国産竹皮、お待たせしました復活します!

竹皮おにぎり弁当


竹皮に包むオニギリ弁当、こんなにシンプルなのに自然素材の持つ吸湿性、通気性、抗菌性まである超スグレモノなのだ。ところが、職人の高齢化や輸入品の増大などがあって国産竹皮の伝統は失われてしまい、ご要望の声を頂く事もありながら販売をする事が出来なくなっていた。そんな待望の国産竹皮が戻って来るのだ。


タケノコ


竹皮と言っても一体何なのか?先日、若い方と話していて、もしかしたら竹皮が竹のどこの部分なのかピンと来ていないのではないかと感じる事があった。そこで一応ご説明させていただくと竹皮はタケノコを包んでいる皮の事だ。


若竹の竹皮


分かりやすい画像が孟宗竹であったので、ご覧いただくがタケノコが竹に成長する過程でこうして竹皮を脱ぎ落としていく。この落ちた竹皮を拾い集めて乾燥、平らに広げたものが竹皮だ、ちょうど梅雨の時期と重なるので濡れたままの竹皮はカビやすく竹皮草履の職人なども毎日のように竹林に入っている。竹に残っている竹皮を剥ぐと竹が傷んでしまうから、自然に落ちた竹皮だけを集めるためだ。


拾い集める竹皮


竹皮を集めて土場に広げているとクルクルの丸まってしまうので天日干しにもコツがいる。


竹皮


平らに伸ばせば正真正銘の国産竹皮が出来あがる、直接オニギリなど食材を包むモノだけに安心して使える国産にこだわる方は多い。そもそも、皆様に手に取ってもらえる形にしないと竹林で次々に朽ちていくだけだから、資源の有効活用という意味あいも大きい。


水に湿らせる竹皮


細く裂いて使う竹皮


初めての方は触って硬いと感じられるかも知れない。しかし、水に浸けて湿らせると柔らかく、しなやかで使いやすい素材だと言うことがすぐにご理解いただける。とても強く破れにくいのだけれど、それでいて端をつまんで簡単に細く裂く事のできる特徴も併せ持っている。


竹皮チマキ


洗って干して何度も使える竹皮


チマキなどにも使う国産竹皮は、使い捨てではないところが最高に素晴らしいと思っている。竹皮の使い方に詳しくご説明しているように、水洗いして乾燥させれば繰り返しご使用いただけるのだ。




今では見られなくなった、貴重な竹皮生産の匠の技をYouTube動画にしているので是非皆様にご覧いただきたいと思っています。



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