虎竹バック、海外女性向け22日からNY展示会

竹虎四代目(山岸義浩、YOSHIHIRO YAMAGISHI、TAKETORA)、虎竹バックニューヨーカーCOTERIE展、高知新聞掲載


朝早くから嬉しいニュースが届きましたぞね!今朝の高知新聞に掲載いただいたようです。この虎竹バックニューヨーカー(Tiger Bamboo's"New Yorker"bag)のルーツは60数年前にさかのぼります。かって日本の竹細工は欧米への輸出品のひとつとして大量に製造されよりました。竹虎も港のある神戸に工場を持ち、黒竹などは釣り竿用としてヨーロッパに運ばれていった時代がありました。そんな竹の歴史を人に話すと皆様「えっ!?」と驚いた顔になるがです。いやいや驚かれるのは、まだ反応が良いほうですろう。日本に暮らして、山々の竹に囲まれていると思うのに多くの方は竹の事を何ひとつ知らず、まったく気にされず生活されよります。


愛の反対の言葉をご存じですろうか?確かマザー・テレサの言われた事やったと思いますが「無関心」やそうです。だから、「山で竹が泣いている」と嘆かれる竹の研究者の方もおられるのだと、少し残念に思う事もありましたけんど確かに里山には竹が多く自分達は毎日一緒に暮らしているからそう思いよりますが、それは自分の勝手な思い違いやったがです。


Tiger Bamboo's


実は、ほとんどの方が竹を知らず、見た事も、触れた事もないというのが今の現状ですぞね。そして、それは他ならぬ竹に関わっちゅう自分のような者の責任かも知れません。竹はイネ科ぜよ。世界で認められるほどの美味しいお米の育つ自然のある日本では、お米同様に竹の品質も世界最高峰ではないかと思うちょります。そんな高品質の竹素材と日本人の繊細な感性が竹達を磨き上げたと思うのですが、その竹の事をお伝えしてきたろうか?まっこと反省するのです。


「素晴らしい日本の竹を、日本に暮らす皆様にこそ見直してもらいたい。」


竹の歴史から、数奇な運命を辿って日本に里帰りした竹バックが、不思議なご縁で繋がって竹職人だけでなく様々な異業種の職人さん、竹を表舞台に出したいとご協力いただく本当に沢山の方のお力添えによって再び海を渡る事になりました。来週月曜日からニューヨークで開催されますCOTERIE展には、たまたま自分達が関わらせて頂いちょりますが、竹虎というよりも日本の竹の美しさを世界の舞台で輝かせたい、そして日本で竹が再び注目される存在にしたい。この挑戦の意味は、まさに此処にあるがです。


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