同じ鶏籠でもパイヌアンという違う種類の竹を使って編んでいる職人さんが近くにいると言うのでお伺いしてみました。

株立ちになった竹が自宅の周りに植えられていて、これなら遠くから竹を運んで来る必要もありません。ただ、先日ご紹介させて頂いたパイシーヌ(学名Dendrocalamus hamiltonii)に比べると竹の材質的に劣るため編みあがった製品価格は少し安いとの事です。

一本伐り倒すというので見ていると、使っている道具はノコギリでも鉈でもなく大きなノミのような道具。これをどうやって使うかと言いますと、彫刻でするかのように金槌で叩いて伐り倒していました。

このような伐り方をする理由は、この竹の切り株を見れば一目瞭然、竹といっても身がギッシリと詰まって空洞がないのです。

同じ地域で編まれる同じ昔ながらの形の鶏籠でも職人により竹材が違うのは面白い。

竹を見ているとアジアの文化は同じだといつも感じます。棚の上に置かれていた魚籠も、どこか見慣れた形です。

一枚の写真を見つけましたが、ここで使われている魚籠などサイズは違うものの数年前まで販売していた魚籠そのものです。

別注で編んだという猟銃を模した製品は、鰻ウケかと思いました。

日本などに比べると竹の生産が盛んなタイでは若い職人さんも多くいるようですが、お年寄りの作業風景は内職さんたちを思い出し和むのです。

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