍染作務衣を一度着て気に入りました。長く着ているうちに弱ってしまう腹部や裾のゴムを紐で結ぶようにしているのが良かったですし、何より洗濯した後の色落ちがデッドストックのリーバイスのようで格好良かったのです(笑)。その頃のタグの文字は白色でした、いつの頃からか赤文字になってしまい自分が初めて買った藍染生地も廃番となってしまいます。何度か復刻のお願いをしていますものの、今となってはあのような生地が出来ないようなのです。


竹虎四代目(山岸義浩)、作務衣


竹虎ロゴマークを背紋に入れてもらい、お尻にポケットをつけたオリジナルを作ってもらうよになりました。丈夫な玄照堂さんの作務衣ですが毎日来ていると膝がぬけたり、襟首が傷んできます。襟首は目立ってしまいますので何着かまとめて補強いただいた事があります。真新しい生地が入りると、また新しい作務衣に生まれ変わったようで良い感じです。


休日のリラックス用に着られるお父さんでしたら一着あれば十分です、一生着られると思いますので、ゆっくりと作務衣ライフを楽しんでいただきたいものです。




高知県の特用林産物「森のチカラ、里山の恵み」

森のチカラ、里山の恵み


高知県の特用林産物「森のチカラ、里山の恵み」という冊子に竹虎が掲載されています。特用林産とは山間部から生み出される木材以外の産物のことを指していて、キノコや木炭、漆、山菜まで含まれる中に竹もひとくくりで入れられているのです。


確かに全森林面積でみれば0.6%しか占めていない竹林ではありますが、実に様々な形に姿を変えて広く人々の暮らしに根付いて文化、思想にまで影響を与え続けてきたが特用林産物という大きなくくりに入っている事には前からずっと違和感を感じています。


森のチカラ、里山の恵み


まあ、それはさておき生産者の声として竹虎四代目が「職人を舞台にあげたい、職人に光を当てたい」と話していますが嘘です(笑)。自分です、自分が松明となって燃えて燃えて照らしたいのです、そして燃え尽きたい。先人がそうであったようにしたいのです。